| 小ネタ集 サントリーチェーンバーのヒ・ミ・ツ |
このコラムでも昔、ご紹介した伊東市はおろか、静岡県内でも最古の老舗バーである「トリスバー」。
流石に古い歴史を持っているだけあって、コラムネタになりそうなお話を沢山聞けた夜でしたが、その中から今回は小ネタをご紹介します。
そのコラム内でも書いたのですが、この店は今は少なくなったサントリーのチェーン・バーとして営業しています。
そのチェーン・バーの証として、店内にはチェーン・バーであることの証明書的なレリーフのような物が掲げられています。
その下には年表記されたバーが長々とぶら下げられており、トリスバーは1963年のチェーン・バー制度のスタートから参加されているようです。
これだけの話なら、他のチェーン・バーでもありそうなネタなんですが、ここからが静岡でもかなり古いバーに入るだけのとっておきのネタがあります。
釣り下がったバーの1963年の1番目と翌年の2番目を見比べると判るのですが、それぞれ「KBC」と「SCB」と書かれています。
これは当時、サントリーが「壽屋」であった事に由来します。
しかも、それだけなら未だ「あぁ、古いバーだからね」で終わってしまうのですが、実は最初から「サントリー・チェーン・バー」で始めたかったサントリーに対し、このバーやレリーフを作った業者が間違って「コトブキヤ・チェーン・バー」で作ってしまったとのこと。
なので、レリーフの方も「KOTOBUKIYA CHAIN BAR」という表記になっています。
サントリーのHPから会社の歴史を見てみると、社名を現在のサントリーに変更したのが正に1963年。
その社名変更した事実を当時、これを作成した業者にどのように説明したのか?判りませんが、完全なエラー商品な訳です。
翌年からはレリーフも作り変えられてしまった訳ですが、この珍品を見る事が出来るのは、トリスバーが如何に古いバーであるかを証明していますね。

