| カクテルに関する話題 マティーニ |
これまでこのコラムでご紹介するカクテルって、ちょっと変化球的なカクテルが多かったと思います。
それはバー初心者にバーやカクテルの世界を興味深く読んでいただきたいと考えているのが根底にあるのですが、すっかり王道を行くのを忘れていました。
今回、ご紹介するカクテルは王道中の王道である、マティーニです。
皆さんもその名前を少なからず聞いた事はあるカクテルでしょう。
先ずはいつものようにレシピをば。
ドライ・ジン 3/4
ドライ・ベルモット 1/4
(NBA新オフィシャル・カクテルブックより)
氷を入れたミキシンググラスに上記を入れステア。
カクテル・グラスに注ぎ、レモン・ピールを絞りかけ、カクテル・ピンに指したオリーブを飾れば完成である。
NBAのレシピではジンとベルモットのみを使用するレシピですが、通常はビターズを入れる場合が多いですね。
流石にお酒とお酒を合わせたカクテルだけあって度数は高め。
仮に48%のビフィータ・ジンを使用すると全体は約40%になりますので、ハード・リカーを飲み慣れない方にはちょっと強いかもしれませんね。
「カクテルの王」と呼ばれるマティーニは世界的な認知度と支持を得たカクテルであるが、構成素材も作り方も単純なので、バーテンダーによる個性が出しやすい、出やすいカクテルだと個人的には思っています。
ジンとベルモットの分量を変えてみたり、前述のビターズをオレンジ・ビターズに変えてみたり。
ステアの回数を多めにする「100回マティーニ」というレシピもあり、私も過去に飲んだ事があるのですが、氷が溶けて非常にスムーズな飲み口になります。
最近の傾向としては「ドライ・マティーニ」としてオーダーされるお客も増えています。
ドライ・ジン 4/5
ドライ・ベルモット 1/5
(NBA新オフィシャル・カクテルブックより)
ジンの配合率が上がったレシピになっているのが判りますね。
あるレシピではベルモットはミキシング・グラス内の氷をウォッシュするだけの「ほぼ冷却したジン」というスーパードライなレシピもある見たいですが、「それならジンのストレートで良くね?」と思うのは私だけでしょうか。
また、ドライ・マティーニをオン・ザ・ロックスタイルで提供するレシピもあり、これなら後半は楽ですね。
また、マティーニには「スイート・マティーニ」という甘めのレシピもあるんですよ。
ドライ・ジン 2/3
スイート・ベルモット 1/3
(NBA新オフィシャル・カクテルブックより)
こちらは赤ワインから出来たスイート・ベルモットを使用したレシピで、通常のマティーニに比べると甘く、スイート・ベルモットの割合が多いので度数も下がっています。
また、ドライ・ベルモットの代わりに日本酒を使うと「サケティーニ」というカクテルになるのも面白いですね。
もう、マティーニだけでこれだけのバリエーションや話を膨らますことが出来るのは、流石にカクテルの王であるが故なんでしょう。

