| バーの時間の過し方 バーで愚痴を言う |
先日のこと。
行きつけのバーにかなり遅い時間に入った時のことだ。
夜11時も回っていたし、私も閉店時間が気になって、「1杯だけ」と言いながらの入店だった。
既に他のバーで飲んで来ている事もあり、アルコール度数が少しだけ高めのショート・カクテルをオーダー。
飲みながらバーテンダーと談笑している時のことだった。
お客様が入店してきた。ちょっと酔っぱらっている中年男性と30代手前に見える若者という組み合わせ。
バーテンダーが一頻り、忙しくなる。
まぁ、この時間に入ってくる客に一見さんは殆どいない。
バーテンダーの対応を見る限り、常連客だろうと推測できた。
そのお客達が話している内容に耳を澄まし、会話を聞いていると、私も巻き込まれた感じになって暫く、一緒に談笑した。
そんな中で中年の男性客が言っていた言葉があった。
客「彼(バーテンダーの事)にはいつも愚痴を聞いてもらっているんですよ」
バーテンダー「そんなに愚痴ばかり言ってましたっけ?」
客「いや、多分言ってないと思う(笑)」
バーテンダー「そうですよね」
客「お酒飲むと楽しくなっちゃって、いつも楽しませて頂いているんですよ」
バーテンダーという仕事の中にはお客との会話も多少は含まれているのかな?と考える事がある。
まぁ、あくまで街場のバーに限ったことで、ホテル・バーなどではバーテンダーとの会話を目的にしない方が良いと思うが。
そして、「愚痴を聞いてもらうことでストレスが発散できる」という人をたまに見かけます。
嫌な事があった時、それをバーテンダーにぶちまけて、スッキリして帰る。
そんな光景を何度か見た事があります。
まぁ、その人がそれで
「愚痴」という言葉を調べてみると、「(今となっては)言ってもしかたがない事を、言っては嘆くこと。」とあります。
そう、愚痴って「言っても仕方ない事」だと私も思います。
美味しいカクテルやバーテンダーとの会話など、楽しめる空間に身を置いているのにも関わらず、愚痴るという行為自体が時間の無駄というか、勿体ない行為だと個人的には思います。
愚痴る内容って自分にとっては良い思い出ではないはずなので、そんな嫌な思いをしながら酒を飲んでも美味しくないでしょうし。
愚痴りたくなるくらいの思いには多分、それなりの原因があることでしょう。
愚痴りたくなるくらいの状況をどうすれば良いのか、そのヒントを貰うためにバーテンダーに相談するのであれば、それはアリだと思います。
個人的な話で恐縮ですが、私は自宅が火災に見舞われた事があります。古い家だったので漏電が原因の火災でした。
本来ならそんな自分の置かれた境遇を悲観し、愚痴のひとつも言うところです。
ただ、悲観しても何も解決しないし今、やらなければいけなかったのは「自宅の再建」でした。
しかし、家なんて建てた経験もないので、その辺りをバーテンダーに相談したことがあります。
結果、相談したバーテンダーの店の内装を施工した住宅メーカーの社長さんをご紹介して頂き、実際にそのメーカーで自宅を建てました。
そういう建設的な意見を乞うためにバーテンダーに相談する、または話を聞いてもらうというのはアリだと思います。
バーテンダーというのは幅広い人脈を持っており、自身の経験では解決できない事柄でも、人脈という経験を持った多くの方に相談することが出来ます。
そういう意味では「愚痴る」のではなく「相談をする」というスタンスでバーテンダーと話が出来るのであれば、その愚痴っていた状況も好転する場合があると思います。
勿論、バーテンダーも万能ではないので、解決できない事柄もあることをお忘れなく。

