| ウィスキーに関する話題 キリンディスティラリー富士御殿場蒸溜所に行ってミタ |
今回は御殿場市にある、キリンディスティラリー富士御殿場蒸溜所をご紹介したいと思います。
これまで蒸留所と呼ばれる施設を見学したのは古い順で行くと白州蒸留所、余市蒸留所、沼津蒸溜所、三島蒸溜所の4か所。
沼津と三島に関しては小規模蒸留所ですが、白州と余市と言えば、大手メーカーの蒸留所になります。
で、今回の富士御殿場蒸溜所ですが、その存在は勿論、昔から知っていました。
ただ、近すぎる故、機会に恵まれませんでした。
まぁ、白州も山梨県にあり、割りと近いですが、観光が目的というか、抱き合わせで伺っているので機会に恵まれる訳ですが、御殿場に観光目的で行かないでしょ?
今回、実弟の相方に「御殿場のアウトレットに御殿場蒸溜所の限定店がある」という内容の情報を聞いたのですが、「それなら御殿場蒸溜所に行きたいなぁ」と返したら、実弟が工場見学の予約を取ってくれたので、3人で蒸留所見学となった訳です。
6月2日に静岡県内を線状降水帯が襲い、東田子の浦駅で動けなくなった私を助けにきてくれたのもこの2人でした。
なので、蒸留所見学後はお礼も兼ねてお昼ご飯でもご馳走しようかとも思っている。
そんな訳で午前8時半過ぎに私の自宅にお迎えがやってきた。
実弟も私も現地ではお酒を飲む気満々なので、実弟の相方には帰りのドライバー役をお願いしている。
また、お酒を飲まない(飲めない)っていうのも打って付けなのである。
私は知らなかったのだが、東名高速から御殿場バイパスに接続していて、蒸溜所の近所までノンストップで来れちゃうのね。知らなかった…
蒸溜所見学には事前予約が必要です。(詳しくはコチラから)
見学には500円かかりますが、ガイドの案内も付きますし、無料試飲も出来るので500円は安いですよね。
と言う訳で意外とサクッと現地に到着。
見学の為の建物の前に駐車が出来たので、そのまま受け付けです。
見学の時間になったら受け付けの隣にあるスペースに集合という事でした。
ちょうど、蒸溜所全体の施設についての説明がイラストで書かれていましたが広いですね。
見学までに20分くらい時間があったので、受け付けをした建物の2階部分へ。
2階部分はディスティラリーショップや有料テイスティングの為のバーブースがあります。
キリンのウイスキーと言えば今は終売となった「富士山麓」や現在の主力商品である「陸」などが有名ですね。
また、2020年から富士山麓に変わって立ち上がった「富士」という新ブランド。
シングルモルト、ブレンデッド、シングルグレーンの各ウイスキーが売られていました。
また、お酒に合うツマミ系のスナック菓子やキリンビバレッジ系のソフトドリンクなども販売しています。
この建物の更に上には展望台のスペースもあるのであがってみることに。
本日は梅雨時ということもあって富士山は山頂部分が少しだけ見えるだけで残念でしたが、天気が良ければ良い景色でしょうね。
また、工場の一部の建物も見る事ができます。
そして、見学の時間となったのでガイドツアーがスタートします。
ガイドツアーの所要時間は有料試飲を含めて約80分。
メーカーHPによれば、シアター、蒸留、発酵、パッケージング、テイスティング、ショップの順でガイドツアーが行われるようです。
先ずはシアターから。
キリンのウイスキー作りを全長約12メートルの大迫力シアターによるプロジェクションマッピングで見る事が出来ます。(写真はメーカーのホームページより引用)
このシアターでの撮影は禁止されているので写真はご紹介出来ませんが、ナカナカの力作ですよ。
次に蒸留工程に進みます。
富士御殿場蒸溜所と言えば、所内に単式蒸留器であるポットスチルと連続式蒸留器の両方を持っていることで有名ですよね。
そして、前述のガイドツアーの工程が示す通り、発酵、蒸留、貯蔵、ブレンディング、パッケージングの工程をこの所内で行うことが出来るのは特筆できる点です。
特に連続式蒸留器に関してもマルチカラム、ケトル、タブラーと呼ばれる蒸留器があり、それぞれライト、ミディアム、ヘビーと用途によって使い分けることが出来ます。
ツアーではポットスチルは見れますが、連続式蒸留器はガイドの案内だけでした。
連続式蒸留器がこの蒸溜所のある意味、個性でありユニークな点であるだけに残念ですよね。
次は発酵の工程です。
見学コースは実際に発酵槽があるスペースとは隔離されており、あの甘い独特の香りを嗅ぐことは出来ません。
ステンレス製の発酵槽の他、後から木桶の発酵槽も導入されたそうです。
木桶の発酵槽と言えば、サントリーの白州蒸留所の発酵槽を思い出します。
木桶の発酵槽には乳酸菌などの菌が付着することで、酸味などの新たな香味が加わることが期待されますよね。
そしてブレンディングとパッケージング。
私が今まで訪れた余市や白州ではボトリングの工程は所内では行われなかったのですが、ボトリングやパッケージングをする様子を初めて見れたのは興味深いです。
大きなスペースにボトリングされたウイスキーが流れてきており、それを人の目で確認しながら、不良品を間引いていきます。
こういう光景を見ると、「蒸留所って工場だなぁ」と改めて感じますね。
また、工程が前後しますが、隣にはボトリングするための機械を見る事が出来ます。
ここでボトリングされて、先程のスペースで検品などの作業や箱詰めなどが行われる訳です。
ここまでで工場内部の見学は終わり、見学通路内でウイスキーの樽熟成に関する説明があります。
所謂、「天使の分け前(Angels share)」というやつです。
そして、説明の流れとして見学用の貯蔵庫を見ることが出来ますが、受け付けで見た施設全体の案内では、熟成庫は別棟にあり、所内の大部分を占めているのは蒸溜所あるあるですね。
そして、テイスティング。
先ほど寄ったディスティラリーショップのあった場所に戻ってきました。
ここから無料試飲の時間です。無料試飲出来るのは前述の陸と富士のシングルグレーン。
氷、ソーダ、加水用のお水等もいただけるので思いのままに試飲が出来ます。
最後はショップ。
有料試飲出来るウイスキーは10種類。
最安値はロバートブラウンや陸など100円から、シングルグレーン富士30年の5000円まで。
私はシングルモルト17年。実弟はシングルブレンデッドウイスキー富士2022マスターピースをそれぞれオーダー。
お値段は15mlで17年が2000円。マスターピースが1200円也。
キリンのアッパークラスのウイスキーってあまり飲んだ経験がないのですが、意外と若い印象というか、溶剤様なエステリー感を強く感じます。
キリンのウイスキーってあまりバーで見かけないので飲み慣れないものもあるのですが、富士山麓や陸に代表されるようにブレンデッドウイスキーが意外と美味いという印象です。
と言う訳で今回はキリンの富士御殿場蒸溜所をご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。
御殿場駅からもバスが出ていますので、ドライバーが居なくても大丈夫。
工場見学をして、ウイスキーを飲んで、買い物をして、バスで御殿場駅前まで戻って、駅前の飲食店で更に飲む。
こんな楽しみ方も良いんじゃないでしょうか。
また、アウトレットと合わせて行くのも御殿場ならではの楽しみではないでしょうか。
地元静岡にも蒸留所が増えましたが、中でも最古の蒸留所です。
一度、行かれてみてはいかがですか。

