バーの時間の過し方 オーダーする順番ってあるんですか?

バーに通っていると色々なお客様と話をする機会があるのですが、その中でこのような質問をされることがあります。

「カクテルとかって飲む順序ってあるんですか?」

以前のこのコラムで飲むペースと酒量についてという記事の中で同じような質問をされたことがあります。

まぁ正直なところ、好きな物を好きなだけ飲めば良いのかな?とは思います。

ただ、私もこれまで飲んできた中で、ルールというか、法則みたいなものが出来上がっているのに気づいています。

これはあくまで私見ですので、基本は好きに飲んで良いのですが、参考になればと思い、書いてみたいと思います。

その法則は全部で3つです。

1.飲み口の軽いものから飲む
2.クセのある飲み物は最後にする
3.冷温から常温に移行する

先ずは「飲み口の軽いものから飲む」ですが、これは舌の感じる度数的な話です。

例えば、スコッチ・ウイスキーを飲むとしましょう。

ハイボール、トワイスアップ、ストレートの3種類の飲み方で考えた時、私が勧める飲み方は、この順序になります。

何故、この順序かと言えば、ストレート、トワイスアップ、ハイボールの順では、味が段々ぼやけた印象に感じてしまいます。

昔、このコラムでウイスキーの楽しみ方という記事を書くために、度数の高い順に飲んだ事があります。

ストレートから加水してトワイスアップにして頂いたのですが、その時にぼやけた印象を抱きました。

舌から感じる記憶って引きずるんだなぁと思った瞬間であり、徐々に度数を上げていく方が美味しく飲めるのではないかと感じた経験でした。


次に「クセのある飲み物は最後にする」です。

これは度数というよりは、香りや味わいに関する部分が大きいでしょうか。

カクテルで言えば、デザート系カクテル。

例えばグラスホッパーやアレキサンダーなど、生クリームを使用した甘めのカクテルは最後の方が良いです。

間違ってもこれらカクテルの後にウイスキーのストレートとかだと、味わいが乖離しすぎて違った味に感じる可能性が否定出来ません。

また、ウイスキーの場合は俗にいうアイラ系モルトは最後にした方がいいと思います。

ヨード香の強いアードベック等の後にグレンフィデックのような穏やかなウイスキーを持ってくると、口の中でアードベックの残り香が残っていて本来の味わいが感じられないと思います。

まぁ、間違っちゃったらチェイサーで口中をシッカリと洗浄すれば良いかもしれませんが。


最後に「冷温から常温に移行する」です。

冷温の飲み物は飲み頃があります。

ロング・カクテルも10分も経てば氷も溶け始めます。

酔いが浅い1杯目であれば未だグイグイ飲めるかもしれません。

しかし、3杯目ともなれば、それなりに酔いも進んでいる事と思います。

常温で飲むと言えばさっきから何度も出てくるウイスキーのストレートですが、これには飲み頃がありません。

逆にゆっくり飲みながら、時間経過と共にウイスキー自体が開いていく変化を楽しむことも出来ます。

これは身体に対する負担を減らす意味合いも持っています。

違う言い方をすれば、飲み頃が短い物から長い物へ移行していくのが良いかと思います。

しかし、カクテルだけで考えるとショート・カクテルからロング・カクテルに移行する訳で、1番目の法則に反します。

なので、カクテルばかりの組み立てだと、食前酒、食後酒、オール・デイと言った、カクテル本来が持つ「シーン別」と言ったカテゴライズを利用するのもアリかと思います。



公開日:2019/03/31

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