メニュー名に誘われて…
らーめんてい まんりゅう
ラー麺亭 万龍

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SHOP DATA
住  所静岡県御殿場市中清水126-4
電話番号0550-87-0870
営業時間11:00〜15:00(月・水〜日)
17:00〜21:00(月・水〜日)
定休日火曜
席数カウンター10 座敷12
駐車場あり
緯度経度
(日本測地系)
N  35゚15'18.5''
E138゚55'19.9''
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最寄駅富士岡駅(JR御殿場線)
取材日2020/03/20その他の情報...

メニュー

こってりラーメン
670円
半ラーメン
410円
もやしラーメン
570円
葱ラーメン
570円
more...

新型コロナウイルスの拡大防止のため学校が休校になっている中、人生一度きりの卒業式はどうなるかと思いましたが、「はいからさんが通る」よろしく、それっぽい格好をした短大生であろうか、駅などでちらほら見かける今日この頃です。
3月は別れの季節。毎年、この時期になるとこんなことを書いているように思いますが、今年は色々と勝手が違いますね。
ご卒業おめでとうございます。管理人です。

話を戻して今日は金曜日。
春分の日を含む3連休の今日は初日。前々から気になっていたラーメン屋に向かっていた。
このラーメン屋、一度店先まで行ったことがあるのだが、まさかの臨時休業に見舞われ、他の店でリカバリーをした過去を持っている。
まぁ、人生の半分以上が自分の思い通りにはならない私ではあるが、流石に2度目はないだろう。
この店を初めて見つけたのは食べログで、フォロワーさんが口コミを書いていたのだが、そのメニュー名に私の琴線が触れたのだ。
そのメニュー名を「こってりラーメン」という。何ともストレートなネーミングだ。
たまにカッコつけて、ラーメンの名前に訳の判らない名前をつけている人がいるが、こういう判り易いのが良いんですよ。
早速取材を開始した。

その店は御殿場市内にある。会社での所用を済ませると久しぶりの東名高速に乗線。裾野ICを目指した。
裾野ICまで来れば下道は10分も走らない。一度来た場所なので様子も判っているし、店先にある駐車場には何台もの車の姿が見えた。これは確実に営業している。
その店の屋号を「万龍」といった。所謂、町中華の店である。
店の入り口に面した駐車スペースは満車なので、店の横にあたる場所に入庫後。外観を撮影して早速店内へ。

昼時の店内はかなり混んでいてナカナカの盛況ぶりだ。空いているカウンター席に陣取った。
席に備え付けのメニューを見てみる。お目当てのメニュー名を見つけて先ずは一安心。オーダーは口頭。こってりラーメン、味付玉子、餃子をオーダーした。すると…

「こってりラーメンは味玉が付いていますか追加で乗せますか?」と問う。

丁重にお断りした。食べログで何となくメニューの写真は見ていたのだが、見つけたのも結構前の話なので忘れていた。ちなみにこの店に以前訪れたのは昨年の11月。既に4ヶ月が経過しているのだ。

店内は店主と思しき男性と女定員2名の3名で切り盛りする。店主は年の頃は6、70代といった感じだろうか。コックコートに背の低い和帽子を被っている。女店員達はどちらもマスクを着用している。お客との会話が多いので新コロ対策をしているのであろう。

商品が届いていない先客が結構いるのでゆっくりと厨房内の動きを眺める。
私の座った席は店主の目の前ではあるが、カウンター前の衝立が高くて手元を観察することは出来ない。町中華でありがちなのだが、店主は中華なべを振り、女将もしくは女店員が麺を茹でるケースが多いがこの店も例外ではない。中華料理店において、中華なべを振るうのは漢の仕事なのである。

先に餃子がやってきた。しかし、ラーメンの前に餃子を食べる事は出来ないので我慢する。
以前、旧韮山町内の町中華でやはりラーメンの前に餃子が来て、食べずに待っていたら、餃子が届いていないのかと勘違いされた事があるが、今回はそんな事もなかった。

順番的に私の調理がはじまったのが判る。店主がもやしを炒め、そしてスープを投入している。味を確かめながら小さくコクリと頷く。味が決まったようだ。
店主は「チャーハン」と言いながら次のオーダーに移っている。女店員が中華なべからスープと具材を注いでいるのが判る。そろそろ完成のようだ。

そしてラーメンがやってきた。いやぁ、CD2枚組のベスト・アルバムですか?先ずはスープからすすってみた。
ベースのスープは鶏ガラ、豚ガラを軸にした印象で弱い濁りを持つもの。醤油ダレをベースに豆板醤やニンニクを使用したスープになっている。ただ、使用している量はそれほど多くないので少し辛くて、少し匂う程度。表層には背脂が確認でき、炒め油であろうかオイルの層も見られる。ナカナカコッテリしているが、適度な辛味が飲み飽きる事を防いでいる。
麺は中細の縮れ麺。かん水の量は若干多め。加水率は標準的な印象を持った。茹で加減はデフォルトで若干硬めに仕上がっている。そして、麺量がやや多い。
具はチャーシュー、味玉、豚ひき肉、もやし、メンマ、ネギ。チャーシューは豚バラ肉使用の茹で豚。超トロトロの柔らかさ。豚ひき肉ともやしは炒めた後、スープと一緒に煮込んで熱を入れてある。この炒め物の量も結構多い。味玉は黄身がカチカチのハードボイルドタイプ。味付けは穏やか。
最近、毎週のようにボリュームに圧倒されているような記憶しかないのだが、こういう時に限って餃子も頼んじゃってる。
餃子は野菜がやや多めの餡でサッパリしている。焼き色がやや薄いが先週同様、ぷっくりとした見た目は餡がギッシリ入っていそうだ。それを包む皮は一般的な餃子と比べるとやや厚め。酢胡椒で頂いた。
最後にチャーシューを残す傾向にある私であるが、今回は1枚は食中に、もう1枚を最後に残したのだが、スープを飲み切る頃にその大きさが見えてきた。CDよりは一回り小さいが直径10p程度であろうか。厚さも3o程度はある。ラーメン画像を見てお判りだと思うがこのチャーシューは冷たいままの物が乗っている。とにかく柔らかいので冷たいまま切っているのだろう。手切りかスライサーかは定かではないがそんな柔らかな物を薄く切るのは難しく、ある程度の厚みが必要になってくるのだと推測される。

あぁ、腹一杯だぁ。スープ、麺、具材のこの内容で670円(税込737円)なら充分満足である。
流石は町中華。安くて美味い、庶民の味方である。

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