| バーの時間の過し方 味わわない写真撮影 |
最近はインスタグラムの流行により食べ物の写真撮影と言うのが一般化しましたね。
まぁ、ラーメン取材歴ざっと20年の私にとってはやっと時代が追いついてきたなという感じですが。
ただ、最近のインスタ女子(ここ大事)が問題になっているのは、写真だけ撮って食べずに捨てるという行為。(例えばコチラのような感じ)
あまーいスイーツの写真は撮りたいけど食べると太るから捨てちゃう。
これって作って頂いている方への冒涜だと個人的には思います。
勿論、店側もそれは承知で「インスタ栄え」する商品を多く手掛け、売上が上がれば良いと考える人も一定数はいるでしょう。
でも、食べ物は全て、他の動植物の命を頂いている行為なので、絶対にしてはいけない事だと思います。
で、話は少し変わりますが、今回のお題は「味わわない写真撮影」です。
お題の趣旨が前述したインスタに絡む内容と似ているようで少し違います。
まぁ、バーで高いお金を払って撮影したものを飲まない方はいらっしゃらないと思いますが。
先日、久しぶりに銀座のバーに行った時の話です。
その店は全国的にも超有名なバー、銀座テンダー。(詳しくは食べログで)
このコラムでも以前、ご紹介したカクテル、「キングス・バレイ」を考案した上田和男氏が営むバーです。
今宵、隣にはお隣の国、韓国から来られたという若者がお客として一緒になりました。
規定杯数の3杯目にお目当てのキングス・バレイをオーダー。
ハードシェイクの使い手としても有名な上田氏が直々にシェイカーを振ってくれました。
出てきたカクテルの写真撮影の承諾を得て、写真を撮影後。さて、頂こうとした時のことです。
「私も写真、よろしいですか?」
隣の若者が私に声をかけてきました。
上田氏は一瞬、
私の中にも「撮影したいなら一杯注文するべきだ」という考えもありました。
お店にとってはその方がいいでしょうし。
ただ、昨今の日韓関係の悪化が頭をもたげ(というか、韓国人だと判った瞬間からそれ相応の対応をしていたのだが)、あまり
また、別の機会ですが、こんな事もありました。
これも舞台は銀座。数年前の話です。
地元のバーテンダーの紹介で伺った地下にあるバー「ザ・バー 草間 ギンザ」。(詳しくは食べログで)
多分、初めて行った銀座のバーで、ライム・コーディアルを使用したギムレットを飲んだことがあります。
で、その店で一緒になった客が日本人ですがこれまた若者。
若い内からバーに興味を持っているのは良い事だと思います。
彼は千葉県の方らしく、何度か銀座にも飲みに来ているとのこと。
そして、地元にも行きつけのバーがあると言います。
その彼と一頻り、バーについて話していたのですが、そこで地元のバーに置かれた貴重なウイスキーの写真を見せて頂きました。
「へぇ~、見た事ないなぁ。で、味はどんな感じなの?」
当然の質問をしたつもりでしたが彼曰く、飲んでいないとのことでした。
以上、2つのエピソードでしたが、共通しているのは写真は撮ったけど、味は知らないということです。
個人的に思うのはいくらカクテルやウイスキーを知っていたとしても、飲んだり食べたりしていない時点でその物の何かを全く判っていないということ。全く経験していないということです。
写真だけならググればいくらでも出てくる昨今において、「実際に食べたり飲んだ事がある」という経験はこの先、いくら世の中が進んでも揺らぐことはないです。
カクテルにせよ、ウイスキーにせよ、飲んだ事があるから語れるのであり、人に勧められるのだと思います。

