| 血痕 その1 |
公開日:2004/01/26
皆さん、こんにちは。管理人です。
人として当たり前なのかもしれませんが、私はこのサイトでウソを書いた事はありません。
多事笑論に関してもそう。私の感じた事や身の回りで起きた事をご紹介しています。
前々回の「ある帰宅時の出来事」と言う内容も実際に私が偶然体験した事を掲載しました。
私はあの体験の中で所謂「警察沙汰」に巻き込まれた訳です。(ちょっと大袈裟か?)
あんな体験はもうないだろうと考えていました。
しかし、今回も「笑いの神様」ならぬ「多事笑論の神様」が私の所へ舞い降りてきました。今回のお話は前々回同様、オチはありません。
この話はある日曜日の夜の場面からはじまります。
実弟の息子、私の甥はゲーム好き。休みになると私の家(実弟から見れば実家)に遊びに来ます。
今回の甥はなかなか帰らず、午後11時過ぎても「ゲームをやる!」と聞きません。
「パパ、もう帰るからな。ここでずーっとゲームでもやってろ!」
そう言い残すと実弟は帰った振りをして部屋を出ました。この甥がなかなかどうして、悲しみもせずにゲームをやろうとする強者です。
部屋を出て、実弟の隠れている所へ行った私。
私「どうするね。何か帰らせる手はないのかい?」
実弟「兄ちゃんの携帯に電話するから、貞子が迎えに来るよって言ってくれる?そうすれば一発だ。」
そんなやりとりをして甥を帰らせる算段をしている時だった。
実弟「あのさぁ、家の前に血があるんだよ。何か吐血したみたいな。」
私「ここから見える?」
私の家は昔、父親が精肉業を営んでいた関係で家の入り口はシャッターだ。私はシャッターに付いている新聞受けを指差した。
実弟「そこからは無理だ。シャッター開けて見ないと。携帯のライトで照らしたんだけど、間違いない。あれは血だよ。」
家の前はバスも通る程の道で街灯もあるのだが、私の家から一番近い街灯では液体である事は確認出来たが、血かどうかは判らなかった。たまにゲロもあるし。
とにかく、甥を家に返すのが先決。貞子作戦は絶大な効果を発揮し、実弟と共に甥は帰っていった。
「帰ったかね」
背後から母親の声だった。ちょうど外で実弟達を見送った後で、例の血痕は私の横にある。
私「母ちゃん、○○(実弟の名前)が言ってたんだけどここに血痕があるんだ。」
店の電気を点け、シャッターを開けると、血痕の跡が詳細が浮かび上がってきた。
50cm四方に飛び散った
その血痕は中心部分はまだドス黒い血だまりとなっていた。
私も母も意外と冷静にその血を見ていた。取り合えず周囲に遺体らしきものがないのが幸いしている。
私も母も血を見るのは平気。先にも記したが精肉業を営んでいた関係で豚や牛の血は見慣れている。血と言う物に恐怖心はなかった。
その血をマジマジ見ていると、血痕のそばにガラスの破片らしき物が見えた。
『ガラスの破片だ。車のライトか?これってもしかして事故?』
色々な事が頭を過ぎった。被害者は車が引っ掛けられたのか?とにかく悪い方へ考えが進んでいく。
血痕の横には血痕を踏んだことによって出来た血塗られた靴跡があった。足跡から見てスニーカーのようだ。
私「警察に届けた方がいいよねぇ」
母「そうだねぇ。じゃああんた、電話してみ。」
私「俺がするの?」
警察を呼ぶのは初めてだ。とにかく「110」とプッシュする事がはじめてだ。前々回の多事笑論の時は一緒に居合わせた人に警察を呼んでもらったが今回はそうはいかない。
コードレス電話から「110」とプッシュ。やや緊張気味の私。
電話の声「はい、110です。事件ですか、事故…」
相手の声を聞いている余裕がなかった私は間髪入れずに
私「すいません。家の前に血痕があるんです。」
(つづく)
