Bar そう庵 ( バー そうあん )
住 所 | 静岡県三島市一番町17-52 | |||
電話番号 | 055-939-6999 | |||
営業時間 | 17:00〜1:00(月〜土) | |||
定休日 | 日曜 | |||
席数 | カウンター7 座敷4 | |||
駐車場 | あり | |||
緯度経度 (日本測地系) | N 35゚07'19.6'' E138゚54'47.3'' | 地図を見る | ||
最寄駅 | 三島駅(JR東海道本線) 三島駅(JR東海道新幹線) 三島駅(伊豆箱根鉄道駿豆線) | |||
取材日 | 2017/05/28 | その他の情報... |
三島駅前のホテル建設を中心とした再開発に端を発し、このところ駅前に新たな店がオープンしている訳だが、そんな流れは私の好きなラーメン、そしてバーへも波及している。
時代が昭和から平成に変わり、2020年に開催される東京五輪は、こんな小さな街にも新たな人の流れと経済効果をもたらしてくれる。
前回の東京五輪が開催された昭和39年と言えば、日本は高度経済成長の真っただ中。
そんな時代を経て育ってきた私を含めた4、50代は昭和の良い部分をたくさん見て育った世代だ。
「あの頃は良かったよ。」
そんな言葉を吐く年になったのかと思うが、昭和という時代は今のような先への不安感がない、明るい未来が見えていた時代である。
平成になって久しいが昨年の天皇陛下の御言葉以来、新元号への移行も最近の大きな話題だ。
人はいつも時代に翻弄されて生きてきた。
「あの頃は…」とつぶやいてみても、もう、あの時代に戻ることは出来ない。
そんな時はせめて、気分だけでも昭和にどっぷり浸かりたいと当時見た古い映画を見たりする方も多いだろうが、そんな気分の時のために是非使って頂きたいバーがある。
この店のオープンを知ったのは自宅に届いた一通の招待状からはじまる。
オーナーバーテンダーは古くは三島の老舗店、AfterBar石垣に勤めていた時期がある。
そのバーを卒業されたバーテンダーは何名か知っているのだが、この店のマスターだけはそれらバーテンダーの昔話の中に登場する事はあっても、実際に会う機会はなかった。
そんな彼と初めて会ったのはもう3年前になるであろうか。
あるバーテンダーの結婚式の2次会でのことだと記憶している。
とある夜。あるバーでひょっこり再会した事があった。その時、そろそろ独立をするという話を聞いた。
「開店したら是非、お知らせ下さい」
その場で書いた住所と名前。あれから8カ月あまり。この店はオープンした事になる。
三島駅の南口から西に向かうと、小さな行燈が並ぶエントランスの奥に一軒の古風な佇まいの店が見えてくる。
一瞬、和食か懐石の店かと思うかもしれないが、実はこれがバーなのである。
Barそう庵。
B'zが好きなオーナーは「志庵」と命名したかったらしいのだが、同市内に既に「志庵」という飲食店があったため、自身の名前も使って付けた名前だという。
スリット状の入口らしき部分に更に小さな入口がある。
茶室の入口として有名な「にじり口」という入口であるが、この店の入口もそれを模した形になっている。
千利休が考案したそれは世の権力者も、かがんで入った以上は一人の人間であるという事を表現しているという。
お茶に集中するためのお茶室という外界と遮断された空間は、バーの構造に多く見られる非日常的な空間演出に似ている。
オーナーバーテンダー曰く、「和バー」という新しいジャンルの提案なのだという。
和バーというジャンルを具現化するかのように店内もこれまでのバーとは異なる部分が多い。
先ずはバックバーにその様子が見て取れる。
両脇の階段箪笥を利用した稜線は雛壇のような形状を持ち、そこに配置されたお酒はウイスキーの他、通常のバーでは見ることのない焼酎や日本酒の一升瓶なども見る事が出来る。
勿論、カクテルのオーダーも可能で、酢橘や柚子といった古来日本に存在する柑橘類を使用したカクテルがあるのも他の店と差別化されている部分として挙げられる。
カウンター席には和テイストなランチョンマットと一膳のお箸が整然と並ぶ。
また他のバーではあまり見ることのない4名掛けの座敷席が存在することも是非ご紹介したい点だ。
しかも、引き戸で外界と遮断できる構造になっているため、カップルで来店すれば二人の世界に浸ることが出来るだろう。
店内のBGMは1970〜80年代に流行した歌謡曲が流れる。
私のような世代はど真ん中のストライクで、ついつい口ずさんでしまう。
日本酒などもあることから刺身や天ぷら、西京焼などの和食をオーダー出来る事も特筆すべき部分だろう。
