バーの時間の過し方 酔っ払いと酒呑みの違い

先日のこと。

とあるバーで知り合いの女性が入ってきた。

その時、私は何をしていたかと言えば、バーに興味があるという若い男性客にウイスキーについて語っている最中。
ウイスキーが飲んでみたくて訪れた彼であったがオーダーの方法も如何にも素人っぽく、バーテンダーが取りあえず世界5大ウィスキーを並べて、彼に問うていた。

その内、話は「バーでの所作」に移行する。私がこのコラムで書いているような内容だ。
入店した時から若干、酔っ払っていた彼であるがオーダーしたアイリッシュ・ウイスキーのオン・ザ・ロックも空になり、「何だか眠くなってきました」とカウンターにうっぷし始めた。

「バーで寝ちゃうのは格好悪いよ」

前述の女性が声をかけた。
彼は何とか正気を取り戻そうとしているがもうこれ以上飲むのは止めた方が良いだろう。

彼が退店し、閉店間際の店には私とその女性だけになった。

「今日は何軒目なの?」

私が問う。

「東京で2軒、こっちに戻って2軒だから4件目かな」

私も今宵は少し羽目が外れて3軒目ではあるが更に上を行く。まぁ、競ってないけど。
それでもシャンとしたもんでバーテンダーと話をしながら決めたウイスキーのストレートを美味そうに飲んでいる。

私は彼女の事を「真の酒飲み」だと思っている。こんなにバーに通っている私ではあるが苦手な酒もある。
醸造酒の類、特にワインに関してはバカ舌だし、飲んだ後も酷いことになる。
しかし、彼女には苦手なお酒が無いという。しかも、全て美味しく飲んでいるらしいのだ。

バーではたまに凄い酔っ払っている客を見かける事がある。
大声を出してお連れさんを困らせる客。前述の彼のように寝ちゃう客。絡む客など、酔い方は様々だ。
しかも、大概の人は記憶が無くなっているようなのである。

彼女を見て思うのだがバーは酔っ払う場所ではなく、真にお酒を楽しむ場所なのである。
そして、ヤバいなぁと思ったらチェイサーなどは要求せず、帰って寝るのが正解なのである。

貴方は酔っ払いですか、酒呑みですか?

公開日:2018/01/28

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