麺屋こうじグループの出発点
たいしょうけん さぬきほんてん
大勝軒 佐貫本店

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SHOP DATA
住  所茨城県龍ケ崎市佐貫3-14-14
電話番号0297-65-5877
営業時間11:00〜15:00(火〜日)
18:00〜23:00(火〜日)
定休日月曜
席数カウンター9
駐車場あり
緯度経度
(日本測地系)
N  35゚55'59.8''
E140゚08'21.3''
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最寄駅佐貫駅(JR常磐線)
取材日2017/05/03その他の情報...

メニュー

特製もりそば
980円
味玉もりそば
850円
もりそば
750円
もり野菜
900円
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本日は実兄と行く茨城ラーメンツアー。
圏央道の渋滞を抜け、予定より1時間強の遅れで茨城最初の一軒目の取材先に到着した。

話は逸れるが皆さんは大勝軒というラーメン店をご存知であろうか。
ラーメンの神様と呼ばれていた故 山岸一雄氏の東池袋大勝軒を祖とする店は全国に点在する。静岡県東部で言えば大勝軒みしまが直系として有名であるが、大勝軒という括りの中で一大勢力になっているのが、茨城にある大勝軒を祖とする「麺屋こうじグループ」と呼ばれる一派である。
ラー紀でも古くは千葉県松戸市にある「中華蕎麦 とみ田」や沼津にある「大勝軒○秀」や伊東市にある「優勝軒」などが挙げられる。
その麺屋こうじグループの最初の店と言うのが今回取材する大勝軒佐貫本店である。
事前に麺屋こうじグループのHPを調べると休業中となっていたが食べログの情報によれば再開した旨が口コミされていたので電話で確認すると営業中とのこと。
圏央道を降りて1時間後。やっと店先に到着した次第だ。
店の駐車場は存在するらしいが少し離れた場所にあるのと隣がコインパーキングだったので隣に入庫後。早速、店先に急いだ。
流石に連休初日なので行列を心配したが杞憂のようだ。外観を撮影して早速、入店する。
店内は満席で先客1名が店内で待っている状況。入店するとすぐに券売機が見えた。大勝軒系だと「もりそば」にするか「中華そば」にするかで先ずは迷う。初来店なので味噌系は論外だろう。オーダーは食券制。特性もりそばをオーダーした。実兄は味玉もりそばをオーダーしたようだ。
取り敢えず店内で待つことに。男性店員が食券を取りに来てくれた。
「麺量はどうしますか?」と問う。もりそばは中盛300gまで無料なのだが丁重にお断りして並盛りとした。
店内は席数8席の小さな店舗。この小さな店舗からあの一大グループに発展したのだから世の中判らないものだ。
そうこうする内に席が空いたので着席する。さっきから見てみるとどうも男性店員だと思った人が店長らしく、一人で切り盛りしているようだ。
厨房観察は奥にあって絶望的だが、トイレから帰ってきた実兄が面白い事を教えてくれた。
「あのドアを開けると厨房内と繋がっているよ。」
マジか!トイレに行きたい訳じゃないけどトイレに立つ。ドアを開けると確かに厨房と繋がっており中が見える。ラッキー!寸胴は中型の物が1器確認できた。麺茹では大鍋で湯がいているふうに見えたが実際の調理工程は見ていないので不確定だ。
そして、もりそばがやってきた。今回、豪華な特製もりそばにしたのだが、実兄の味玉もりそばとの違いはチャーシューの枚数とのりの枚数のみ。130円差でこの違いなら充分納得出来る。先ずは麺から食してみた。
麺は太ストレート麺。かん水の量は若干少なめ。加水率は高めの印象を持った。小麦の香りは若干弱いがそれを差し引いても滑らかな麺肌とモチモチとした食感を併せ持った麺は充分な戦闘力を持ったものである。流石に大勝軒系の麺で麺に満足しなかった事は殆どない。並盛りでオーダーした麺量は200gで50手前のオッサンには必要にして充分な麺量である。そして、つけ汁へ移行する。
つけ汁のベースは豚ガラ、鶏ガラを軸にした印象。イメージしていたよりも炊き出し方は弱く、お里が知れると言った感じだ。しかし、「甘辛酸」のバランスで食べさせる大勝軒系のつけ麺を考えた時、この店のつけ汁は甘さと辛さが際立っている感じである。つけ汁としての機能は果たしているものの、そのまま飲むには若干抵抗がある。
具は麺の器にチャーシュー、味玉、のり。つけ汁内にメンマ、なると、ネギ。チャーシューは豚モモ肉使用の煮豚。肉々しい歯応えを残した繊維質な食感ではあるが個人的には好みの味。厚さも結構ある。味玉は黄身が溶け出さない程度の茹で加減。味付けは穏やか。白身が若干硬い。
麺を食べ終わり、スープ割りをお願いする。つけ汁を捨てて、そこに割スープと柚子皮が添加される。割ってなお際立つ甘みと辛味。更に柚子皮の酸味も加わって終始賑やかな味付けに翻弄された。ギリギリ飲める濃度ではあるがもう少し食後の穏やかな時間が欲しいと感じた。
麺屋こうじグループというと濃厚なベースをイメージしがちではあるが、流石に修行直後の店だけあって、東池袋大勝軒の面影を残している一杯であると感じながら店を後にした。

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