| ウィスキーに関する話題 樽について |
モルト・ウイスキーやバーボン・ウイスキーの個性を決める決定打は色々とありますが、その大部分を占めるのは樽に漬け込んだ後であろうと個人的には思います。
勿論、原料の違いやピートを使用した乾燥の違いなど、その味わいや風味を決定する要素は色々ありますが、それでも樽の香りや漬けた年数でその印象はガラリと変わります。
今回はその樽自体にスポットを当てて、樽の種類や素材などをまとめて見ましょう。
樽の種類
先ず最初に樽の種類からまとめてみましょう。樽の種類は大きさの違いで名称も変わります。
■バレル
容量は約180~200リットル。
バーボンバレルと呼ばれる樽で、バーボンは内側をバーナーで焼き焦がした新樽を使用することが法律で決められています。
この焼き加減がメーカー毎の香りを決定するとも言われています。
■ホッグスヘッド
バーボンバレルを一度分解し、容量を増やすために樽材を追加して、新しいヘッドを使って再度組み上げた樽を指します。
容量は約230L程度。前述のバレルに比べると多少大きくなっていますね。
■バット
容量は約500L。私の大好物であるシェリー・カスクはこの樽を使用します。
近年はウイスキーへの転用を目的に多くのシェリーバットが製造されているようです。
■パンチョン
バットと容量は同じですが、ややずんぐりとした横幅が広く、長さが短いのが特徴。
アメリカンホワイトオークやヨーロピアンオークが使用されるのが一般的です。
昔、このコラムで「山崎パンチョン」をご紹介したことがありますが、この樽に漬け込まれているんですね。
樽の素材
次は樽の素材についてです
樽に使用される素材によっても香りは変わります。そのあたりを中心にまとめてみます。
■オーク材
ウイスキーやワインにも広く使われている材質で、アメリカンホワイトオークは淡い黄金色と共にバニラやナッツのような香りが特徴的。
ヨーロピアンオークはタンニンが多く含まれるため、ドライフルーツや松脂のような香りを与えるようです。
■ミズナラ材
最近、その名前を良く聞くようになったミズナラですが、シーバス・リーガルのミズナラはバーでもよく目にするようになりました。
ミズナラは「ジャパニーズ・オーク」と称され、特に北海道産の物が良質とされているようです。
伽羅や白檀などの香木を思わせる香りやパイナップルやココナッツのような香りも付くようです。
後はウイスキーを漬ける前に漬けていたものでも風味は変わりますね。
前述のシェリーもそうですが、ポートワインの樽とかも聞いたことがあります。

