42歳の初体験 第1章 準備編

公開日:2009/08/09

ひょんな事から富士山登山に挑戦することになった私。正直、不安もあったがもう、引き下がることは考えてなかった。
私は己に問いかけた。

『おまえは何が心配なんだ?』

それは敵が判らないことから来る不安である。勝負に勝つためには先ず、相手のことを知ることから始めるべきだ!と考えた私は差し当たり本やネットの力を借りて情報を収集することにした。
最近、テレビでも報道していたが実は富士山登山はちょっとしたブームになっている。そんな関係からか、関連書籍やネットで嫌と言うほど情報はころがっている。
サイト読者の中に、これを読んで登山に挑戦しよう!などという奇特な人がいるかは判らないが、そんな読者に向けて私が収集した情報をこれから順次書いて行くことにしよう。

富士山について
皆さんもよく知っていると思われる富士山。山頂までの高さは3776mある。この山には吉田ルート、須走ルート、御殿場ルート、富士宮ルートと代表的な4つの登山道が存在する。それぞれメリット、デメリットが存在するのでその辺りを考慮した登山計画が必要である。
一番人気なのは吉田ルート。関東圏からのアクセスに優れ、山小屋も多い。逆に一番混雑し、ご来光目当ての夜間登山時は一番渋滞する。
一番、距離が短いのが富士宮ルート。関西圏からのアクセスが良く、その次に人気のあるルートである。山小屋もそこそこの数がある。しかし、距離が短い分、一気に高度を上げることになるため、高山病になり易いと言うデメリットがある。また、登山道と下山道が同じなので混雑しやすい。
一番距離が長いのが御殿場ルート。登山者の数が一番少なく、混雑しないと言うメリットはあるが、山小屋の数が少なく、アクシデントが発生した時に助けが少なく、自力解決力が要求されるため上級者向きである。
今回、私達は行きは富士宮ルート。帰りは須走ルートを選択した。一気に高度を上げるデメリットは別の方法で解決しながら、下りは有名な砂走りも体験できるために選んだルートとも言える。

装備について
山へ登るにはそれなりの装備が必要になる。大自然を相手にする登山は天候や気温の変化、気圧の変化や低酸素状態からくる高山病などのアクシデントに対処するための事前準備が不可欠である。
勿論、それ以外に悪路を長時間、歩くだけの準備など、準備は多岐に渡る。ここではそれら装備品を列挙し、説明する。参考程度に読んで頂きたい。

登山靴
登山靴
富士山は溶岩石で出来ているので通常のスニーカーのような靴底では足裏への負担が大きく、また、靴自体も持たない。そこで専用品が必要になってくる。また、急斜面を登ったり、降りたるするため、足首を守るためハイカットが必要になってくる。その何たるかは後々説明する。値段はピンキリであるが、私が購入したものは1万円弱の物だった。

ザック
ザック ザックパック
装備品を背負って行くためのバッグだ。通常、30L級の物を準備すれば良いらしい。今回はワンショットバーのマスターから拝借することにした。後、ザックとセットでザックパックと呼ばれる雨が降った際にザックを覆うためのザック用の雨具も用意した方が良い。でないと中の着替えなど全てがズブ濡れになる。

雨具
これは自分が着るための雨具である。通常のレインコートでは不可。ポンチョなんて以ての外で、上下セパレートになっている物で専用品がある。高い物は3万円以上するが今回、雨具はケチらない方が良いと痛感した。これについては後述する。

帽子
帽子
炎天下の中を長時間、歩く事を考えた時、帽子は必須である。特にツバの長い物がオススメ。日焼けは体力消耗の一因である。私の買ったのは2000円弱。

ヘッドライト
ヘッドライト
特にご来光を拝む場合、夜の山道を進むことになる。当たり前だが富士山には電灯は山小屋付近にしかない訳で、それ以外の登山道は真っ暗闇である。そんな時に必要になるのがヘッドライト。頭に固定できる物は両手が使えるので良い。私の買ったのは2000円弱。

ストック
ストック 金剛杖
脚力の手助けをするストック。富士山には「金剛杖」と言う木製の杖も売っているが、ストックは色んな意味で多機能に出来ている。私の買ったのは4000円弱。

ズボン
ズボン
スキーウェアのちょっと薄い物が専用品として売っている。ジーパンで来る人は見たことがない。私の買ったのは1万円弱。

防寒着
ウィンドブレーカー
フリースや長袖のシャツなど、とにかく風を通さない物が良い。ユニクロなどで売っている物でも構わない。山の上は天候が悪くなると一気に寒くなるので必ず持って行く必要がある。それ以外にウィンドブレーカーのような物もあると便利。私の買ったのは1万円弱。

