バーに関する話題 シェーカーをあさっての方向に振る理由

バーテンディングの中でその華やかさが際立っているのはやはりシェイカーを振っている時ではないでしょうか。
シェイカーの中の氷が内壁にぶつかりシャカシャカと音を立てる様。
中の液体が冷却されると共にどれだけのスノーフレークが出来上がるのか、音の強さから出来上がりを想像してしまいます。
そんな私は危ない子でしょうか?

そんなバーテンディングの花形であるシェイキングですが何故か私達お客に対して真横に振っていますよね。
これってどんな意味があるのか考えた事ってありますか?

実はこれ、シェイキングを失敗した時の保険の意味で真横に振っているのです。
ここでいう「失敗」とは、シェイカーのストレーナーとボディーが外れて中のお酒をぶちまけてしまう事です。
私もこれまでバーに通う中でこの失敗を一度だけ見た事がありますが、かなり悲惨な状況になります。
バーカウンターの中はお酒が散乱し、私達お客は『バーテンダーも失敗するんだぁ』という驚きや同情が入り混じる変な空気が店内を包みます。
ただ、お客に対して真横に振っているのでお客にお酒がかかるという最も最悪な状況はある程度回避できます。

BAR PORTIERもし、あなたが行きつけのバーが何店かあるような方なら、そのシェイカーの方向が客席にいる私達から見て向かって右側に振っていることに気づいているでしょう。
Google先生に「シェイカーを振る姿」の画像をお願いすると例外もありますが、その殆どがシェイカーが右側に写っています。
そう、「あさっての方向」は私達には右側に、バーテンダーから見ると左側になって振られています。

例外はあるにせよ何故、「あさっての方向」にある程度の法則があるのか?とバーテンダーに聞いてみたところ、そこはバーテンディングの一連の流れの中に理由があるようです。

BAR PORTIERシェイカーを振る直前、シェイカー自体を組み立てる作業があります。
右利き前提での話だと思いますがボディーを左手で固定し右手でストレーナーを被せ、最後にトップをはめます。
この状態からシェイキングの体勢に入るわけですがシェイカーを振る姿の画像を見てお判りの通り、ボディーを左手、ストレーナーやトップを右手に添えてシェイクしているのが判ります。

想像してください。シェイカーを振る直前、左手で持っているボディー部分を持ち上げてどちらに向くか?と考えた時、左肩を引いて左に向いた方が自然な動作になります。
右に向くと左手を動かす距離も多くなり、スムーズ感が失われるような動作になります。
実際、バーテンダーにその動作をお願いしてみたのですが、動作としての違和感が少し出ますね。

私の知り合いのバーテンダーには左利きの方がいらっしゃらないのですが、左利きの方のシェイカーの支え方、振る方向なども見てみたいですね。

公開日:2018/04/22

ページトップに戻る