バーに関する話題 バーと震災と私

今回のコラムは今年の3月に東北地方で発生した東日本大震災について書いてみたいと思います。って何だか冒頭から重たい話になるんじゃいかと思いますが、まぁそこはバー紀行のコラムですから心配いりません。
私自身、今回の震災で被災した訳ではないので現地の人の痛みの10分の1も判る訳ではありませんのでエラそうな事は書けませんしね。
今年の7月からサイトをオープンしたバー紀行。プログラム開発などの準備も含め、そのスタートは2月頃だったと記憶しています。
その中で起きた今回の震災。旧サーバーにてラーメン紀行は続行中であり、その発生直後からこっち、更新を止めた事はありませんでした。その当時の私の思いはラーメン紀行の多事笑論に書かれているので細かい話は割愛しますが自粛ムード一色だった当時は「のん気にラーメンなんか食べてる場合じゃない」と言われた事もありました。
あれから半年が経ち、人々があの頃抱いた色々な思いも風化するのではないかと考えています。
しかし、今回の復興には気の遠くなるような時間と何兆円もの復興資金が必要になるのは目に見えており、私は経済活動を止めるべきではないとラーメンを食べ、酒を飲むことで微力ではあっても経済活動の一助になればと考えてきましたし、その思いは今でも変わりません。

さて、話をバーに向けてみましょう。
募金箱私の行くバーでは震災以降、小さな瓶を改造した募金箱が設置されています。
この募金箱は三島を中心とするNBA(日本バーテンダー協会)の加盟店が協力して設置しているもので、集めたお金は三島市役所に持っていくそうです。
最近、バーに行く度に思うことがあります。ゆっくりとバーで酒を酌み交わす。
極当たり前のようなこの光景が実はとっても幸せなことだと言う事を。
そして、東北の被災された皆さんがゆっくりと酒を酌み交わすだけの余裕が一日でも早く訪れる事を願い、私は釣銭や財布に入った小銭を毎回、募金してから帰ります。
私に出来ること何て、こんな事しかありませんが、何もしないよりはマシ。無理のない範囲でこの行為を長い間、続けることに意味があるのだと個人的には考えています。

チャリティボトルまた、お酒に関連して違った方向から震災復興を願うケースもあります。
あるバーで見かけたこのウィスキー。ラベルには日本地図が書かれており、その表面には英語でこんな事が書かれています。
(直訳しますと…)

「2011年3月11日、マグニチュード9.0、津波と核の危機、日本のためのチャリティボトル」

裏面そして、裏面には日本語でこのボトルで得た利益を全額、被災された方への無償医療援助(薬剤提供)チャリティーとして寄付する旨が書かれています。
中身はカリラと呼ばれるウィスキーなのですが、樽をメーカーから買取り、ボトリングしているとの事。
しかも、聞いた話ではこのボトリングを企画したのが東北の方のようで、震災前から企画していた最中に今回の震災に出会い、今回のようなチャリティー企画になったとの事。
普通なら止めてしまいそうな事を逆手にとって、復興の一助と考えたその方の考えに脱帽するばかりです。

震災直後、多くのイベントが中止になり、自粛ムードが広がった訳ですが、チャリティイベントと言う発想が出来難いのも日本人の良い所でもあり、悪い所でもあります。

店が潤えば街が潤う。街が潤えば市町村が潤う。市町村が潤えば国が潤う。国が潤えば復興が進む。
そんな簡単な訳には行かないとは思いますが私自身、それを信じて今宵も何処かのバーで酒を酌み交わす。
勿論、義捐金の募金も忘れずに。

公開日:2011/10/02

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