一人旅 第二夜 大阪

公開日:2008/09/28

【前回までのあらすじ】
台風13号が接近している中、深夜バスを使用して一人旅に出た管理人。
京阪神方面に向かうバス。管理人が目指しているのは「食い倒れの街 大阪」である。
これから先、管理人にどんな苦難が待ち受けているのか?本厄真っ只中の管理人は無事、この旅を終えることが出来るのであろうか…


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午前5時。車内放送に起こされた。寝覚めが悪い…これから順次、下車が始まる。先ずは京都駅前。
次が大阪駅である。
 
一時間後の午前6時5分。定刻通りバスは大阪駅の桜橋口に到着した。
正直、何処に下ろされたのか?土地勘のない私には地図だけが頼りだ。
事前にGoogleMapをPDF化したものを携帯端末(PDA)に入れてある。PDFビューアーによって映し出される画面は小さなものだが拡大・縮小も出来、ある程度の広い範囲を網羅出来る。
この地図を頼りに先ずは目星を付けておいたサウナに向かう。昨日から風呂に入っていないので始まったばかりの旅の汗をいきなり洗い流そうと考えた訳だ。
大阪駅から梅田方面に行くのも一苦労だ。
土地勘がないというのは何とも不便で効率が悪い。
こういう時にハンディGPSが欲しくなったりする。
ウロウロしなガラも何とか目的のサウナに到着。
24時間営業なので朝早くからでもOKだ。
ちなみに料金は施設内に滞在した分だけを請求されるネットカフェのような料金体系。
タオルも無料なので何ももってなくても飛び込みで利用出来る。
しかし、女性は利用できないようだ。
 
風呂からあがり下着も着替えサッパリした。ある意味、ここから旅がスタートすると言う感じだろうか。
しかし、先ずは腹ごしらえ。昨日の夕方6時過ぎからまともに食べていないので腹ペコだ。
 
朝飯はサブウェイ。昨日から立て続けのサブであるが、サンドイッチカードがあるので200円で朝飯にありつける。地図を頼りに店も程なく見つかった。
この店で私のサンドイッチを作ってくれたアテンダントさんがメチャ可愛かった。
「野菜は全部多めで」とお願いしたら、おもむろに野菜を多めに乗せて、「このくらいでよろしいでしょうか?」って、ウヒャー!声も可愛いぜ!
そんな一人興奮の中、出来上がったBLTとペプシネックス。朝飯には丁度いい量である。


朝飯も終わり、折角なので観光でもしてみるか。とは言っても時間は10時前。こんな早くからやっている観光施設って何?と思うだろう。
実は昔、テレビの番組かなにかで見た事があるのだが、大阪には屋外に出れる展望台があると言うのだ。展望台と言えば東京タワー然り、ランドマークタワー然り、展望室と呼ばれる屋内から眺めるのが一般的である。しかし、流石は大阪。やる事が違う。「空中庭園」と名付けられたその展望台を有する建物を梅田スカイビルと言う。

しかし、大阪駅や梅田駅からは若干離れているので歩いて現地に向かう。
大きな建物なので方向だけは判る。

途中、行き方を示す看板も出ていた。

現地に到着。これが「空中庭園」をほぼ真下から見た図である。斜めに通っているのは展望階へ通じるエスカレータだ。

建物内に入り、3階にてチケットを購入。エレベータで一気に36階の展望階へ。
エレベータを降り、更に前述のエスカレータへ。なかなかスリリングなエスカレータだ。

そしてこれが「空中庭園」である。360度の大パノラマ。夜じゃないのが残念でならない。
朝一の空中庭園には外人の観光客が多い。地元の人にはもう飽きられているだろうか。
観光目当ての施設ではあるが、この施設のHPではアベック(死語?)の利用を推し進めているようだ。

 

さて、ここまで書いてきた内容と言えば、サブウェイ、ワンショットバー、深夜バス、サウナ、展望台と全くラーメンに関係ない。
「おいおい、このままずーっとこんな調子でダラダラ観光だけを書いている訳じゃないだろ」と読者の声が聞こえて来そうだ。まぁ、たまにはラーメンを忘れて観光に徹すると言うのも…となる訳がない。
勿論、この一人旅はラーメン旅行であるのは言うまでもない。
大阪のラーメンと言って思い出すラーメンは少ない。そもそも、食文化の主軸が「粉もの」である文化。
お好み焼き、たこ焼きなど、麺類が主役になることはあまりない。
ご当地ラーメンと呼ばれるものもない。しかし、ご当店ラーメンなら私の中に思い出される店が数店ある。その一つである麺哲に向かう。
 
