バーの時間の過し方 バーテンダーの呼び方

通いなれたバーというのは、バーテンダーと顔見知りになっている訳で、実名を知っていたり、他のお客様が呼んでいる「あだ名」のようなものを知っている場合が多く、オーダーを通す場合や他の作業中に用事を申し付ける時の呼び名に困る事はない。

「○○さん、オーダー良いですか?」

また、オーダー時以外でも通常の会話でも、バーテンダーの名前を言う機会は結構多いものです。

では、これが初来店のバーだった場合はどうでしょうか。
取り合えず、お互い初対面なので、お互いが名前を知っている訳でもないし、これから築かれていく関係である。
そんな時に私は男性バーテンダーであれば、「マスター、オーダー良いですか?」と呼んでいます。

バーによっては胸に名札を付けている場合もあるので、何回か通うようになれば、その名札の名前で呼ぶのも良いでしょう。

そして、絶対に呼んではいけない呼び方が「バーテン」という呼び方。
これを丁寧に「バーテンさん」と呼ぶ方も居ますが、正直控えたほうが良いでしょう。

「バーテン」の語源は「バー」「フーテン」を合わせた造語です。
「フーテン」と言って寅さんを思し出す方も多いと思いますが、そもそもフーテンとは定職に付かず、毎日をぶらぶらと過す方達の総称です。
つまり、「バーテン」という呼称は差別用語と同義です。

ある程度、年齢の高いバーテンダーと話をしていると「バーテンダーなんて単なる酒場のオヤジだよ」と自分を卑下する方もいらっしゃますが、昔はバーテンダーという職業の社会的身分が低かった時代もあったようです。

昔のクラブなどのバーテンダーやウェイターは今のバーテンダーに求められるカクテルを作る技術やお酒の知識を求められることも少なく、また店を転々とする人も多くてあまり印象が良くなかったのも原因の一つでしょう。

先人のバーテンダー達がNBAなどの活動を通し、カクテルコンペや世界的なコンクールで入賞することで自身の地位を向上する努力をしてきた結果、今日((こんにち))のバーテンダーの地位があると思います。

ただ、ある程度高齢のお客様の中には「バーテンさん」と呼ぶ方もまだまだ多く見受けられます。

公開日:2016/09/25

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