屋号そのままに
のうこうからみそらーめん からみそや
濃厚辛味噌ラーメン からみそや

photo

SHOP DATA
住  所静岡県沼津市白銀町487
電話番号055-951-5511
営業時間11:00〜21:00(月・水〜日)
定休日火曜
席数カウンター19
駐車場あり
緯度経度
(日本測地系)
N  35゚05'55.6''
E138゚51'20.3''
地図を見る
最寄駅沼津駅(JR東海道本線)
沼津駅(JR御殿場線)
取材日2018/09/14その他の情報...

メニュー

濃厚からみそやラーメン
850円
からみそやスペシャル
1150円
からみそやスペシャル味噌ラーメン
1100円
濃厚味噌ラーメン
800円
more...

文頭から話は逸れるが先日のこと。
食べログの新店情報を見ていると見慣れない屋号の店を見つけた。
その店を「からみそや」といった。オープンは9月16日。未だ日があるのに既に細かい情報が掲載されているということは、店主自らが情報を入力したのであろう。
持論ではあるが、私はこういうネットサービスに情報を事前に登録すること自体は賛成だ。仮に自分が店主という立場になったら、こういうサービスを使うであろう。
昔のようにチラシや広告、人を介した口コミで店の存在を知った昔とは違う。今はそういう時代なのである。

更に話は逸れて先日のこと。
FaceBook上の知り合いからも同店の情報がもたらされた。オープンした店舗画像が添付されている。
何とも派手な外観である。

話を戻して今日は金曜日。
前述の店のオープンから1日が経過している。店は昔、「藍鷹」という店があった場所なので迷うことはない。
勤務先を後にした私は沼津駅で途中下車し、店へと向かった。正直、場所は判っていても徒歩で向かったことはない。
しかも今日は残念ながらの雨模様。傘を差すほどでもない小降りだが、差さないと確実に濡れるという雨量…。

15分後。
店に到着した。やはり結構歩きでがある。駅前からは離れているため、車で来店した方がいいだろう。
なるほど、事前情報通り、派手な外観である。外観を撮影していると駐車場案内があるのに気が付いた。
3か所、15台分の駐車スペースを確保しているらしい。更にコインパーキング利用の場合は100円分のトッピングがサービスされるという。不利な立地をカバーするナイスなアイデアだ。
元々の藍鷹は通りに面した位置に入口があったが今回は路地の入った方に入口がある。早速、入店する。
店内は厨房に面したカウンター席と壁に向かったカウンター席ばかりで対面式のテーブル席はない。空いているカウンター席に着くと食券を購入するように促された。
券売機は入口の右手にあった。今回も徒歩での取材なので先ずは一杯やりますか。券売機を眺めると唐揚げがあったが売り切れを示す「×」が表示されている。流石にオープンしたばかりでラーメンのオーダーが増える事が予想される。サイドオーダーは落ち着いてからなのだろう。でも、餃子はあるな。オーダーは食券制。ハイボール、餃子、濃厚からみそやラーメンをオーダーした。ちなみにこの店は味噌ラーメンしかなく、しかもウリは辛味噌ラーメンである。辛いのはあまり得意ではないが店のウリであれば味を見てみたい。
店員に食券を渡す際、ラーメンは後にして欲しいと付け加えたが考慮されたであろうか。
夕飯時の店内は奥のカウンター席に1組7名の学生と思しき団体客。厨房に近いカウンター席には先客が4名。未だ、誰もラーメンを食べていない状況故、提供までかなりの時間がかかるだろうと覚悟した。まぁ、ラーメンの前に餃子をアテに一杯と考えているので問題はないが。

先ずはハイボールがやってきた。
『今日もお疲れ様!>俺』
ビールじゃないので「プハーッ!」とはならないが、仕事終わりの一杯は格別である。
店内は店主と思しき男性と女店員2名の3名態勢。店主は30代くらいであろうか、若い店主である。
女店員は完全にパートさんであろう、調理には一切関与しないが、ハイボールなどのドリンクの用意は女店員の仕事のようだ。
前述の団体客の7杯が提供し終えた段階で私の餃子の調理が始まった。完全に私の入店タイミングが悪い。

ハイボールの提供から遅れること12分後。餃子がやってきた。いつもの酢胡椒で頂こうと考えていたが卓上に胡椒がない。そうか、この店は味噌ラーメンしかないので胡椒がないのか…。仕方なく酢醤油とラー油で普通に頂く。
まぁ、特筆する部分も少ないが無難に美味しい餃子である。

既にラーメンのオーダーも終わっているので厨房観察。
寸胴の数は大型の物が3器。この3器の内の1器からスープを雪平鍋に移し、味噌ダレやオイルなどを添加してスープを加温する小鍋系。麺茹では深ざるを使用したもの。麺箱から大橋製麺謹製を確認した。

そして、ラーメンがやってきた。先ずはスープからすすってみた。
ベースのスープは鶏ガラ、豚ガラを軸にしたであろう白湯スープと思われるが辛味噌が支配的でそこまで印象として感じられない。「濃厚」と謳っているが粘度はなくサラサラとしたスープである。添加されたオイルの層でコッテリ感を演出する。辛さに関しては私が耐えられると言えば察しが付くであろうか。そこまで辛くはない。更に辛さを求める御仁にはトッピング形式で辛さを20倍まで変えられる。また、辛いのが全くダメな方には別メニューで辛くない味噌ラーメンもある。
麺は中太麺で軽いウェーブを持つもの。かん水の量、加水率共に標準的な印象を持った。前述通り、大橋製麺の麺を使用している。大橋製麺は川崎にある製麺所であるが、この店主はどこで修行をされたのであろうか。
具はチャーシュー、肉味噌、もやし、ネギ。チャーシューは豚バラ肉使用の煮豚。提供前にバーナーで炙ってから供される。いつもの味玉はオーダーを失念した。
味噌ラーメンだけで勝負する同店であるが、例えば味噌ラーメンがあまり好きではない人はあまり足が向かないのではないだろうか。特に辛味噌に特化した印象もあるので、辛いのが苦手な人は敬遠がちになりそうで心配である。
商品に絶対的な自信がないと中々踏み切れない決断ではあるが、その姿勢は個人的には嫌いではない。
店が末永く続くことを願って止まない。

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