更に事前予約をして頂ければ、コース料理などもオーダー出来るのも面白い。
初めて来たのに、何故かホッとする店内はあまりバーに行かない方にも気楽に楽しんでいただけるのではないだろうか。
また、バーに行き慣れた方は、内外装、BGM、提供されるお酒の種類や料理等、一般的なバーと比べてかなり違った印象を受けるだろうが、根底にあるバーの所作は大切にしている雰囲気は、新たなバー像として感じてもらえるだろう。
時代が昭和から平成に変わり、2020年に開催される東京五輪は、こんな小さな街にも新たな人の流れと経済効果をもたらしてくれる。
前回の東京五輪が開催された昭和39年と言えば、日本は高度経済成長の真っただ中。
そんな時代を経て育ってきた私を含めた4、50代は昭和の良い部分をたくさん見て育った世代だ。
「あの頃は良かったよ。」
そんな言葉を吐く年になったのかと思うが、昭和という時代は今のような先への不安感がない、明るい未来が見えていた時代である。
平成になって久しいが昨年の天皇陛下の御言葉以来、新元号への移行も最近の大きな話題だ。
人はいつも時代に翻弄されて生きてきた。
「あの頃は…」とつぶやいてみても、もう、あの時代に戻ることは出来ない。
そんな時はせめて、気分だけでも昭和にどっぷり浸かりたいと当時見た古い映画を見たりする方も多いだろうが、そんな気分の時のために是非使って頂きたいバーがある。
この店のオープンを知ったのは自宅に届いた一通の招待状からはじまる。
オーナーバーテンダーは古くは三島の老舗店、AfterBar石垣に勤めていた時期がある。
そのバーを卒業されたバーテンダーは何名か知っているのだが、この店のマスターだけはそれらバーテンダーの昔話の中に登場する事はあっても、実際に会う機会はなかった。
そんな彼と初めて会ったのはもう3年前になるであろうか。
あるバーテンダーの結婚式の2次会でのことだと記憶している。
とある夜。あるバーでひょっこり再会した事があった。その時、そろそろ独立をするという話を聞いた。
「開店したら是非、お知らせ下さい」
その場で書いた住所と名前。あれから8カ月あまり。この店はオープンした事になる。
三島駅の南口から西に向かうと、小さな行燈が並ぶエントランスの奥に一軒の古風な佇まいの店が見えてくる。
一瞬、和食か懐石の店かと思うかもしれないが、実はこれがバーなのである。
Barそう庵。
B'zが好きなオーナーは「志庵」と命名したかったらしいのだが、同市内に既に「志庵」という飲食店があったため、自身の名前も使って付けた名前だという。
スリット状の入口らしき部分に更に小さな入口がある。
茶室の入口として有名な「にじり口」という入口であるが、この店の入口もそれを模した形になっている。
千利休が考案したそれは世の権力者も、かがんで入った以上は一人の人間であるという事を表現しているという。
お茶に集中するためのお茶室という外界と遮断された空間は、バーの構造に多く見られる非日常的な空間演出に似ている。
オーナーバーテンダー曰く、「和バー」という新しいジャンルの提案なのだという。
和バーというジャンルを具現化するかのように店内もこれまでのバーとは異なる部分が多い。
先ずはバックバーにその様子が見て取れる。
両脇の階段箪笥を利用した稜線は雛壇のような形状を持ち、そこに配置されたお酒はウイスキーの他、通常のバーでは見ることのない焼酎や日本酒の一升瓶なども見る事が出来る。
勿論、カクテルのオーダーも可能で、酢橘や柚子といった古来日本に存在する柑橘類を使用したカクテルがあるのも他の店と差別化されている部分として挙げられる。
カウンター席には和テイストなランチョンマットと一膳のお箸が整然と並ぶ。
また他のバーではあまり見ることのない4名掛けの座敷席が存在することも是非ご紹介したい点だ。
しかも、引き戸で外界と遮断できる構造になっているため、カップルで来店すれば二人の世界に浸ることが出来るだろう。
店内のBGMは1970〜80年代に流行した歌謡曲が流れる。
私のような世代はど真ん中のストライクで、ついつい口ずさんでしまう。
日本酒などもあることから刺身や天ぷら、西京焼などの和食をオーダー出来る事も特筆すべき部分だろう。
更に事前予約をして頂ければ、コース料理などもオーダー出来るのも面白い。
初めて来たのに、何故かホッとする店内はあまりバーに行かない方にも気楽に楽しんでいただけるのではないだろうか。
また、バーに行き慣れた方は、内外装、BGM、提供されるお酒の種類や料理等、一般的なバーと比べてかなり違った印象を受けるだろうが、根底にあるバーの所作は大切にしている雰囲気は、新たなバー像として感じてもらえるだろう。