| 小ネタ集 サケビバについて考える |
文頭から唐突な質問ですが、皆さんは「サケビバ」って知ってますか?
「なんだそれ?新しいお酒か?」
まぁ、私も最近まで知らなかったのですが、サケビバとは現在、国税庁が音頭をとって行っているお酒に関するビジネスアイデアコンテストの事です。(該当HPはコチラから)
そのHPに書かれた開催趣旨を以下に記します。
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少子高齢化等の人口動態の変化、新型コロナウイルス感染症の影響によるライフスタイルの変化等により、国内の酒類市場は縮小傾向にあります。
本事業では、若年層自身にビジネスプランを提案してもらうことで、若年層へ日本産酒類の発展・振興に向けた訴求をするとともに、優秀なプランの公表により、業界の活性化を図ることを目的としています。
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と言う訳で昨今のコロナ禍や若者の酒離れを解消するために、若者に酒の売り方を聞いちゃおうという内容です。
私なんかはもう、これだけ聞いただけで何だか違和感しかありません。
国税庁が発表している、平成に入ってからの課税数量と課税額のグラフがあるのですが、これを見ていると国税庁の考えていることが見えてきます。
課税数量(税がかかったお酒の数量)は平成11年の1017万キロリットルを頂点として減少傾向にあります。
最新のデータは令和2年のものですが814万キロリットルです。
その近い数値が実は平成元年にあるのですが879万キロリットル。ピーク時から見れば約2割くらい課税できるお酒の量が減った訳です。
それに対して酒税が比例していないのです。
例えば、平成元年の酒税額が1兆8500億円なのに対し、令和2年は1兆1300億円。約4割近く落ち込んでいるのです。
作っている量は2割減なのに、税収は4割も落ち込む。これってなぜだと思いますか?
要は同じ量でも酒税が安い物への転換が始まっているからです。
その代表格がビールでしょうか。ビールの税金ってとにかく高いですよね。
その辺りは過去にこのコラムでも書いた事があります。(詳しくはコチラから)
値段が高いビールの代わりとして発泡酒が1994年(平成6年)に誕生しました。
その後、2003年の酒税法改正をきっかけに「第3のビール」が誕生し、メーカーは対抗していきます。
このグラフを見ると平成6年から徐々に税収が下がっているのが判ると思います。
だから国税庁も必死なのでしょう。
でも、一方で厚生労働省のとあるページにはこんな事が書かれています。(詳しくはコチラから)
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未成年者の飲酒については、1996年から4年ごとに未成年者の飲酒状況の全国調査が行われており、過去1カ月間に飲酒をした経験のある未成年者は減少してきています。
飲酒による補導者数も減少傾向にあり、未成年者の飲酒は改善傾向にあることが示されています。
また、20代の習慣飲酒率でみても、男性では大きく減少しているなど、若者の酒離れがデータとしても示されています。
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厚労省さん的には健康を害する飲酒をする人達が若者を中心として減っている訳ですから、このまま行けばお酒を飲む人なんてどんどん減っていき、健康になることでしょう。
タバコを吸う人も減っているので、素晴らしい健康的な国になっていくのでしょう。
でも、たばこ税も減収してますけどね(笑)
なぜ、若者がお酒から離れているのか。
そもそも若者って今、充分なお金がもらえていますか?
っていうか私などの年代もそうですが、年功序列がなくなった今では収入なんて10年以上上がっていないのが現状。
使える金が少ないから、安い物しか買わないし、安い酒しか飲まないし、若者なんて酒やタバコ自体をやらない。
まぁ、酒やタバコなんて無くても生活に支障はないし、害にしかならないですからね。
同じ国の違う省庁が全く真逆の事を言っているのっておかしいでしょ。
だから、サケビバは今、大炎上しているようです。
税収を上げたいなら先ずは国民が豊かにならないと無理だと思います。
「老後は2000万円かかる!」なんて言われれば節約だ!貯蓄だ!と世の中に流れるお金が少なくなるばかり。
お金が世の中を流れないから利益が生まれない。
利益が生まれないから収入も下がる。
収入が下がるから税収も下がる。
そんなの当たり前ですよね。
後、個人的な意見ですが、この事業を国税庁から委託を受けているのが「パソナ」っていう竹中平蔵氏が会長をやっている会社だっていうのも癒着がありすぎてイヤ!
まぁ、竹中氏は先日の定時株主総会で会長を退任したみたいだけど。
ちなみにこのビジネスアイデアコンテストに参加できるのは39歳までの人みたいなのでオジサンは参加できません。
興味のある方はHPを見てみてはいかがですか。

