埼玉の新たなムーブメント |
【移転】あぢとみ食堂 吹塚店
SHOP DATA | ||||
住 所 | ||||
電話番号 | ||||
営業時間 | 11:30〜18:30(月〜火・金〜日) 11:30〜16:00(水) | |||
定休日 | 木曜 | |||
席数 | カウンター4 テーブル20 | |||
駐車場 | あり | |||
緯度経度 (日本測地系) | N 35゚59'14.3'' E139゚26'44.0'' | 地図を見る | ||
最寄駅 | ||||
取材日 | 2009/05/03 | その他の情報... |
メニュー
昨日から実兄と泊まりがけで埼玉に来ています。管理人です。
埼玉ラーメンツアーの2日目の一杯目は今、埼玉県内で静かに進行しているムーブメントについて紹介してみたいと思う。
埼玉のラーメン情報に疎い私は今回、mixi内の埼玉・ザ・ラーメンコミュの皆様の協力を得て店選びをしている。
で、とある方からの情報によれば埼玉では現在、焦がし醤油味を地ラーメンにすべく、多くの店が協賛する形で焦がし醤油をメニューに取り入れているようだ。
「静岡ラーメンマップ」でもその名を聞くようになった「幹書房」のHPに協賛店の一覧があると言う事で確認してみると、確かに多くの店がこのムーブメントに賛同しているのが判る。今回、この焦がし醤油をどこの店で味わうか?と言うことで埼玉県内でも老舗に入るであろう「あぢとみ食堂」と言う食堂でその味を味わうことにした。まぁ、この店をセレクトした意味は他にもあり、最近の新メニューで「まぜそば」も発売になっているらしく、私と実兄で一杯づつ、その味を味わおうと言う魂胆である。
ホテルを9時半に出発した私達は早速、現地を目指した。
1時間後。現地に到着した。お世辞にも都会ではない場所で田園風景も広がる場所である。オープン時間まではまだ45分ほどある。どんなに混んでいるか?想像もつかなかったが勇み足だったようだ。店先に駐車場があるので入庫後。取材記を書きながらオープンを待つことにした。
開店15分前。次の客が入庫して来たのを合図に店先に並ぶことにした。結局、オープン時は後客3名でオープン。しかし、オープンして数分で店が満席になったことを考えるとそれなりに人気のある店なのであろう。カウンター席に陣取った。備え付けのメニューには焦がし醤油の文字は見られない。仕方なく女店員に確認するとオーダー出来るようである。オーダーは口頭。私は焦がし醤油、実兄はまぜそばをオーダーした。
店内は古い食堂のようでメニューを飾るための古いプレート状の仕掛けなどが時代を感じさせる。壁際には消防署の古いポスターが張ってあり、そこには若き頃の矢田亜希子がニッコリと微笑んでいた。
厨房観察。
厨房自体は奥にあるのでその何たるかを見るのは非常に難しい。焦がし醤油の作り方であるが、すり鉢然とした丼に醤油ダレを入れて、バーナーで炙って焦がしているようだ。麺茹では深ざるを使用したもの。湯切りは未確認。
そしてラーメンがやってきた。表層の揚げネギを避けて早速、スープをすすった。
ベースのスープは鶏ガラを軸にした印象であるが、魚介系の風味も結構支配的で途中、日本そばのつゆにも似たような和風な印象も感じ取ることが出来る。表層のオイルが意外と多めで揚げネギもコクを与えている。これらを混ぜ込んでいくとコッテリとした印象も顔を覗かせ始める。肝心の焦がし醤油の風味であるが正直、あまり感じることが出来ない。昔、西麻布の五行と言う店で焦がし醤油のスープをすすったことがあるが、中華なべと圧倒的な火力を用いて一気に醤油を焦がすことによって作られるそれはビターな味わいで如何にも「焦がしてます!」と言った趣であったが、それをイメージして食すと拍子抜けする。あくまで風味付け程度と言った感じではあるが、揚げネギなど他の食材の味に負けてスポイルされている印象が否めない。
麺は太ストレート麺。かん水の量はやや少なめ。加水率は多めの印象を持った。モチモチとした印象とは裏腹に茹で加減は柔らかめに仕上げられている。麺肌が滑らかですすり心地が良い。
具はチャーシュー、メンマ、貝割れ大根、のり、揚げネギ。チャーシューは豚肩ロース使用の煮豚。超柔らか仕上げ。貝割れ大根は一時の清涼感と大人好みの苦みを与える。
今回、埼玉の新たな動きについて紹介した訳であるが、こと静岡もご当地ラーメンと呼ばれるものが少ない。特に東部の老舗と呼ばれる店はサッパリラーメンが多く、私が若い頃、全くラーメンに興味を示さなかったのはこの部分にある。
ご当地ラーメンがご当地ラーメンとなるには長い歴史、つまり多くの時間が必要であり、その地でその味が長年愛さる事が必要になると常々思っている。
今回の焦がし醤油がこの先、この埼玉の地で長い間、多くの人に愛され食べ続けられることによってご当地ラーメンとなっていくのか。
