| バー紀行誕生秘話 はじまりは突然に… |
読者の皆様。はじめまして。バー紀行のWebマスター、Net Tourerと申します。
ラーメン紀行をご覧になっている方には「管理人」と言う呼び方の方が通りが良いと思いますが、バー紀行ではWebマスター(略してマスター)で行こうかと思います。
さて今回、サーバー、開発言語、データベースに至るまでの全てを再構築することにした訳ですが、その再構築に際し、ラーメン以外の新たなサイトを立ち上げることになりました。それがバー紀行です。
なぜ、バーを題材にしたサイトを立ち上げることになったのか。その経緯からこのコラムを始めたいと思います。
あっ、最初に断っておきますが、バー紀行の「コラム」はラーメン紀行で言う所の「多事笑論」と毛色は似ていますが、笑いなし。ネタなし。エロなし。キャバクラなし。バーに関する事を中心に書いていくつもりですのでご了承下さい。
あれは去年の話。
ラーメン紀行では有名な「行きつけのワンショットバー」のマスターがこんな事を言い始めました。
「実は、バーを止めようかと思うんです」
行きつけのバーは駅前の立地。数年前から駅前の再開発の話があったのは聞いていた。また、このご時世なので売上も芳しくない。高い家賃も経営を圧迫していたと聞いた事があった。
行きつけのバーと言うのは酒を飲みに行っていると言うのもあるが、半分はマスターやバーテンダーに会いに通っているという事実がある。お馴染みがいるから居心地が良い。なので「行きつけの~」になる訳で長い年月を掛けた交流の上に成り立っている。それがバー。特に一人飲みの場合は尚更なのである。
そんな事を言われた私は考えた。このバーがなくなる前に行きつけの店を作らなきゃイカンと。
そこで私は全く行った事のないバーのドアを開けることにした。しかしだ。ここで問題が起きる。
そもそも、行きつけのバーに行った場合。マスターと話す内容で酒の話題は殆んどない。時にラーメンだったり、時にそのバーで知り合った別の客の話題だったり。マスターにしか通用しない話題ばかりだ。新しい店に行ったとしよう。席に着き、酒をオーダーする。飲める酒はビールかバーボンソーダくらいしかない私。しかも、銘柄はいつものフォアローゼスか、電気ブランだけ。多分、普通のバーには電気ブランは置いてないだろうから、フォアローゼスしか飲めないかもしれない…
それでも私は新規のバーのドアを次々と開けた。そして、予想通りの展開が店の中で起こる。メニュー表があれば未だオーダーに困ることはないが、ズラッと並んだ洋酒の瓶を見ても英語読めねぇからオーダー出来ねぇじゃん!取りあえず、フォアローゼスが有るかを確認し、ダメならバーボンを出してもらうことにした。そんな事を繰り替えしたある時、転機がやってくる。
それはオーセンティックバーとの出会いだった。俗に言う正装をしたキチッとしたバーテンダーがいる店。バーに行き慣れない方が持っているであろう重厚な雰囲気の本物のバーだ。
そのバーは三島市内でも老舗に入るバー。いつものようにバーボンソーダを注文しながらカウンターの端っこで一人、飲んでいた。すると…
「今日はお仕事帰りですか?」
バーテンダーの方から軽く声をかけられた。まあ、行きつけのショットバーのマスターも新規のお客には話しかけるが、この独特の雰囲気の中で声をかけられるとちょっと救われた感じがした。それは、ある種の居心地の良さにも似た何かだったのだ。
そのバーに通う内。それまでは見たことがなかったこのバーのマスターに出会う機会があった。このバーは普段はお弟子さんが店を切り盛りしているがたまにちょこっと顔を出すマスター。年の頃は60代で長年、バーを経営されている方。多くのお弟子さんを排出した話も聞いていた。この頃になると私もお弟子さんのバーテンダーとはちょっと顔見知りになっていた頃でお弟子さんからマスターを紹介された。
それから何度か店でマスターに会うようになる。マスターは大概、どこかで飲んできているようで若干、ほろ酔い状態。私の隣に座ってはキャバクラよろしくマンツーマン接客。色々な話をするようになっていた。そこで私も好きでラーメンを食べ歩いていること。サイトを10年更新していること等を話をするようになっていた。すると…
「そのラーメンの中にバーの事を書いてくれないか」
(つづく)

