| バーの時間の過し方 No Showなお客 |
昔、ネット動画で見た覚えがあるのだが、韓国のとある飲食店の店主がドタキャンをされたという内容のニュース映像を見たことがある。
その予約というのが100名規模の予約で、キャンセルの連絡を入れることなく来店しないというもので、100名規模の準備をしていた店主としては相当の赤字を被ることになる。
この悪質なドタキャンを「No Show」というらしく、韓国で問題になっています。
日本人である私にはその行為自体、にわかに信じられないことですが、まぁ予約した店が馴染みでも何でもない店であれば、あり得るのかとも思います。
相手のことなど考えずにしてしまう神経は私には理解できませんが…。
しかし、こういう行為って別に韓国に限った話ではない。
バーで飲んでいると電話が鳴ることがある。
大体が席の空き状況の確認と予約に関する電話である。
バーテンダーはいそいそとテーブル席へ「Reserved」と書かれた札を置き、お客の到着を待つ。
小一時間経ったかな?と思っても来店しない客。そんな光景を見たのは1度や2度ではない。
酔っ払いが電話しているので「仕方ない」と諦めている部分もあるのかもしれないが。
しかし、もっと悪質な場面に遭遇したこともある。
先日の事。
行きつけのバーで「No Show」な話を聞くことが出来た。
その店はオーセンティック・バーではあるが、バーテンダー自身が親身になってくれるタイプ。
2、3度来店されたことのある、若いお客が彼女を連れて来たいという。
そこまでの話なら何てこともないのだが食事をしたいという。
当たり前だがオーセンティック・バーなのでガッツリしたフードはこの店にはない。
しかし、折角の要望を叶えてやりたいと考えたバーテンダーはその依頼を承諾したという。
その要望の中には「お刺身が食べたい」という要望もあったらしく、全くの場違いではあるが事前に用意したという。
私が来店した日は正にその当日で、夕飯時を外した22時過ぎにその話を聞いた。
「多分、もう来ないと思います」
ガッカリするバーテンダーを励ましながら、「じゃあ、そのお刺身、俺が引き受けるよ」と助け船を出した。
オーセンティック・バーでお刺身を食べる経験なんてそうある事じゃないのでネタ的にはいい経験をしたが、食べ合わせのよいお酒はビールくらいしか思い当たらなかった。
敢えて言っておくが、お刺身代をシッカリ払ったのは言うまでもない。
そんな事をしてはもう、その若者はこの店の敷居を跨ぐことは出来ないだろうし、跨いだ瞬間に「お出入り禁止」であろう。
私の知り合いのバーにはダイニング・バーなどもあるので、食べ物の予約が不可欠なお店もある。
予約したがキャンセルになる場合も勿論、あると思うのだが、前日までにキャンセルするなり、最悪当日だったとしても「行けなくなった」旨の連絡をするのは礼儀であろう。
他人を敬い、礼節を重んじる民族と世界では評価の高い日本人ではあるが、まぁ全ての国民がそうではない。