Tシャツ
下着の代わりに着用する。暑い時はTシャツだけでも構わないが、転んだときなどは覚悟が必要。長袖のTシャツがベストな気がする。登山はとにかく大汗をかくので速乾性の物が良い。私はユニクロのドライ素材のTシャツを着ていった。

タイツ
登るにも下るにも特に膝を酷使するため、その膝関節をサポートするためのサポートタイツと言う専用品がある。私は買わなかったがあると多分便利。また、防寒用としても役立つので、スキー・スノボーをする人はスポーツタイツを持って行くと必ず重宝する。

靴下
厚手の物が良い。特に登山靴を履いて長距離を歩くので、靴擦れが起こらないようにするためにも厚手ももので間違いない。スキー・スノボーをやる人はそれで代用OK。

着替え
パンツは良いとしても、Tシャツ、靴下などは必要。とにかく汗が冷えて体調不良だけは避けたい。

ファーストエイド
ファーストエイド
切り傷、擦り傷などのためにバンドエイドや消毒薬。筋肉痛ためのバンテリンのような塗り薬。高山病のための頭痛薬。急な差し込みのための正露丸などの整調薬が必要。お守りみたいなものである。

日焼け止め、日焼け止め薬
日焼け止め
長時間、炎天下を歩く可能性があるため、日焼け止めは必須である。日焼けの痛みを背負っての登山もちょっとどうかと思う。また、日焼けすると体力を消耗するので必ず持って行きたい。

タオル
汗をかくのでタオルは必需品。3枚程度は必要。

ティッシュ、濡れティッシュ、ボディーシート
デオドラント用品
とくかく水がないので、ティッシュよりは濡れティッシュが重宝する。また、山小屋には風呂がないのでボディーシートで身体を拭くくらいはしたい所だ。


飲料水
富士山には水道がない。炎天下を歩く可能性もあるので水分補給は絶対必要。脱水症状で体調を壊す可能性がある。気温の変化がどっちに転ぶか判らないので常温の水が良いと思われる。冷水は身体を冷やし、腹を壊す可能性がある。ミネラルウォーターを常温にして500mlを3本程度持って行く。後は山小屋でも調達出来るが値段が高い。

行動食
山登りは非常にカロリーを消費するので、歩きながら食べ、カロリー摂取に心がけるのが良いらしい。ダイエット中の人はこの時だけは思う存分食べて良いと思うが、食事制限中の人は登山は止めた方がいいか。バナナ、チョコレートやあめ玉など、少量で高カロリーな物を用意しよう。

現金
山小屋には色々な物が用意されている。もし、装備品を使い切ったり、雨に濡れて使い物にならなくなった時など、最終的には金で解決も出来る。残念ながらカードは使えない。

予備バッテリー
予備バッテリー
夜間登山中にヘッドライトのバッテリーが切れたら、多分それ以上は前へは進めない。そんなことも考えて予備のバッテリーは最低1セットは持って行きましょう。
また、デジカメを持って行く場合も予備バッテリーを持っていけば、折角の景色がバッテリー切れで撮影出来ないなんて不運もなくなるでしょう。備えあれば憂いなしです。

携帯電話
富士山は意外と通話エリアが多い。山小屋付近以外にも登山道でも使える場合が多い。しかし、基本的に電波が弱いので付けっぱなしにしておくと基地局を探すために余計な電波を発信するらしく、電池消耗が激しい。使わない時は電源オフが基本らしい。最終的に困ったときの最後の砦である。

デジカメ
これは持って行かなくても良いが、思い出を納めるのには必要。

身体の準備
とにかく、想像も出来ない高所へ行くので体調を万全にしておくのは大前提である。登山の一週間前から規則正しい生活と、充分な睡眠時間が必要である。
また、情報によっては1ヶ月前からトレーニングも必要だと言う。軽いウォーキング程度であるが体力や脚力に自信のない人は必要であろう。
ちなみに私はトレーニングは行わなかったが毎日、通勤で平均8,000歩を歩き、夏はテニス、冬はスノボー。月に一度は会社のレクレーションで身体を動かしている。何となく自信アリ!な訳がないのでちゃんと事前準備をしているが、それについては後述する。

山小屋の手配
今回の富士山登山では山小屋を使用することを強く勧めた。前述したように富士宮ルートは距離は短いが一気に高度をあげるため、高山病になるリスクがある。山小屋に滞在することにより、低い気圧に徐々に身体を慣れさせ、また、体力もある程度、回復させることが出来る。
ハイシーズン(7月、8月)の富士山では山小屋に予約なしで止まることは先ず不可能と言われている。事前予約が必要だ。ちなみに料金は1泊2食で7,000円(土曜日のみ1,000円アップ)。

こんな感じで当日までの約1ヶ月間。色々な準備をした訳である。

つづく

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