先人達の思いを胸に |
らーめん 潤 蒲田店
SHOP DATA | ||||
住 所 | 東京都大田区蒲田5-20-7 シャトー蒲田13 102号 | |||
電話番号 | 03-5714-7255 | |||
営業時間 | 11:00〜2:00(月〜火・木〜土) 11:00〜23:00(日・祝) | |||
定休日 | 水曜 | |||
席数 | カウンター13 | |||
駐車場 | なし | |||
緯度経度 (日本測地系) | N 35゚33'30.7'' E139゚43'19.5'' | 地図を見る | ||
最寄駅 | 蒲田駅(JR東海道本線) 蒲田駅(東急池上線) | |||
取材日 | 2009/01/11 | その他の情報... |
メニュー
- 中華そば+煮玉子
- 830円
- 岩のりらーめん
- 950円
- めんまらーめん
- 850円
- ちゃーしゅうめん
- 1030円
年始恒例の東京ラーメンツアーで先日、東京には来ているのだが今日も東京に来ています。管理人です。
今回、東京に来たのには少し理由がある。
私が地元で行きつけにしているワンショットバーがある。ここのマスターと言うかオーナーが実は実弟の昔からの友人で、私もガキの頃から知っている人物である。彼がまだ幼稚園の頃。家によく遊びに来ていたのを今でも思い出す。
そんな彼が地元でアメリカ雑貨を扱った店を開き、夜は同店でワンショットバーとして営業しているのを知ったのはかれこれ8年位前であろうか。知り合いがいるので一人で行っても話し相手には事欠かないこともあり、静岡で飲み会があった帰りがけなどを利用して店に何度か行っている。
でだ。なぜ今回東京に来ているかと言えば、そのマスターが病気を患い入院することになったのだった。で、お見舞い兼ねがねラーメン取材をしようと考えたのである。ラーメン取材が「ついで」なのか、お見舞いが「ついで」なのかは詮索しない方向でお願いしたい。
でだ。取材先を何処にしようかと考えた。ちなみに病院の最寄り駅は蒲田駅。大田区になる。取材予定店を見てみると正月のラーメンツアー用に追加しておいた「らーめん潤」と言う店の最寄り駅が蒲田駅であることに気が付いた。場所も蒲田駅から非常に近い事もあり、先ずはラーメン取材をしてからお見舞いに行こうと考えた訳である。
この店のラーメンはラヲタの方ならご存じだと思うが新潟の燕三条と言う地方で生まれたラーメンで、古くからチャッチャ系のラーメンで有名である。実は新潟には燕三条系以外にもご当地ラーメンと呼ばれるものが多い。この場では割愛するが興味のある方はググってみると面白いかもしれない。
自宅を朝9時に出発した私は2時間後の11時。蒲田駅に到着した。店のオープンが11時なのでほぼ開店と同時の入店と言うことになる。携帯の画面を見ながら店を探す。あっけなく店は見つかった。2枚あるシャッターが1枚だけ開く半開き状態ではあるが暖簾もかかっているし「営業中」の札も確認出来た。店の外観を撮影後。入店する。
入店すると直ぐ券売機がある。オーダーは食券制。つけ麺などもあるが今回は普通に中華そば、煮玉子をオーダーした。
「お好きな席にどうぞ」
女店員に促された。先客は2名。厨房観察をするにはかなり奥に行かないとならないが先客が入り口付近から順々に着席しているので倣うことにした。厨房から若干遠いポジションだ。
「背脂の量はどうしますか?」
オーダー時に背脂の量を調整出来るようだ。ちなみに「小油」、「普通」、「中油」、「大油」、「鬼油」の5段階。今回は普通とした。
厨房観察。
店内は奥に長い構造でL字のカウンターが厨房を囲むような構造。店の一番奥にスープ仕込用の大きな寸胴が2器。営業用の寸胴は調理台に近い少し離れた場所にセットされている。それら寸胴の間に麺茹で器がある。大きな釜が2つ並んだそれは平ざるにより麺上げを行っている。
丼に注がれるスープは濁りの弱いタイプで一緒に背脂が煮込まれているようだ。背脂を振りかけるためのざると麺を上げるためのざるは同じ物を使用している。この方が意外と効率的かもしれない。
そしてラーメンがやってきた。早速、スープをすすった。
ベースのスープはげん骨を軸にした印象。グルタミン酸系の旨味成分を強く感じ、昆布なども使用しているか、もしくは化学の力を借りているか、という印象だ。適度な背脂でコッテリしたルックスであるが意外とアッサリした後味を残す。軽いスープである。
麺は太ストレート麺。かん水の量は標準的。加水率はやや高めの印象を持った。デフォルトで柔茹でコシはないが、モッチリとした歯応えでうどんのような食感である。後半になってもその食感は持続する。伸びにくい麺である。
