【閉店】Cafe Bar Red Chair ( カフェ バール レッド チェアー )

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住  所
電話番号
営業時間20:00〜2:00(月〜日)
定休日不定期
席数カウンター8 テーブル13
駐車場なし
緯度経度
(日本測地系)
N  35゚05'53.0''
E138゚51'36.3''
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最寄駅沼津駅(JR東海道本線)
沼津駅(JR御殿場線)
取材日2016/06/22その他の情報...
新しいバーを掲載するまで、これまで色々な経緯があった。
バーテンダーに店を紹介してもらうこともあれば、バーテンダーと別の場所で知り合って、店に来店する場合もある。
とにかく、バーテンダー繋がりで店なり、人なりを紹介して頂いた場合、初来店であっても緊張感というか、アウェー感がないまま入店出来る気楽さはある。しかし、それは男性バーテンダーに限っての話だが…。

今回、掲載に至ったRed Chairというバー。バー紀行では珍しい女性バーテンダーが営むバーである。
彼女との出会いは三島市内のとあるバー。お客様として来店されている時にバーテンダーに紹介されたのがきっかけだった。
これだけバーに通っている私であるが、女性と対峙する時って別の緊張感がある。
「あっ、来てくれたんですね、ありがとうございます!」
そんなやり取りをした当時を思い出している。

私がこのバーに通いはじめた頃はオーナーが別にいらっしゃると聞いていたが、今年から彼女がオーナーバーテンダーとして店を切り盛りしている。
店の屋号である「Red Chair」は前オーナーから引き継いだ屋号。店先に置いてある真っ赤な椅子が屋号の由来でもあり、看板でもある。
昔はもっと赤かったという店内は現在は現オーナーの意向で若干変わっているという。
ロングのローカウンターとソファを含むテーブル席。一人で飲むのも良いが、大勢でワイワイと飲むお客様もこれまで多く見受けられた。
店名が「赤い椅子」だけあって、カウンターにずらっと並ぶ赤いローチェアーが印象的。装飾品や床なども含め、ウッディーな印象の店内は落ち着いた雰囲気。

どんな店にしていきたいか?とバーテンダーに問いかけた事があるのだが、バーとしてだけでなく、色々な目的で人が集まれる空間にしていきたいと言っていた。
それを具現化するかのように年4回、営業時間外の休日の昼間にハーブを使った各種セミナーを開催したり、アーティストの企画展示やライブの会場として使用されたこともあるらしい。

バックバーにはウイスキーをはじめとするハードリカーから、ビールや焼酎、ワイン等も置いてある。
しかし、このバーの最大の特徴でありウリは樽生のギネスビールが置いてあることだろう。通常、瓶や缶によって提供されることが多いギネスビール。超音波を利用して泡を立てる「ギネス サージャー」という機械を見た事がある方も多いであろう。
しかし、このバーではスタンドコックからビールが出てくる様を見ることが出来る。私も色々とバーを回っているが、樽生のギネスを提供しているバーはあまり見たことがない。
勿論、カクテルなどの用意もあり、創作系カクテルが多いのも魅力のひとつ。
モヒートなども通常のレシピからオリジナル・レシピまで、色々なモヒートが楽しめたり、季節によってもオススメの創作系カクテルをご用意している。

チャームにはちょっとしたお料理が出てくる事が多いのだが今、彼女が力を入れているのがギネスを使用したお料理。
今回、出して頂いたのはギネスを使用したシチュー。バケットも一緒に添えられている。ギネスの苦味が穏やかに効いたそれは「大人の味」に仕上がっている。
ギネスビールにあわせるもよし、ハイボールなどにあわせるのも一考だろう。
また、メニュー表に書かれた定番のお料理も用意しているが彼女曰く、「あるもので何でも作る」という方が得意なようだ。
私も過去に「お腹が空いた」という一言で、その時にあるものでパッと作ってもらったことがある。
しかし、今回はご紹介という形なので定番メニューの中から鴨のローストをオーダー。
2種類のマスタードが添えられた鴨肉は適度な弾力を持ち、マスタードの酸味が鴨の油をサッパリと食べさせる。
こちらは赤ワインなどとあわせるのが通常であろうが、赤ワインが苦手な私はハイボールをお供に頂いたのはここだけの話。

お料理もそうだがドリンクに関しても色々とお客様の言葉を聞きながら創作する方が楽しいと語っている表情は楽しそうだ。

カフェ・バーという既成概念的な捉え方だけではなく、同じ趣味を持つ者達同士のオフ会、前述のようなセミナーの会場としての利用、結婚式の2次会、果ては集客を目的としたイベントなどなど、この空間を誰と、何を目的に利用するのか。

新しい利用価値の想像と創作により進化する料理やカクテル。
この辺りのキーワードがこのバーが他店とは違う魅力であると個人的には捉えている。

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