| バーの時間の過し方 ジャックソーダは伝わるか? |
今回のコラムのお題は「ジャックソーダは伝わるか?」です。
えっ、そもそもこのお題の意味が伝わってないって?
ですよねぇ~、私もそう思います。
では、今回のお題にまつわるエピソードをご紹介しましょう。
とあるバーでのこと。
このバーは初めてではなく、既に何年か通っている。しかし、頻度はそれほど多くない。
バーテンダーに顔は覚えられているが、常連か?と言えば違う。といった感じのお付き合いである。
そのバーに久しぶりに訪れた時のことだ。
「何にいたしましょう?」
「ジャックソーダをお願いします」
いつも、地元の行きつけではこのオーダーで「ジャックダニエルのハイボール」が出てくる。
一般的な呼び方だと思っていた。しかし…。
「ジャックダニエルのソーダ割りでよろしいでしょうか」と念押しをされた。
オーダーを通す時。正確にそのオーダーを伝えるのは大切なことです。
しかし、行きつけの店では「阿吽の呼吸」というか、バーテンダーが私の一杯目が「ジャックダニエルのソーダ割り」だということが判っているからちゃんと出てくるのだと思い知らされた瞬間だった。
例えば他県の初来店のバーへ行った時はどうだろうか。
初来店のバーの一杯目で私は「ジンフィズ」をオーダーする事が多く、ジャックソーダ自体を頼むことがない。
なので、「ジャックソーダ」というオーダーが一般的でないことに気付かなかったのだ。
付き合いの長いバーテンダーとのオーダーって、方言に似ている。
昔、東京の飲み屋で「グズグズ(グチャグチャ的な意味)」という言葉を使った時に首を傾げられたことがある。
普段使っている言葉が標準語かと思っていたら、実は標準語でもなんでもなかったのである。
だから、方言まみれの行きつけのバーは居心地がいいのかもしれない。

