注文の多い店
しなそば むらた
【閉店】支那そば むら田

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SHOP DATA
住  所
電話番号
営業時間11:30〜17:00(火〜日)
定休日月曜
席数
駐車場あり
緯度経度
(日本測地系)
N  35゚18'25.9''
E139゚10'00.2''
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最寄駅
取材日2012/11/23その他の情報...

メニュー

チャーシューワンタンメン
1050円
ラーメン
650円
支那竹メン
850円
チャーシューメン
1000円
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今日は勤労感謝の日を含めた3連休。しかし、朝から生憎の雨模様である。
今日は休みを利用していよいよ公開になったエヴァの「新劇場版:Q」を見るために小田原に向っていた。
前作の「新劇場版:破」は静岡市内の映画館で見た覚えがあるが今回、小田原までやって来た理由は静岡市内の映画館では既にパンフレットが完売しているとHPを見て知ったからである。また、久しぶりの小田原なのでラーメン取材もしてみようかと考えたのもその理由である。
でだ。先ずは席の予約をしないといけないので映画館へ向う。場所はコロナワールドと言う複合施設の中にある映画館で、午後1時過ぎからの回を指定した。現在、11時少し前。未だ2時間ほど時間があった。
施設の駐車場に戻り、小田原市内のラーメン店を探す。まぁ、新店の情報はないが行ってない店も沢山あるのでそこは問題にならない。らーナビで小田原市内のラーメン店を達人の評価が高い順に検索するとある店の名前が挙がった。その店を「むら田」と言った。私もその屋号を何度か聞いた事はあった。神奈川県西部を中心に「小田原系」と呼ばれるラーメンのジャンルがある。ラー紀でも昔、「味の大西」と言う店を取材した事があった。今回の店はその小田原系を出す店らしい。早速、取材を開始した。
20分後。
店の近所に到着。店のオープンは11時半だが10分ほど早く到着してしまった。店先に駐車場があるので入庫して待っていると中から女店員がやって来た。
「もっと店の方にギリギリまで寄せてもらえますか?」
いきなり注文の多い店である。行列店や人気店では良くある話である。車をギリギリまで寄せ、雨も降っているので車内で待機していると5分前に次の客がやってきたので降車して店の前で待つ事にする。
すると中から白髪頭の60過ぎと思しき店主が暖簾をかけている。時間は少し早いが開店のようだ。取り合えず入店する。
「そちらから順番に座って下さい」
そこは厨房に一番近いカウンター席。柱にやけに近いので椅子を少し動かした。すると…
「ちょっと良いですか」
店主が椅子の位置を戻した。どうもこの椅子の間隔も決められているようだ。富士山の山小屋を思いだしていた。オーダーは口頭。折角なのでチャーシューワンタンメンをオーダーした。
店内は前述の2名で切り盛りする。年季の入った店内は歴史の長さを感じさせる。
厨房観察。
寸胴の数は中型の物が2器。1器はスープ。1器は醤油ダレが入っている。丼に醤油ダレ、3種類の白い粉(多分、砂糖や化学の力)を入れスタンバイ。麺茹では平ざるを使用したもので大きなボウルに水を張り火にかけている。ボウルは2セット用意してあり、茹で湯が汚れたら交換するのであろう。客の殆どがチャーシューワンタンメンのオーダーなので順序として先ずはワンタンを茹でている。茹で上がったワンタンはスープを張った丼に入れ、そこから麺を茹でている。スープが冷めないか心配だったが杞憂であることは後から気付く。
そして、ラーメンがやってきた。小田原系の特徴である香ばしい香りのラードがスープ表層にあり、オイルシール効果でスープが冷めるのを防いでいる。先ずはスープからすすってみた。
ベースのスープは豚ガラを軸にした印象。醤油ダレの量が端から見て多かったように感じたが塩加減はどちからと言えば薄味。そして化学の力特有の甘みがスープを飲み続ける後半になるとかなり感じるようになってくる。古臭いラーメンを言えばそれまでであるが、これが長年、この地で愛された味なのである。
麺は平打ちの縮れ麺。かん水の量、加水率は標準的な印象を持った。不規則な縮れと厚さを持ったそれは麺肌が滑らかですすり心地は良い。コシと言うよりはモッチリした食感をウリにした麺で栃木で食べた佐野ラーメンのそれと似ている。
具はチャーシュー、ワンタン、メンマ、もやし、のり、ネギ。いつもの味玉はメニューにない。チャーシューは豚肩ロース使用の煮豚。肉感を残したものでこちらも食感は昔風。ワンタンは餃子ほどの具が入っており食べ応え十分。メンマは甘めの味付けが施されている。具だけでお腹一杯になりそうだ。
食事を楽しむと言う感じではないのでご家族連れなどにはあまりオススメ出来ないが、有名店なのでラーメン好きな方は一度は食べておいた方が良いのかもしれない。

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