具はチャーシュー、メンマ、岩のり、玉ねぎのみじん切り。そして別注の煮玉子。チャーシューは豚バラ肉使用の茹で豚で渦巻きチャーシュー。大判だが薄切りである。煮玉子は黄身がトロトロのタイプ。味付けも穏やかで好印象だ。薬味としての玉ねぎは昔、食した竹岡式の梅乃屋を彷彿とさせた。
店先に燕三条系ラーメン誕生の経緯が書かれていたのだが、昭和初期当時、栄養失調の子供達を少しでも力づけたいと言う思いから誕生させたと書かれている。
現在の日本は栄養失調とは無縁の飽食国家となった訳だが、一杯のラーメンに込められている先人達の思いを感じながらラーメンと向き合うのも悪くない。
今回、東京に来たのには少し理由がある。
私が地元で行きつけにしているワンショットバーがある。ここのマスターと言うかオーナーが実は実弟の昔からの友人で、私もガキの頃から知っている人物である。彼がまだ幼稚園の頃。家によく遊びに来ていたのを今でも思い出す。
そんな彼が地元でアメリカ雑貨を扱った店を開き、夜は同店でワンショットバーとして営業しているのを知ったのはかれこれ8年位前であろうか。知り合いがいるので一人で行っても話し相手には事欠かないこともあり、静岡で飲み会があった帰りがけなどを利用して店に何度か行っている。
でだ。なぜ今回東京に来ているかと言えば、そのマスターが病気を患い入院することになったのだった。で、お見舞い兼ねがねラーメン取材をしようと考えたのである。ラーメン取材が「ついで」なのか、お見舞いが「ついで」なのかは詮索しない方向でお願いしたい。
でだ。取材先を何処にしようかと考えた。ちなみに病院の最寄り駅は蒲田駅。大田区になる。取材予定店を見てみると正月のラーメンツアー用に追加しておいた「らーめん潤」と言う店の最寄り駅が蒲田駅であることに気が付いた。場所も蒲田駅から非常に近い事もあり、先ずはラーメン取材をしてからお見舞いに行こうと考えた訳である。
この店のラーメンはラヲタの方ならご存じだと思うが新潟の燕三条と言う地方で生まれたラーメンで、古くからチャッチャ系のラーメンで有名である。実は新潟には燕三条系以外にもご当地ラーメンと呼ばれるものが多い。この場では割愛するが興味のある方はググってみると面白いかもしれない。
自宅を朝9時に出発した私は2時間後の11時。蒲田駅に到着した。店のオープンが11時なのでほぼ開店と同時の入店と言うことになる。携帯の画面を見ながら店を探す。あっけなく店は見つかった。2枚あるシャッターが1枚だけ開く半開き状態ではあるが暖簾もかかっているし「営業中」の札も確認出来た。店の外観を撮影後。入店する。
入店すると直ぐ券売機がある。オーダーは食券制。つけ麺などもあるが今回は普通に中華そば、煮玉子をオーダーした。
「お好きな席にどうぞ」
女店員に促された。先客は2名。厨房観察をするにはかなり奥に行かないとならないが先客が入り口付近から順々に着席しているので倣うことにした。厨房から若干遠いポジションだ。
「背脂の量はどうしますか?」
オーダー時に背脂の量を調整出来るようだ。ちなみに「小油」、「普通」、「中油」、「大油」、「鬼油」の5段階。今回は普通とした。
厨房観察。
店内は奥に長い構造でL字のカウンターが厨房を囲むような構造。店の一番奥にスープ仕込用の大きな寸胴が2器。営業用の寸胴は調理台に近い少し離れた場所にセットされている。それら寸胴の間に麺茹で器がある。大きな釜が2つ並んだそれは平ざるにより麺上げを行っている。
丼に注がれるスープは濁りの弱いタイプで一緒に背脂が煮込まれているようだ。背脂を振りかけるためのざると麺を上げるためのざるは同じ物を使用している。この方が意外と効率的かもしれない。
そしてラーメンがやってきた。早速、スープをすすった。
ベースのスープはげん骨を軸にした印象。グルタミン酸系の旨味成分を強く感じ、昆布なども使用しているか、もしくは化学の力を借りているか、という印象だ。適度な背脂でコッテリしたルックスであるが意外とアッサリした後味を残す。軽いスープである。
麺は太ストレート麺。かん水の量は標準的。加水率はやや高めの印象を持った。デフォルトで柔茹でコシはないが、モッチリとした歯応えでうどんのような食感である。後半になってもその食感は持続する。伸びにくい麺である。
具はチャーシュー、メンマ、岩のり、玉ねぎのみじん切り。そして別注の煮玉子。チャーシューは豚バラ肉使用の茹で豚で渦巻きチャーシュー。大判だが薄切りである。煮玉子は黄身がトロトロのタイプ。味付けも穏やかで好印象だ。薬味としての玉ねぎは昔、食した竹岡式の梅乃屋を彷彿とさせた。
店先に燕三条系ラーメン誕生の経緯が書かれていたのだが、昭和初期当時、栄養失調の子供達を少しでも力づけたいと言う思いから誕生させたと書かれている。
現在の日本は栄養失調とは無縁の飽食国家となった訳だが、一杯のラーメンに込められている先人達の思いを感じながらラーメンと向き合うのも悪くない。