かつて道内のラーメン業界を牽引した一杯
らーめん ごじょうげん ほんてん
らーめん 五丈原 本店

photo

SHOP DATA
住  所北海道札幌市中央区南七条西8-1024-24
電話番号011-561-3656
営業時間11:00〜3:00(月〜日)
定休日無休
席数カウンター13
駐車場あり
緯度経度
(日本測地系)
N  43゚03'12.3''
E141゚20'31.8''
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最寄駅東本願前駅(札幌市電)
取材日2018/06/24その他の情報...

メニュー

とんしお+味付半熟玉子
850円
とんしお
700円
みそ
700円
しょうゆ
700円
more...

会社の社員旅行で北海道に来ています。管理人です。

旅行もいよいよ最終日。
午後の14時までに新千歳空港に集合という何ともアバウトな行程で午前中は自由に行動できる。

まぁ、大した時間もないので軽く観光して、ラーメン取材をして終了かと考えていた。
私が北海道で最後に行ってみたい場所は北海道テレビ本社(以下、HTBとする)。
大泉洋を発掘したあの有名な深夜番組「水曜どうでしょう」を制作しているテレビ局だ。
その裏には水曜どうでしょうのオープニングやエンディングで使用される平岸高台公園があり、どうでしょうファンには聖地巡礼の一つとなっている。

HTB本社には入口にどうでしょうグッズ等が売っているスペースがあり、朝の11時前に既に10名程度が見物をしていた。

HTBでの観光も終わり、そろそろ取材モードに入る。
今回、北海道の最後に取材するには、道内のラーメンブームに一時代を走り抜けた店である。
早速、取材を開始した。

その店を「らーめん 五丈原」といった。
先日の「じょぐら」での取材記でも触れたが2003年当時。道内のラーメンランキングで上位に入っていた店だ。
当時の私はコンビニでカップラーメンとして食した経験はあるが、店で食べるのは勿論はじめて。
市内にはすみれや純連の支店など、今でもコンビニで目にする店はあるが、敢えて今回は五丈原を選んでみた。
というのも既にタイムリミットが迫っているのであまり行列になってない店をセレクトした訳である。

HTB本社の最寄り駅である地下鉄南北線「南平岸駅」から五丈原の最寄り駅である「中島公園駅」までは電車で向かう。
そこから徒歩になるのだが見知らぬ土地は距離感を感じるものである。
しかも、最終日なのでキャリーバッグを持っての行動はその速度を更に遅くさせた。

駅から20分くらいはかかったであろうか。やっと現地に到着。
はじめて来たけど店構えはカップ麺で見ていたので見覚えがある。
近くには昔、東京で食した「一幻」というラーメン屋が見えた。北海道では有名なラーメン屋なのだろう。
外観を撮影して早速入店する。

店内に入ると直ぐ券売機が見えた。店の外観を撮影しながら思ったのだが、この店は「とんしお」と呼ばれるラーメンと「チャーシューおにぎり」がオススメのようだ。オーダーは食券制。とんしお、味付半熟玉子、チャーシューおにぎりをオーダーした。
店内はL字のカウンター席のみ。昼前の店内はそこそこ混んでいる。食券を店員に渡すと「あっさりとコッテリが出来る」旨のアナウンス。コッテリでお願いした。
店主と思しき男性と若者の2名で切り盛りする店内。店主の年の頃は私と同じくらいであろうか。
厨房観察。
寸胴の数は中型の物が3器。営業用のスープはアルミの打ち出し鍋で加温している。真っ白なスープは乳化度合いが高く期待が高まった。麺茹では深ざるを使用したもの。茹で加減はキッチンタイマーを使用した形跡はない。
そして、ラーメンがやってきた。先ずはスープからすすってみた。
ベースのスープはげん骨を軸にした印象のとんこつスープ。獣臭はなく、スムーズで飲みやすい万人受けするタイプ。塩ダレは若干、辛み成分が入っているのか赤みを帯び、後味にキレがある。
麺は中細のストレート麺。加水の量は若干少なめ。加水率は標準的な印象を持った。麺量はそこそこあって食べ応えがある。
具はチャーシュー、メンマ、のり、ネギ。そして別注の味玉。チャーシューは豚バラ肉使用の煮豚。トロトロで柔らかい。味玉は黄身がトロトロのタイプで私好み。味付けは穏やか。
チャーシューおにぎりはとにかく厚みが5p以上はある大型のもので50過ぎのオッサンは苦戦を強いられた。ご飯と共にチャーシューの切れ端がタレと共に混ぜご飯のようになっている。

道内のラーメンブームの一時期を牽引した貴重な店であるが、現在もこうやって営業しているのは素晴らしいと思う。
先ほどの一幻をはじめとする新しいラーメンが出ては消えていく業界にあって、長年お店を続けられるのは真のファンが今もいるからであろう。

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