| キャバクラ |
公開日:2008/12/15
多事笑論のみを楽しみにされている皆さん、こんにちは。管理人です。
今回の多事笑論のテーマは「キャバクラ」です。皆さんはキャバクラって行きますか?私はこの歳をして行った事がありません。いや、一度だけ行った事はあるのですが、そのキャバクラにどうにも腑に落ちない点があるのです。先ずはその辺りから話を進めてみよう。
数年前の年始だったと記憶している。私は会社の人達と泊り掛けの宴会に出かけた。場所は熱海。
宿での一次会を終え、二次会に向かうために宿を出発した。特に行くアテと言うのは決ってない状況だった。
「何処か行きたい所ないか?」
部長が言ってきたので私は「キャバクラに行きたい」と進言した。まぁ行った事はなくても何となく内容は判っていた。キャバ嬢と言う女性が居て、会話をしながら酒を飲む。そんなイメージだ。
『スナックやパブとの違いは何だろう?』
私がキャバクラについて思っていた最大の関心事だった。
そして実際にキャバクラに行った訳なのだが、サービスや店内からスナックやパブとの違いを見いだすことは出来なかった。ただ、唯一、明らかに違う点は料金システムだった。
1セット(店にもよるが通常1時間程度)と言う単位で料金が発生し、更にキャバ嬢の飲み代もこちらが支払うシステムのようで、私達が行った熱海のキャバクラは1セット4,000円。4人で1セットで出て来たので16,000円なのだが請求は24,000円だった。
と言うことは差額8,000円もキャバ嬢は飲んだ訳だ。1ドリンク1,000円を8杯。1時間ですよ。確かに女性は2名程が入れ替わり立ち代りでしたが、キャバ嬢も楽な仕事じゃないです。
店を後にした私達。部長にキャバクラの感想などを話していると突然、部長がこんな事を言いだした。
「あれはキャバクラじゃない」
『スナックやパブとの違いは料金システム』と結論付けようとした私には予想外の展開。
「じゃあ何が違うんですか?」
私が訪ねると「服装が違う。もっとこうスカートが短くて…(以下、失念)」
どうにも腑に落ちないキャバクラ初体験だった訳である。エセキャバクラだったのか?部長の言う本当のキャバクラとの違いは何なのか?頭の中は「?」だらけだ。
しかし、私はキャバクラに一人で行く勇気などない小心者ですし、一人で行ってまたエセキャバクラだったら目も当てられない。金の無駄遣いってもんです。
話は変わってそれから数年後。
「龍が如く2」と言うゲーム内でプレイヤーである私はキャバクラ経営をすることになったことがある。このゲームから得られる情報は非常に多く、私の見聞を大きく広げてくれる。
経営する中でキャバクラの内装に手を加える作業があり、キャバクラの店内へのイメージが何となく理解できた。本当、良いゲームである。
更に話は反れて最近のこと。
ネットカフェでたまたま手にした漫画に「女帝」と言う物がある。
この物語は主人公がホステスとして成長する様を描いているのだが、それはあくまで伏線であり、話の主軸は復習劇と言う内容。
一般人はなかなか馴染みのない「高級クラブ」を舞台に、ホステスはどうあるべきか、客へのサービスは?どんな世界なのか?と言う「?」を教えてくれる大変興味深い内容で、すっかりハマっている漫画の一つなのである。
話を戻そう。
といつものように前置きが長くなりましたが今回、静岡市内屈指の歓楽街、両替町のキャバクラへ潜入ルポを試みました。色々な情報ソースからイメージした私の中のキャバクラ像と何が一致し、何が違うのか?新たな発見はあるのか?高級クラブとの違いは何か?ホステスとキャバ嬢はどう違うのか?などを個人的な感想を交えて考察してみようかと思う。
あくまで個人的な感想なので賛否両論あるとは思うが、参考程度に読んで頂きたい。
■店内
店内に関して言えば、熱海のそれとは大きな違いを感じた。
熱海のそれは一見、スナック風。店が奥に長いと言う構造も災いしているのかもしれないが、ボックス席は存在しなかった。壁際に沿って奥まで続く長いソファー席に小さなテーブルがいくつも並び、テーブルを挟む形で小さな円筒状の椅子が設置されていて、どう考えてもスナックだ。照明は暗めだったのも印象に残っている。
今回のキャバクラはボックス席しかない。白を基調としたソファーは清潔感と明るさを備え持つ。またVIPルームと思しき個室もある。
照明も明るく、シャンデリアの類もあり、全体的に高級感があります。
これはゲーム内で見たイメージともかなり一致する部分が多く、「これがキャバクラの店内だ」と一目で納得しました。その他ハードウェア的にはカラオケがないこともスナックとは大きく異なる部分として挙げられる。
■黒服
水商売と言うのは基本的には女性の職場である。お客の多くが男性になるのでそうなるのであるが、キャバクラに関しては男性従業員もいる。それが黒服である。
多分、高級クラブのそれと同じ働きをするのであろうが、客の入り具合を常に監視し、女性のローテション管理および時間配分。氷や水などの手配。その他雑多な部分はこの黒服が担当している。例外はあるだろうがスナックやパブにはママとホステスと言う組み合わせが多く、男性従業員を目にすることは少ない。この辺りもキャバクラのサービス内容からして絶対的な違いとして表れてくる。
