始まりがあれば終わりがある
らーめん すえひろや
ラーメン 末廣家

photo

SHOP DATA
住  所神奈川県横浜市神奈川区六角橋1-14-7
電話番号045-642-3400
営業時間11:00〜21:00(月〜土)
定休日日曜
席数カウンター18
駐車場なし(近くにコインパーキングあり)
緯度経度
(日本測地系)
N  35゚29'05.1''
E139゚37'40.6''
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最寄駅白楽駅(東急東横線)
取材日2019/03/09その他の情報...

メニュー

ラーメン+味付玉子+のり
880円
ラーメン
680円
中盛ラーメン
790円
大盛ラーメン
900円
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6076日。
この歳月が何を意味するのか皆さんはお判りであろうか。

遡ること6076日前。
この日は川崎にある川崎家と言う家系ラーメン店を取材した日である。そして、この日の午前中、私が現在乗っている車が納車された。
コアなラー紀フリークの方ならラーメン屋の外観にたまに写っている黄色い車を見たことがあるであろう。

話は逸れるが昨年のこと。
メーター内のエンジン不調を知らせるインジケーターが点灯した。
メカニックをやっている実弟にその画像を見せるとすぐにエンジン停止になるということはないが気をつけないといけないと言われた。
半年に一度の定期点検でその故障の原因がノックセンサーの不調であるということが判った。
ノックセンサー自体は大して高いものではないのだが、交換工賃がかなりかかると言う。
既に16年以上乗っている車であり、そろそろ買い替えの時期なのかなあと思った次第である。
この16年で色々なことがあった。特に大きいのは自宅の火災で、家を新築した関係で住宅ローンも毎月払っているし、そこに車のローンがのしかかるというのも経済的にはかなりキツい。

話を戻そう。
そんな訳で軽自動車に買い換えることにした訳だが明日、日曜日が納車の日である。
今の車はほぼ一目惚れで買った車である。その思いは今でも変わらず、今見てもカッコイイなぁと思う車である。
しかし、始まりがあればいつかは終わりが来るのが人生である。どこかで踏ん切りをつけなければいけないのだ。
当時の取材記を見ていると、『新車で行く第一号店はやっぱ家系でしょ』ということで川崎家に行ったようだ。
そんな当時の取材記を読みながらこの車で最後に行くのも家系ラーメンにしようと考えるのに時間はかからなかった。
前述したように自宅が火災になってからこっち、車で神奈川県に行くことはなかなかしなくなった。だからこの車では最後に神奈川県にある家系ラーメンを食べたいと考えた訳である。
私は前々から行きたいラーメン店があった。それが白楽にある末廣家と言う店である。白楽といえば今は亡き六角家を思い出す人も多いと思うが、末廣家は吉村家直系である。
早速、取材を開始した。

2時間半後。
ナビのルートは箱根を越え、西湘バイパス〜新湘南バイパス〜横浜新道というルートを取った。
次の車にETCを付ける関係で既にこの車にETCはない。これらのバイパスの料金所全てを現金で支払う。なかなか面倒くさい作業でETCってやっぱ素晴らしい。
店まであと数百メートルのところで空いているコインパーキングを見つけたので入庫後、店までは徒歩で向かった。
16年前の取材でも店まで15分をかけて徒歩で向かっている様子が判るが、当時はスマホなどという便利なものもなかったので、ナビの画面を記憶しながら歩いたのであろう。今はスマホでナビしてくれるので迷うこともない。

店先に到着。外観を撮影して早速店内へ。
店内に入るとさすが人気店だけあってほぼ満席である。厨房をレの字に囲うカウンター席のみの構成。席と壁との間は非常に狭く、ラーメン二郎三田本店の店内を思い出した。券売機はカウンターの奥の方にあるので座っているお客にぶつからないように避けながら向かう。
さすがに直系店だけあって味噌や塩などと言う変化球は存在しない。オーダーは食券制。ラーメン、味付玉子、のり、ライスをオーダーした。
店員に促されて空いている席に通された。食券をカウンターの上に置き、着席すると…

「ラーメンのお好みはどうされますか?」と問う。全て普通でお願いした。

座った席は醤油ダレの目の前。調理の様子をつぶさに伺い知ることができるベストポジションだ。
弟子と思しき若者たちは黒いTシャツを着ているが、一人白いTシャツを着ているのは店主であろう。弟子たちに指示が飛んでいる。
弟子の数がとにかく多く、5〜6名はいる。調理を任されている者もいれば、配膳や客捌きに徹している店員もいる。
厨房観察。
寸胴の数は大型のものが2器。その一つには大量のげん骨が見えた。注がれるスープは乳化したものではあるが、粘度はなくサラサラしている。クラシック・スタイルの家系ラーメンのスープは粘度も高くないし、クリーミーでもない。簡単に言えば鶏油の浮いたライトとんこつ醤油ラーメンである。
麺茹では平ざるを使用したもの。湯切りは未確認。

まずはライスがやってきて、ほぼ時間差なくラーメンがやってきた。先ずはスープからすすってみた。
ベースのスープはげん骨、豚ガラを軸にした印象。併せる醤油ダレはデフォルトではキツ目に効かせてある。表層の鶏油の量もデフォルトではあまり多くなく、醤油感が若干突出している印象を受けた。まぁこの辺は調整出来るのが家系ラーメンの良い所なので、仮に次回があるなら薄め、多めが良いのかな?と感じた。
麺は中太麺で軽いウェーブを持つもの。製麺所は言わずもがな酒井製麺謹製である。特有の麺の短さは直系であることを感じさせてくれる。デフォルトの茹で加減はコシもあって丁度いい。まわりのお客は硬めのオーダーが多かったように思える。
具はチャーシュー、ほうれん草、のり、ネギ。そして別注の味付玉子とのり。チャーシューは豚モモ肉使用でスモークされたもの。煮豚茹で豚じゃないのがまた直系を感じさせるポイント。味玉はハードボイルドタイプでカチカチ。黄身が双子になってたがこれは必然らしい。このカチカチの黄身を食べながらスープをすすると塩味がマイルドになって丁度いい。
今回はライスも頼んだので久しぶりの海苔巻きご飯も堪能した。

何だか久しぶりの神奈川取材であったが道中、結構道が変わってたり、道の様子を忘れていたりと緊張しながら運転している自分に気付いた。
長い歳月で老眼も発症しているため、ナビの画面もぼんやりしている。長距離運転が疲れる年齢になってきたのだと感じる取材であった。

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