| 小ネタ集 南極の氷 |
先日の事。行きつけのオーセンティックバーでの話だ。
「ねぇ、何かネタになりそうな話はないかなぁ?」
私がバーに通っている理由は勿論、新店を掲載するための事前調査と言う部分もあるが、それ以外には毎週掲載を目指しているバー紀行のコラムの執筆ネタを探すためでもある。
「たまたま何ですけどひとつだけネタがあります」
そう言ってバーテンダーがある話をしてくれた。
この店のお客様に南極調査隊に参加されている方がいらっしゃるらしく、南極土産として南極の氷を持ち帰ったそうなのである。
その方の家の冷蔵庫、特に冷凍庫は氷で一杯。家の人からは他の物が入らないとクレームが起きていたらしく、このバーにその氷の一部がお裾分けという形でたまたまあるのだと言う。
と言う訳で早速、氷自体を出してもらった。
南極の氷は空気を多く含んでいるらしく真っ白である。
ウィキペデアによれば、南極の氷は地球上で最も大きな一個の氷の塊(当たり前か)であり、昨今の温暖化の影響からかその大きさは減少傾向にあると言う。
「その氷を使ってオン・ザ・ロックで召し上がるってのはいかがでしょう。」
おっ、それ良いねぇと言う訳で早速、お酒を選ぶ訳であるがオン・ザ・ロックと言う事で今回はあまりお高くないマッカランの12年をチョイスしてもらった。
前述した通り、南極の氷には空気が多く含まれている関係から溶け始めると「ピチピチ」と音を立てて溶けていくのが判る。
氷自体は無味無臭なのでお酒自体の味を壊すこともない。
何年前に形成された氷かは判らないが長い年月を経て今ここにあると思うと、それだけで愛おしい気持ちにさせるのである。
※この店にこの氷が常備している訳ではありませんのでオーダーはお控え下さい。

