小ネタ集 屈折計を買ってミタ!

皆さんは濃度計という計測機器をご存知でしょうか。

ラーメン紀行もやっている私は結構昔からその存在を知っていました。

液体の濃度を表す単位として「ブリックス(Brix)」という言葉があります。(詳しくはWikipediaを参照)

簡単に言うと一定の水分に含まれる水分以外の含有率を示すもので、例えば100mlの溶液の中に水分以外の物が40ml含まれていたとしたら、40%の濃度であるということです。

屈折計この濃度を計測する機器が「濃度計」とか「屈折計」と呼ばれるもので今回、アマゾンでポチってみました(笑)

値段も3000円しない位で買えますので、試してみるもの面白いと思います。

原理この屈折計の原理ですが、水分に含まれる物が多くなるほど光の屈折率が変わるという原理を利用して、それをプリズムを介して映像化するというもの。

原理はとても単純ですよね。


色々なスケール先程のブリックスという値は厳密にはショ糖の含有率を表す単位で、アルコールの含有率や塩分濃度など、様々な含有率を同じ原理で見る事が出来ますが、用途によってスケールが分かれていますので購入の際は注意が必要です。

種類によってはラーメンスープ用。そば・うどん等のつゆ用などのあります。

今回はアルコール、特に蒸溜酒のアルコール度数を計測するための屈折計を購入しました。

操作手順この屈折計の使用方法ですが、検体となる液体を機器のプリズム部分に数滴垂らし、カバーをします。

後は覗き穴から覗くだけ。非常に簡単ですね。

で、色々と計ってみましたので見てみましょう。


先ずは手始めに蒸溜酒の計測からしてみましょう。

ウイスキーちなみに我が家にある蒸溜酒はウイスキー、ウォッカ、ジンくらいしかありません。

目の前にあった晩酌用のウイスキー。

このコラムで以前、ご紹介した「ハウス・オブ・ピアーズ」です。度数は40%。

ウイスキー結果計測値は37%あたりを示しました。

まぁ、厳密な計測値を求めている訳ではないし、2~3度の誤差は想定の範疇に入ると考えています。


ジン次にジン。

先日、このコラムで使用した「ビフィーター」がありましたので計測してみます。

ちなみに度数はこちらも40%。

ジン結果計測した結果は38度あたりを示しています。より40%に近い値です。

数度の差はありますが、ジンの方が度数が気持ち高く出ているのは、樽からの抽出物が入っていないのも関係するのかな?

まぁ、それなりの値が出ているので良しとしましょうか。


次に醸造酒を計測してみたいと思います。

事前予測ですが、醸造酒については値が高く出てくると推測します。

以前、二日酔い予防あれこれというコラムの中で、「日本酒、ビール、ワイン等の醸造酒というのは二日酔いしやすく、蒸溜酒の方が二日酔いしにくい」と書いた事がありますが、ネットで調べた結果として不純物の量が二日酔いのなり易さ、なり難さに関係していると書きました。

醸造酒は皆さんご承知の通り、酵母が糖分を分解してアルコールと二酸化炭素に分解することで出来るお酒。

蒸溜酒は醸造酒からアルコール分だけを抽出して60%近辺まで度数を上げたお酒です。

ウイスキーの原酒であるニューポットは無色透明の液体。見た目からも不純物が少ないことが判ります。

今回の屈折計は光の屈折を利用した計測器なので、純粋なアルコール分を数値化する訳ではないので、上記のような仮設が成り立ちます。


ビールでは、実際に計ってみましょう。

ちなみに我が家にある醸造酒はビールか日本酒しかありません。

先ずはビール。サントリーの「ザ・プレミアムモルツ 香るエール」です。

ビールの度数はご存知の方も多いと思いますが、平均して5~6度。

お酒の中で比較的、低い度数を持ったお酒です。

ビール結果で、気になる計測値は15%近辺。約3倍近い高い値が出てきました。

これも予想なのですが、醸造酒は度数が低い程、計測誤差が激しくなるように思います。

それはアルコール以外の不純物の多さ、特に糖分の多さが起因していると思います。

元々は糖分を分解して作られるアルコールですから、残留分としての糖分はあると思います。

同じ醸造酒でも、「度数が高い=糖分が少ない」という図式が想像できますよね。


日本酒では、次に日本酒を計測してみたいと思います。

料理酒でも良かったのですが、たまたま獺祭があったのでこちらで計測してみます。

ちなみにラベルに書かれた度数は17%です。

日本酒結果実際に計測した結果は29度。計測誤差の比率は約1.7倍です。

ビールと日本酒では日本酒の方が次の日に残り易い傾向にある私ですが、度数が3倍なのと摂取量の関係もあるので一概には言えませんが。


エタノール我が家にあるお酒を色々と計ったのですが、どうしても60%を超える値が見てみたいという衝動に駆られまして、色々と探したのですが、あるじゃないですか。

今、このコロナ禍でなければ決して我が家にはなかったであろうアルコール。

そう、消毒用エタノールです(笑)

エタノール結果ちなみにラベルに書かれた度数は75%。

ウイスキーの度数の誤差が92.5%ですので、75×92.5%=69%近辺の値になるのかな?と推測します。

で、実際の計測値ですが67~8%くらい。ナカナカ良い値が出てきましたね。


と言う訳で今回のコラムは如何だったでしょうか。

本来ならラーメンスープのブリックス値とか調べてみたかったのですが、ラーメン店のカウンター越しにこれをやると完全に「危ない奴」なので、今回は自宅にあるお酒を中心に計測してみました。

お酒の他にもリキュールなどの濃度も調べてみたいと思いますが、行きつけのバーなら出来そうかもです(笑)

本当にバーテンダー諸氏にはご迷惑をおかけすると思いますが、先に謝っておきます。



公開日:2020/06/21

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