今は亡き六角家姉妹店でリカバッてミタ件
よこはまいえけいらーめん はちや
横浜家系らーめん 八家

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SHOP DATA
住  所神奈川県横浜市保土ケ谷区和田1-12-17
電話番号045-334-5896
営業時間5:00〜9:00(月〜日)
11:00〜15:00(月〜日)
17:00〜22:00(月〜日)
定休日第1月曜・第3月曜
席数カウンター8 テーブル8
駐車場なし
緯度経度
(日本測地系)
N  35゚27'42.8''
E139゚35'30.5''
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最寄駅和田町駅(相鉄本線)
取材日2023/12/29その他の情報...

メニュー

ラーメン+たまご
850円
ラーメン
750円
中ラーメン
850円
大ラーメン
950円
more...

新年あけましておめでとうございます。管理人です。
本年もラーメン紀行をよろしくお願いいたします。

今日は12月29日。
年末の休みを利用して神奈川のラーメン取材に来ているラーメンバカ兄弟。
今回は実弟が同行しており、相模原市にあるラーメン屋でリカバリー取材を終えた私達は考えた。

「で、夜までどうやって時間を潰そうか?」

夜の取材先は金沢区内にある家系ラーメン店。比較的新しい店だが評価が高く、実弟が行ってみたいと言っていた店だ。まぁ、私は新店ならどこでも構わないのだが。
取り合えず行くアテがないのだが、目的地もなくダラダラ動く事も出来ないので夜の取材先に目的地を設定して走り出す。

Googleマップは国道16号保土ヶ谷BPから横浜横須賀道路を経由して金沢区を目指している。金沢区の方にある観光施設としては八景島シーパラダイスがあるが、オジサン二人で行く場所ではない。横横道路を走っている最中、横須賀の街を思い出す。

「どうせ暇だし、横須賀でも行くか?」

このまま現地に行っても現地付近で時間が潰せる訳もなく、それなら開けた街である横須賀の方が多少は時間が潰せるか?と考えた訳だ。
ただ、目的がある訳ではない。先ずはどぶ板通り辺りを目指すため、Googleマップの目的地設定を変えた。

1時間10分後。
横須賀に到着した。
先ずはどぶ板通りを抜ける。如何にも横須賀っぽい街並みである。その後、コースカ ベイサイドストアーズという商業施設で時間を潰す。まぁ、近くにパチンコ屋とかあれば時間潰しもできたが何故か見つける事が出来なかった。

1時間後。
商業施設なんていってもダイソー、ノジマ、GUなど、ららぽーと沼津と変わらないテナントを見て時間が潰せる訳もない。館内を一通り見た後に飽きたので駐車場に戻って目的の店に向かうことにした。
Googleマップで目的の店を検索すると「閉店は15:00」と表示が出てきた。

『夜の営業時間は何時から何だろう?』

当然の事を思い、営業時間を見てみると…

「おいおい、夜の営業がないんだけど…」

時間は14時55分。目的の店への取材は完全消滅した瞬間だった。まぁ、神奈川にいるし、家系ラーメン店なら腐るほどあるので食べログを見てみるが、神奈川の店で保存している店が少ない。
実は食べログで保存した店は結構最近の店が多く、自宅が火災に見舞われて以降の店が多いのでここ10年で登録した店が多い。
自宅の火災前はRSSリーダーを使用して行きたい店を保存していたのでRSSリーダーを読み返すと、六角家や今は亡き大和市にあった大ちゃんで修行した方が開いた店が保土ヶ谷区にあるという。
ただ、開店まで2時間あるため、国道16号線を北上する形で一般道を進むことにした。
途中、実弟が電気量販店に寄りたいということで、目的の店の近くにあったケーズデンキやコーナンが入っている商業施設に入庫。買い物をしたので駐車場が2時間無料になったため、車をそのままにして目的の店には徒歩で向かうことにした。

10分後。
約1q歩いて向かい、目的の店に到着した。その店を「横浜家系らーめん八家」といった。
2015年オープンなので既に8年ほどが経過しているが看板は新しい。ただ、垂れ幕と立て看板はピンク色をしているが元々は赤かったんだろうなぁと勝手な想像。外観を撮影して早速、店内へ。

店内に入ると直ぐ券売機が見えた。ラーメン以外のメニューはなく、後は大きさが並、中、大盛と選べるくらい。この潔さがオールド家系といった感じで非常に良い。オーダーは食券制。ラーメン、たまご、キャベチャーをオーダーした。

開店直後に入店したので先客の姿はない。カウンター席の一番奥に座るように指示された。
実弟は食券を渡しながら「小ライスもお願いします」と言っている。実は後で気付いたのだが、いつでも小ライスは無料らしい。まぁ昼に急遽、卵かけご飯を食べる羽目になってしまった私はラーメンのみで我慢することにした。

店内は厨房に面したL字のカウンター席とテーブル席の構成。昔はカウンター席が13席くらいあったようだが多分、新コロの関係で今の8席にしたのであろう。懐かしきソーシャルディスタンスである。

店内は職人歴30年以上のベテラン店長が一人で切り盛りする。吉村家、大ちゃん、六角家と名だたる名店を渡り歩いた方のようだ。特に大ちゃんは店主として開いた店らしく、私はこの方に一度は会っているんだなぁとシミジミ思う。私が大ちゃんを取材したのは2001年なので22年前の話になる。当時の取材記にも吉村家で修行されていた方と書かれていたので間違いないだろう。

先ずはキャベチャーがやってきた。キャベチャーと言えば今は亡き六角家の有名なトッピング。コロチャーとざく切りキャベツにチャーシューのタレがかかっている。これでビールとかサイコーかよ!と思うのだが車で来ているので流石に諦めた。

厨房観察。
寸胴は大型のものが3器。1器から鶏油を取り、丼に加えるスタイルは吉田家のそれを連想させお里が知れる感じか。スープを別の1器から注いでいる。麺茹では平ざるを使用したもの。湯切りはあまりされない。

そしてラーメンがやってきた。先ずはスープからすすってみた。

ベースのスープは豚ガラ、鶏ガラを軸にした印象の白湯スープ。デフォルトの鶏油の量はそれほど多くない。醤油ダレの効かせ方はかなり穏やかで、やや甘みも感じる。一瞬、化学の力由来の甘さかと感じるが、後半に進むにつれてそれも気にならなくなる。醤油ダレと鶏油やスープの濃度が適度でバランスの良いスープだ。

麺は太麺で軽いウェーブを持つもの。麺箱から酒井製麺謹製を確認した。デフォルトの茹で加減も申し分ない。短めの麺長がすすり易く食べ易い。

具はチャーシュー、ほうれん草、のり、ネギ。そして別注の味玉とキャベチャー。チャーシューは豚肩ロース使用の煮豚。シッカリと肉感が残っており味付けは穏やか。味玉は黄身がトロトロのタイプで私好み。味付けも穏やか。キャベチャーを途中から投入すると一気に吉田家チックなルックスへと劇的なメタモルフォーゼ。ただ、スープが穏やかなのでキャベツが勝っている印象は否めない。そういう時は味濃い目のオーダーが良いだろう。

久しぶりの美味い家系ラーメンでご満悦の自分がそこにいた。実弟にも満足してもらえたようでリカバリーとしては大成功だろうか。
今日の2軒は両方ともリカバリー店であったが流石は神奈川の家系はハズレが少ない。改めて神奈川の家系のレベルの高さを思い知ったのであった。

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