 

阪急梅田駅から電車に乗る。
阪急梅田駅から急行で10分程度で到着する豊中駅が麺哲の最寄駅。
やはり事前に用意したGoogleMapを頼りに店に向かう。
今回の旅はちゃんと行程表が存在し、乗る電車から時間、撮影ポイントなど決められていて、その行程表によって動いている。
「行き当たりばっ旅」と言う言葉もあるが、行き当たりばったりは効率が悪い。
シッカリ予定を立てても予定通りには行かない場合もあるのだから。ここまでは予定通りである。

 

左図はエスカレータに乗っている風景を撮影したものである。
ここでよく耳にする
「関東と関西ではエスカレータの乗り方が逆」
と言う説について検証してみたい。
静岡県東部もそうだが、急がない人は左端、急ぐ人は右端を通ると言うのが関東風である。
しかし、関西では急がない人は右端、急ぐ人は左端を通るのである。
この風景はどのエスカレータでも同じ光景に出くわしたので間違いない。
右端で待つのって結構変な感じでした。
 
麺哲についてはこちらでご覧頂きたい。
 
さて、麺哲を後にした私は今度は南下して梅田を通り過ぎ、道頓堀にやって来た。
今回、何故道頓堀なのか?それはあるゲームに起因する。
「龍が如く2」と言うゲームを皆さんはご存知であろうか。かつて、ラー紀の取材記の中にも書いたが新宿歌舞伎町を舞台にしたゲームだったのだが、その2作目は更に大阪を舞台にしているのである。
その時ゲーム内で出てきたのが道頓堀である。
中心に川が流れ、有名なかに道楽の蟹やグリコの看板などで有名な風景である。
最寄り駅は地下鉄なんば駅。地上に上がって歩き出すと見たことのある風景が沢山現れた。
実際には見てなくてもゲーム内だけで見た記憶がある風景にこれだけ出会えると言うことは「龍が如く2」が如何に街の風景を忠実に再現しているかが伺えた。
 左上:グリコの看板
 右上:静岡でも有名 かに道楽の看板
 左下:ドンキホーテ 観覧車になっている
 右下:えびす橋(通称 ひっかけ橋)
撮影ポイントを粗方((あらかた))写真に納めた私はブラブラと気が赴くままに進んでみることにした。

ある路地に入ると法善寺を見る事が出来た。
「包丁一本、晒に巻いてぇ~♪」と言う歌い出しをご存知であろう。
あまりにも有名な「月の法善寺横町」を知っている人は私と同年代だろう。
更にブラつくと見覚えのある看板が…

「551の蓬莱」

大阪人に「551があるとき~」と聞くと笑い出すと「秘密のケンミンSHOW」でやってたっけ。
これは関西で流されるCMの影響らしい。
本日の関西地方は台風一過で非常に暑い…
いい感じで歩き回って汗も出てきたのでちょっと休憩。
たまたまサブウェイがあったので入り、静岡の店では販売していない「マンゴーソイラテ」を飲みながら一服することにした。
この商品が静岡にないのは事前に知っていて昨晩、店長さんに「他所で飲んでくるよ」と話していたものだ。
なかなか美味い。静岡でも販売すれば良いのにとちょっと思ったりする。
道頓堀でやることはほぼ出来たので次の目的地へ移動する。勘の良い人、前述のゲームをやった事がある人は予想できるのではないだろうか。そう、通天閣がある場所へ移動するのである。なんば駅から地下鉄を乗り継いでの移動である。
最寄り駅である恵美須町駅に到着。地上に上がるとやはり見覚えのある塔が見えてきた。
通天閣。大阪の下町のシンボルである。
勿論、この塔には上ることも出来、景色を見るための展望台もある。値段は600円。
予想外にも非常に混んでいて30分待ち。
行列が出来ている。
レトロなエレベータに乗り展望室へ。
 
