カクテルに関する話題 桜宵

日本の春の行楽シーズンを迎え、各地で桜の便りが聞かれるようになった今日この頃。
先日の春の嵐は一気にその見頃を加速させ、葉桜も目立つようになってきました。
これらの桜は「ソメイヨシノ」という品種ですが、その後に開花する桜があるのをご存知でしょうか。

御衣黄その桜を御衣黄((ぎょいこう))といい、4月下旬に見頃を迎える桜です。
(詳細はwikipediaでどうぞ)

文頭から何故、桜の話をしているのかと言えば、今回ご紹介するカクテルがこの「御衣黄」をイメージしたカクテルだからなんですけどね。

このカクテルが掲載されているのは以前、このコラムでも紹介した「香菜里屋」というビアバーを舞台にした短編小説の「桜宵」という話の中に出てきます。
(詳細はwikipediaでどうぞ)

先ずはこのカクテルのレシピから。

ホワイト・ラム 1/2
リキュール 1/6
グリーン・ミント・リキュール 1/6
グレープフルーツ・ジュース 1/6

上記をシェイカーでシェイクして、カクテル・グラスに注げば完成です。


桜宵御衣黄という桜は薄黄緑色した花を咲かせるのですが、色味的には正にイメージ通りの発色が出ています。
ただ、飲み口は桜リキュールよりはミントの香りがかなり支配的で、意外とキリッとしたカクテルになっています。

物語の中でこの御衣黄を毎年3日間だけ見に行く女性が描かれているのですが、彼女の服装が薄緑のワンピース。
飾り気のない女性として描かれている彼女のイメージともちょっと違う味がしました。

そんな事を考えていると、「グリーン・ミント・リキュールをミドリに変えたら美味くないか?」と思ってしまった私。
「ミドリ」とはメロン・リキュールの名前ですが、これであの攻撃的な味ではなくなるのではないか?と考えた訳です。

創作した桜宵しかし、話はそれほど簡単ではありませんでした。

先ず、甘さがかなり強調されてきます。
これは、レモンやライムを使用していないことに起因するのかな?とも思います。
それ自体が甘いラム酒や2種類のリキュールの組み合わせでは、グレープフルーツの酸味ではバランスが全く取れませんでした。

また、発色についてもかなり残念な色味になっています。
グリーン・ミント・リキュールの毒々しいあの色は、色味的にも相当の支配力を持っているようです。


そんな訳で今回は個人的に色々と試行錯誤をしてみた訳ですが、こういう楽しみ方もアリだなと個人的には思いますし、こうやってカクテルのバリエーションって出来ていくんでしょうね。

公開日:2016/04/10

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