ウィスキーに関する話題 テイスティング・ノート

今回はテイスティング・ノートについて書いてみようと思います。

そもそも、「テイスティング・ノートって何?」って思う方も多いと思います。
テイスティング・ノートとは、そのウイスキーがどんな香りを持ち、味わいがあり、後味や余韻があるのかが書かれたものを指します。
日本の製品であれば、ラベルの裏側に書かれている場合があります。

話は逸れますが私も長くラーメンの味わいを書いてきましたが、言葉だけでそのラーメンがどんな味なのかを伝えるのは非常に難しいことです。
人間の舌は基本的には「五味」と呼ばれる5つの味わい(甘味、酸味、塩味、苦味、うま味)を感じる事が出来るといわれています。
でも、これ以外にも例えば、「油っぽい」とか「クドい」といった印象や、「獣臭い」「生臭い」など、鼻が感じる香りに対する印象も感じる事が出来ますよね。

よくラーメン本を見ていると「味の濃さ」「油っぽさ」を数値や棒グラフなどで表現しているものも良く見かけます。
でも、人それぞれ、それらに対する耐性って食の環境によってかなり違う感じ方をするものです。
それは良く経験する「味の記憶」との比較によって判断するからだと考えています。
良く経験する「味の記憶」で一番なのは「おふくろの味」でしょう。

話がかなり脱線しました。

で、ウイスキー業界ではこの味わいの表現について、ある程度の指針のようなものがあるようです。
それを「フレーバー・ホイール」と呼びます。
これはウイスキー専用のものばかりではなく、例えば出汁のフレーバー・ホイール等もあるようです。

ウイスキーの味や香りを知るためには、ノージング「テイスティング」という2つの方法があります。
「ノージング」とはグラスから出てくる香りを鼻で直接嗅いで感じる方法。
「テイスティング」は実際に口に含んでみて舌で感じる方法です。

私もあまり難しい事が判る訳ではありませんが、それでも愚直に嗅いで、飲んでを繰り返していると、好きな香りや好きな味が判るようになり、「この香りがする時は飲んだ時に多分美味い」という経験則が生まれてきます。

ウイスキーもラーメンも基本は同じで、多くの経験を積んだ方が積まないよりは色々な気付きを知ることが出来るでしょう。

とにかく、意識を持って香りを嗅ぎ、味わうことでウイスキーがもっと楽しくなると思います。

そして、テイスティング・ノートが瓶裏などに書かれているときは、それを読みながら思いを感じてみるのも面白いですよ。

でも、昔の製品のテイスティング・ノートはサッパリした書き方でちょっとおかしいですね。

以前、このコラムでご紹介した「ウイスキーは日本の酒である」の著者、輿水精一氏もその著書の中で「客観的な言葉で表すことは至難の技」であると書いている「味や香りを伝える」という行為。

伝えようとする方の努力も必要ですが、感じる方の努力も必要なのかな?と個人的には思います。

公開日:2016/11/06

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