この展望室からは色々な景色が見え、その方向に説明が書かれている。大阪城、大阪ドームなどなど。
午前中の空中庭園はこれらを見ると言うより夜景を見ながら愛を語り合うのが目的なのだと痛感した。
一人である私はこちらの方が場に馴染んでて楽しいように思えた。
 左上:道頓堀方面
     (ドンキホーテの観覧車が見える)
 右上:大阪城
 左下:大阪ドーム
 右下:ずぼらやのふぐ
この展望室には「ビリケンさん」と呼ばれる神様が祭られている。この神様、この辺りの各所で見る事が出来る。
この恵美須町でもう一つ、体験したいものがある。
知っている方もいると思うが「ソースの2度漬け禁止」と言う串揚げである。
私が事前に調査した結果、有名なのが今回紹介する八重勝と言う店。昼の3時過ぎなのに行列が出来ているのだ。最後尾で待つこと10分。入店することが出来た。
先ずは生ビール。サブウェイからこっち、全く水分を取ってなかったので身体に染み込む。美味い!
串かつ、どて焼きは外せない。関西で「肉」と言えば牛。なので串かつは牛の串かつである。豚を使用したものは豚とんかつと言う名前になっている。
どて焼きは牛すじを柔らかく茹でたものを串に刺し、更に甘めの味噌で煮込んだもの。すじではあるが柔らかで美味い。
これが有名なソース。2度漬けは禁止。その横には生キャベツがあり、勝手に食べていい。タダである。
その他、変わった串揚げとしては生麩の串揚げ。モチっとした食感が美味。れんこん、なすび、ゲソなど鉄板な串揚げも揃っている。

どて焼き3本、串揚げ7種。生ビール一杯で1700円。安い。腹いっぱいである。
 
 


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恵美須町でのミッションも無事終了し一度、道頓堀に戻ることにした。
道頓堀では夜の取材を考えているが腹が一杯で食べられないのでネットカフェで時間潰しを兼ねて記事を書くことにした。
3時間パックで490円。これまでの最激安価格である。
流石は大阪である。


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夜7時半。
ネットカフェで3時間を過ごした私はそろそろ夜の取材に向かった。
夜の道頓堀は昼とは全く違う。
人の多さがハンパねぇ。ちょっと怖いくらいだ。
道頓堀は夜の街である。
昼のグリコの看板もハデハデしく輝く。


夜の取材先に考えているのは皆さんも知っている神座。大阪発祥のラーメンである。
神座の取材記はこちらを参照してもらいたい。



神座の取材が終わり、少しだけ心斎橋筋という仲見世風な通りを歩いてみる。こちらもスゴい人通り。
ユニクロも大阪ではちょっとハデである。


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梅田に帰ってきた。そろそろ次の行動に移る。
その前に時間があるのでコーヒーショップで一休み。一服する。
さて、ここまで読んできた読者の皆さん。私はこの後、どういう行動に出るのか予想出来るであろうか。
普通なら大阪一泊だろう。ちょっと変わった人ならこのまま帰っちゃうなんて考えるであろうか。
ここまで書いて一泊はあり得ないのが判るだろう。私が今、訪れているのはバス乗り場。そう、また深夜バスで移動しようと考えているのだ。
「なんだ、そのまま帰るのか?」
そう考えた人もいるであろう。しかし、このまま静岡に帰っても面白くない。それなら大阪に一泊するだろう。
午後9時50分。阪急三番街バスターミナル。 私がこれから乗車するバスがやってきた。 バスの名前は「ムーンライト号」。昨日の「ドリーム号」に引き続き、深夜バスにはなかなか洒落た名前がついている場合が多い。 このバスの行き先はズバリ!
 









 
 
 
「北九州・福岡」

 
 
 

勘のよい方ならもうお気づきであろう。
ラーメン紀行のキャッチフレーズは「Love&Peace とんこつ命!」
とんこつスープを使用したラーメンを中心に紹介する本サイトではあるが、本場のとんこつラーメンと言うのを一度は紹介してみたいと考えたし、私自身も味わってみたいと前々から考えていたのだった。 
今回はその思いを実現するための旅なのである。
 「じゃあ、大阪は何だったんだ」と思う読者もいるであろう。その理由は追々説明しよう。
22時。定刻通りにバスは福岡に向けて出発したのだった。
 
つづく

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