| 雑談 バーで外国人客に出会って思うこと |
インバウンド需要の増加と円安の影響で、日本に訪れる外国人が多くなった昨今。
バブル崩壊から30数年。
日本人の給料は上がらず、円安から海外に行くのが憚られる中。
外国人から見ると日本は「物価が安い国」になりました。
これは円安ばかりではなく、他国の物価の上がり方が日本以上に上がっているからという理由もあります。
他国はここ数十年で給料は倍以上に上がりましたが、総じて物価も上がっています。
給料は上がらないが、物価はジリジリと上がるので日本人はヒーヒー言ってますが、他国の比ではありません。
なので、日本に来ると自国よりもはるかに物価が安く、安価に楽しめるという訳です。
これは30年以上前の日本が中国や東南アジア諸国の国々に感じていた感覚と一緒でしょう。
先日、仕事の関係で博多に出張したのですが、博多の某有名店の店内は「外国か?」と思わせる程、外国人客で溢れていました。
私の隣に座ったアベック(死語?)は東南アジア系の若い男女。
もう、入店したそばから違います。
テーブル席に通されたのですが、「カウンター席でも良いか?」とバーテンダーに聞き返しているようです。
マスターは「良いからカウンター席に通してやって」と若いバーテンダーに指示しています。
そして、オーダーもカクテルを一度に何杯も頼んでは、写真を撮影し、飲みかけのカクテルが並んでいます。
『いやいや、ちゃんと一杯づつ、シッカリと味わって飲めや!』
心の中で思いましたが、店側がそれを良しとして出しているなら文句もありませんが。
そんな風に美味しく味わうためではなく、見た目だけを重視してカクテルをオーダーする姿勢が若い外国人だなぁと感じた次第です。
そのバーは博多でも1、2位を争う名店ですので、値段も安い訳ではありません。
ただ、日本の物価を1と考えれば、彼らの感覚からすれば半額程度といった印象でしょう。
それほど日本の物価が安く、「安い国」と感じているのが判ります。
帰り際。エレベーターホールでエレベーターを待っている際に、「騒がしくてスミマセン」とバーテンダーに言われました。
まぁ、折角の名店の店内が外国人でガチャガチャした雰囲気では、高額を払って酒を飲んだ日本人はたまったものではありません。
店側が日本人に店内での過ごし方を示すように、外国人にもそういう日本のバー文化を教えていく必要があるようにも思います。
その地方での人気店は日本人客がメインですので、それなりの満足感が得られますが、全国的な人気店は外国人に駆逐されていく未来しか見えませんでした。
話は変わって地元の行きつけのバーでのこと。
バーテンダーと談笑して飲んでいると外国人ばかり5名の客が入ってきました。
私は入口から2番目の位置。一番奥に2名の後客という状態でこの間に5名を入れようと考えているバーテンダー。
私は右に一つズレた方が良いのか?バーテンダーの判断を待っていたのですが…
「メルシー?」
外国人客の女性が私の左隣に座っても良いか?といった訳ではないが、ジェスチャーで椅子を指さしながら言っている。
私も変な反応をして、「OK、OK、OK牧場!」と返したが、外国人にガッツ石松のギャグは通じない。
その後、その女性客がチラチラとこちらを伺っているのが判った。
まぁ、私だって英語がペラペラと喋れれば対応もできるが、典型的なシャイな日本人である。
片言の英語で何を話せば良いんだ?と心の中はガチガチに緊張している中、目の前のスマホが目に入った。
翻訳サイトを開き、「I'm nervous because a beautiful woman is sitting next to me.(綺麗な女性が隣に座っているので私は緊張しています)」と訳した画面を見せたら、ゲラゲラと笑いながら隣の連れの男性と何かを話している。
多分、「奇麗な女性って言われちゃったよ!」みたいな感じなんだろうか。
連れの男性もゲラゲラ笑いながら、「イイね」の形になった手を私に向けている。掴みはOKだ。
そんな感じで翻訳サイトを使って少しばかり話をした。
オーストラリアから来ていること。日本には仕事で来ていること。お連れの方達は仕事仲間であること等など。
イチイチ、面倒くさいけど、若干のコミュニケーションが取れたのは良かったと思う。
ただ、日本の英語教育の失敗というか、私達が学生だった頃は文法ばかりを学んで、会話術は教わらなかった時代。
今の小中学校の英語教育を見直した方が良いんだろうなぁと思うと同時に、60の手習いで英会話でも勉強しようかなぁと思うのであった。