その答えが出るまでにはまだ少し、時間がかかりそうである。
また豆情報であるが、この店は今年の6月30日を持って、この地での営業を終わるそうで、7月5日より正直店での営業を予定しているようだ。新店の住所は以下を参照されたい。
■あぢとみ食堂正直店
埼玉県比企郡川島町正直187-2
埼玉ラーメンツアーの2日目の一杯目は今、埼玉県内で静かに進行しているムーブメントについて紹介してみたいと思う。
埼玉のラーメン情報に疎い私は今回、mixi内の埼玉・ザ・ラーメンコミュの皆様の協力を得て店選びをしている。
で、とある方からの情報によれば埼玉では現在、焦がし醤油味を地ラーメンにすべく、多くの店が協賛する形で焦がし醤油をメニューに取り入れているようだ。
「静岡ラーメンマップ」でもその名を聞くようになった「幹書房」のHPに協賛店の一覧があると言う事で確認してみると、確かに多くの店がこのムーブメントに賛同しているのが判る。今回、この焦がし醤油をどこの店で味わうか?と言うことで埼玉県内でも老舗に入るであろう「あぢとみ食堂」と言う食堂でその味を味わうことにした。まぁ、この店をセレクトした意味は他にもあり、最近の新メニューで「まぜそば」も発売になっているらしく、私と実兄で一杯づつ、その味を味わおうと言う魂胆である。
ホテルを9時半に出発した私達は早速、現地を目指した。
1時間後。現地に到着した。お世辞にも都会ではない場所で田園風景も広がる場所である。オープン時間まではまだ45分ほどある。どんなに混んでいるか?想像もつかなかったが勇み足だったようだ。店先に駐車場があるので入庫後。取材記を書きながらオープンを待つことにした。
開店15分前。次の客が入庫して来たのを合図に店先に並ぶことにした。結局、オープン時は後客3名でオープン。しかし、オープンして数分で店が満席になったことを考えるとそれなりに人気のある店なのであろう。カウンター席に陣取った。備え付けのメニューには焦がし醤油の文字は見られない。仕方なく女店員に確認するとオーダー出来るようである。オーダーは口頭。私は焦がし醤油、実兄はまぜそばをオーダーした。
店内は古い食堂のようでメニューを飾るための古いプレート状の仕掛けなどが時代を感じさせる。壁際には消防署の古いポスターが張ってあり、そこには若き頃の矢田亜希子がニッコリと微笑んでいた。
厨房観察。
厨房自体は奥にあるのでその何たるかを見るのは非常に難しい。焦がし醤油の作り方であるが、すり鉢然とした丼に醤油ダレを入れて、バーナーで炙って焦がしているようだ。麺茹では深ざるを使用したもの。湯切りは未確認。
そしてラーメンがやってきた。表層の揚げネギを避けて早速、スープをすすった。
ベースのスープは鶏ガラを軸にした印象であるが、魚介系の風味も結構支配的で途中、日本そばのつゆにも似たような和風な印象も感じ取ることが出来る。表層のオイルが意外と多めで揚げネギもコクを与えている。これらを混ぜ込んでいくとコッテリとした印象も顔を覗かせ始める。肝心の焦がし醤油の風味であるが正直、あまり感じることが出来ない。昔、西麻布の五行と言う店で焦がし醤油のスープをすすったことがあるが、中華なべと圧倒的な火力を用いて一気に醤油を焦がすことによって作られるそれはビターな味わいで如何にも「焦がしてます!」と言った趣であったが、それをイメージして食すと拍子抜けする。あくまで風味付け程度と言った感じではあるが、揚げネギなど他の食材の味に負けてスポイルされている印象が否めない。
麺は太ストレート麺。かん水の量はやや少なめ。加水率は多めの印象を持った。モチモチとした印象とは裏腹に茹で加減は柔らかめに仕上げられている。麺肌が滑らかですすり心地が良い。
具はチャーシュー、メンマ、貝割れ大根、のり、揚げネギ。チャーシューは豚肩ロース使用の煮豚。超柔らか仕上げ。貝割れ大根は一時の清涼感と大人好みの苦みを与える。
今回、埼玉の新たな動きについて紹介した訳であるが、こと静岡もご当地ラーメンと呼ばれるものが少ない。特に東部の老舗と呼ばれる店はサッパリラーメンが多く、私が若い頃、全くラーメンに興味を示さなかったのはこの部分にある。
ご当地ラーメンがご当地ラーメンとなるには長い歴史、つまり多くの時間が必要であり、その地でその味が長年愛さる事が必要になると常々思っている。
今回の焦がし醤油がこの先、この埼玉の地で長い間、多くの人に愛され食べ続けられることによってご当地ラーメンとなっていくのか。
その答えが出るまでにはまだ少し、時間がかかりそうである。
また豆情報であるが、この店は今年の6月30日を持って、この地での営業を終わるそうで、7月5日より正直店での営業を予定しているようだ。新店の住所は以下を参照されたい。
■あぢとみ食堂正直店
埼玉県比企郡川島町正直187-2