スピリッツに関する話題 エタノールとメタノール

昨年末に中国武漢で発生した新型コロナウイルスは、日本をはじめとして世界で感染が拡大しているというニュースが連日報じられていますよね。

マスクをはじめ、消毒液なども品切れが続き、医療関係など本当にマスクが必要な人に物が行き届かない事態になっています。

以前、このコラムでもご紹介した(詳しくはコチラから)のですが、世界最高度数のウオッカ、スピリタスまで加水して消毒液として使用する例も出てきて、転売を目的とした輩が買い占めに走った事でスピリタスの価格まで上昇しています。

また、別のコラム(詳しくはコチラから)の中で私がスピリタスの事を「96度というほぼエタノールじゃないかという代物です」とご紹介していますが、消毒用に使用されるアルコールはエチルアルコール、略してエタノールです。

また、世の中には一文字違いでメチルアルコール、略してメタノールという物があります。

これが一文字違いなんですが、人体に与える影響は死に直結するくらい、毒性が高い物となります。


メタノール以前、Amazonプライムビデオで「メタノール」という映画を見た事があります。

これは実話をもとに作成されたもので2012年にチェコスロバキアで起きた事件を元にしているそうです。

映像の中ではエタノールとメタノールを1対1の割合で混ぜた密造酒が流通、販売されることで、健康被害にあう人が続出するという事件で、その顛末が2話構成で語られていました。

私はバー紀行をやる前からこのエタノールとメタノールの違いは知っていましたが改めて、エタノールとメタノールの違いを調べてみましょう。

Wikipediaによればエチルアルコール(エタノール)は基本的にはアルコール発酵により出来たものを指し、ワイン、日本酒、ウオッカ、ウイスキーの樽貯蔵前の「ニューポット」もエタノールの一種です。

ただ、殺菌効果を期待する場合はウイルス自体がエンベロープウイルスである事が前提。

新型コロナウイルスはエンベロープウイルスなのでアルコール消毒で細胞膜を破壊する事が出来ます。


それではメチルアルコールとはどんなものなのでしょうか。

Wikipediaによればメチルアルコールは石炭ないし天然ガスの部分酸化で製造した一酸化炭素に、酸化銅-酸化亜鉛/アルミナ複合酸化物を触媒として、50-100気圧、240-260℃で水素を反応させて作られるという、聞いただけでも化学合成によって作られたものだと判ります。

用途としては接着剤の材料やアルコールランプに使用する燃料としても使用されます。

勿論、飲用するなんてもっての他で網膜損傷による失明をはじめ、メタノール中毒症による死に至ります。


あと、エタノールもメタノールも引火性が高いので、火のある場所での取り扱いは避けたいところですね。