前述の「女帝」に書かれていたことだが流行る店と言うのは綺麗なホステスが居ればそれで良いという訳ではない。有能な司令塔である黒服が居て初めて店が繁盛するのである。サッカーに例えるなら、キャバ嬢はFW、黒服はMFみたいな役目を担うのであろう。
ただ、今回の黒服は帰り際に預けておいた私のロングコートがどれだか判らなくなると言う失態をした。数人いる黒服であるが、司令塔になれる者、雑多なことしか出来ない者。ピンからキリまで取り揃えていると言う感じである。
■会話術
前述した通り、カラオケがない店内でお客が楽しむ術として残されたもの。それはキャバ嬢との会話に尽きるだろう。
スナックやパブと違い、お気に入りの娘を目当てに店に来ると言う図式は、高級クラブのホステス目当てに店に来るお客のそれと似ている。キャバ嬢に同伴出勤やアフターがあるのかは、初来店の私には勿論判らない。
初来店である私が初対面のキャバ嬢と会話を楽しむには、キャバ嬢自体の話術、引き出しの多さを期待してしまう。これはホステスには必須事項であり、世界情勢、政治・経済から下ネタまで、その話題の引き出しの多さがホステスがホステスである所以であると「女帝」では描かれている。毎朝、新聞を読み見聞を広める。まさにプロの仕事である。
世界情勢や政治・経済をこの場で話す気は毛頭ないが、キャバ嬢はどれほどの引き出しを持っているのか。高い金を払っているのだ。どれだけ私を楽しませてくれるのか。興味があった。
しかし、基本的にはバイト感覚であり、プロ意識は薄い。話題の内容、ノリ共に合コンの域を超えない。友達っぽくて素人臭いのだ。過度の期待をし過ぎたようだ。
初めて私の横に座ったキャバ嬢は今夜が初めての出勤だという。つまり私は初めての客になったようだ。仕方ないのでこちらが引き出しを引いて会話を盛り上げた。
その後、何人かのキャバ嬢と話をしたが、引き出しの多さ、人を惹きつける話術だけなら私に充分勝算があると感じた。
■キャバ嬢
フリーペーパーの類を見ているとキャバクラの宣伝が掲載されていることが多く、その多くにキャバ嬢が写っている。前々から思っていた事だがキャバ嬢は何故、金髪でアップにしている女性が多いのであろうか。茶髪なら判るが金髪は私は理解できない古い人間である。
前述のゲームの影響もあるが、キャバ嬢はロングドレスを着ているイメージがある。熱海のそれはロングドレスではなかった。それはそれで私の中のイメージとは違い、「熱海のキャバクラ=スナック風」と言うイメージを一層加速させた。
今回のキャバ嬢は皆、ロングドレスでイメージ通り。しかも、金髪が意外と少ないというのに正直、驚いた。
前述の初出勤キャバ嬢は昼は専門学校に通っていると言う。学生が「金髪」と言うのもあり得ない話であり、そう言う部分を加味すると「金髪=筋金入りのキャバ嬢」と考えられるのかもしれない。でも、金髪は外人の方が似合う。
ちなみに今回行ったキャバクラはオープンして一ヶ月と言う若い店であることも起因しているのかもしれない。
■接客
キャバクラにおいての接客の基本は「マンツーマン」であるという。例外的に繁忙時はその限りではないらしいが、基本はそうだと言う。まるで何処かの進学塾のようなフレーズだ。
スナックやパブでは必ずやそうはならないが、この辺りもクラブを意識した接客姿勢なのかもしれない。
また、キャバ嬢も10人いれば10人の接客がある。私に着いたあるキャバ嬢の接客は他のキャバ嬢と明らかに距離感が違う。顔の横30cm以内に彼女の顔があり、私の話を聞いている。
「顔、近いんだけど…」と私が言うと「これが私の接客なんです」と彼女は言った。
確かにちょっとドキドキする接客である。他のキャバ嬢が「友達」と言う距離感であるのに対して、このキャバ嬢は「彼女」と言う距離感を演出している。それはそれで新鮮であり、初々しさが残る前述のキャバ嬢とは違った味があるのだった。
■料金
キャバクラは明朗会計である。とは言いながらキャバ嬢の飲んだ分も支払うのだから、明朗かどうかは人それぞれではあろうが、いきなり高額な請求が来ると言うことはない。
前述したように1セットの単価が設定されており、女性が飲んだ分もこちら持ち。勿論、この飲んだ分が彼女達の売り上げにもなるのである程度は仕方ない事である。別に彼女達が飲むことを拒否しても全然OKだと私達をここに連れてきたキャッチのお兄さんは言っていた。しかし、男性たるもの、そのくらいの度量がなくてどうする!と言う男性心理を上手い具合に利用した作戦であるのは言うまでもない。キャバ嬢が3名いれば3,000円。一人1,000円づつの支払アップと言うわけである。
この日、私達は3名で2セット(2時間)。料金は46,500円也。(一人当たり15,500円)
これを高いと見るか、安いと見るかは人それぞれだろう。個人的には新たな世界を見て、良い勉強をさせてもらった。勉強には多かれ少なかれ授業料も必要である。
余談であるが先日。飲み会の2次会として5名で地元のパブに行った。
女の子は3名付いた。焼酎のボトルを入れ、カラオケを歌い、女の子と喋り3時間程度、楽しい時間を過ごした。料金は25,000円弱。一人辺り5,000円を欠ける程度だ。
CPを考えるとやっぱり私はパブ派であると実感した。
