| やめなさい。どんなラーメンが出てくるか判らないし |
益蔵坂 かど乃や

| SHOP DATA | ||||
| 住 所 | 静岡県裾野市御宿1482-5 | |||
| 電話番号 | ||||
| 営業時間 | 11:30~14:00(月~日) 17:30~19:30(月~日) | |||
| 定休日 | 不定期 | |||
| 席数 | カウンター6 テーブル12 座敷16 | |||
| 駐車場 | あり | |||
| 緯度経度 (日本測地系) | N 35゚12'41.0'' E138゚54'46.4'' | 地図を見る | ||
| 最寄駅 | 岩波駅(JR御殿場線) | |||
| 取材日 | 2009/02/01 | その他の情報... | ||
メニュー
- トロコツらーめん+煮たまご
- 980円
- モンゴルらーめん
- 680円
- えび塩らーめん
- 680円
- みそらーめん
- 680円
取材歴
昨日は東京で味噌ラーメンを立て続けに2杯も食べた関係で夕飯にラーメン取材…とは行かなかった。
三島に戻ってきた私はそのまま行きつけのワンショットバーに出向いた。先日、東京に入院しているマスターの見舞いと称して取材した訳であるが、マスター不在の間は代わりの人が交代で夜だけ店を開けていると言う。その代役の方のmixiの日記にチョコっと店に伺う旨を当時書いていたのだった。
店に行くとお客が一人も居なかった。mixiの日記に書いた者だと告げた後、代役の方(チーママならぬチーパパか?)とマスターの回復振りについて話ながら飲んでいると徐々にお客さんが入ってきた。私もそうだが客はマスターと交友のある人が多く、また外国の方が多く来店される事も多い。今夜も外国の方が大勢来て、店の半数以上が外国の方というちょっと変わった店内。ガンバレ、日本人!状態である。閉店間際まで飲んだ私。楽しい夜であった。
翌日。
酒は残っていないが気だるい朝だ。時計は既にお昼前を告げている。起き上がり朝風呂に浸かる。昨日の取材のことを思い出していた。
「この冬は味噌ラーメンが来る!」と言われて取材した訳であるが、やっぱ私は偏食ラヲタである。自分の好みから外れたラーメンは何故かため息系のラーメンになってしまう。改めて思うが私の味噌ラーメンのストライクゾーンは針の穴のように狭いようだ。こと味噌ラーメンに関して言えばコッテリしているだけではダメらしい…
そんな訳でちょっとしたフラストレーションと言う名の澱みが出来ているようだ。この澱みを解消するのにはやはり、ラーメンしか術がないのである。
そんな訳で急遽、ラーメン取材を行うことにした。正直、昨日は40過ぎのおっさんには過酷な量のラーメンを立て続けに食べて、もやしが嫌になりつつある。ガッツリ行きたい訳じゃない。そこで先日、取材した裾野のゆき坊という店で気になっている「油そば」を食しに行こうと車を走らせた。
店までの道すがら。先日見ていた某掲示板のことを思い出していた。同じ裾野にあるかど乃やに関するカキコである。
最近のかど乃やはメニューを色々と変え、研究熱心である」的なカキコを思い出していた。更に年末だか正月に放送された県内のラーメン店を紹介する番組にもかど乃やが登場し、店主も顔を出していたのを思い出した。かど乃やの初取材をした当時。実は店主殿からメールを頂いたことがある。好き勝手を書いている私は店主殿から直々にメールを頂くと緊張するのだが、店主殿も元々読者の方だと言っていた。当時のメールにはこれからの店での商品の展望などが記されていたのを今でも覚えている。
そんな色々な思い出が頭を過ぎり、取材先を急遽、かど乃やに変えたのだった。
時計は午後1時を越えている。店先の駐車場は満車なので坂下の駐車場へ入庫した。この駐車場の事も当時、店主殿から教えてもらったものだった。店に向かうとお客でごった返している。噂には聞いていたが繁盛していて何よりである。店先には未就学の女の子を抱えた先客の家族連れの姿が見えたので私の番はこの家族連れの後であろう。
店の扉に「今日スペ トロコツらーめん」と貼り紙が見えた。「トロコツ」って何だ?
『トロトロの骨髄でトロコツ?』
一人、考えながら入店を待った。
「4名でお待ちのお客様、どうぞご案内します」
見覚えのない若い男性店員が出迎え、家族連れが入店していく。その後…
「お客様はお一人様ですか?」
先ほどの店員が案内してくれたのは座敷席であった。4回目にして初めて座敷に通された。「お一人様」なんだけど…
座敷席は古い民家の広間のような感じで床の間まである。案内された席の両端は共に家族連れ。更に左隣には先ほどの家族連れが座っていた。
「モンゴルらーめんにしようかな?」
隣の家族連れの若いお父さんの声が聞こえてきた。
「やめなさい。どんなラーメンが出てくるか判らないし」
その言葉を奥さんが制している。メニューが昔とは全く変わっていて前述の「研究熱心」と言う言葉を裏打ちしている。私自身もメニューを見ながら先ほどのトロコツらーめんにするか、モンゴルらーめんにするかで迷っていた。私も奥さんの言葉に賛同することにした。モンゴルらーめんは全くイメージが出来ない。トロコツらーめんの方がまだイメージ出来た。その「トロコツ」の解釈が間違っていることを知るのはもう少し後なのだが…オーダーは口頭。トロコツらーめん、煮たまごをオーダーした。
座敷席から厨房を望むことは出来ない。と言うかどの席に座っても厨房を望むことは出来ない。仕方なくメニューを読み返しながらラーメンを待つことにした。メニューを読み返すとトロコツらーめんの名前の脇に若干小さな文字でこんなことが書いてあった。
「本日トロコツらーめんは野菜トッピングサービスです」
嫌な予感がした。
『野菜→ヤサイ→二郎系→撃沈』
これじゃあ昨日の二の舞じゃマイカ!しかし、事はもっと重大であった。
20分程待たされたであろうか。右隣の家族連れのラーメンが運ばれてくる。左隣の家族連れとは違い、食べ盛りの男の子が3人もいる。その中にもやしが山盛りのラーメンがあったのだった。
「トロコツらーめんです」
運ばれて来たラーメンはもやしが山盛りと言うより、肉の量がハンパねぇ代物だった。程なくして私の所にも同じものが運ばれて来た。
『やっちまった!』
心の中で激しく後悔…。食べる前から嫌な汗が身体を伝ってくる…煮たまごもトッピングしちゃったぜΣ( ̄ロ ̄;)大量の具がスープをすすることを阻む。と言うか並々注がれたスープにレンゲを押し込むとスープがこぼれてしまう…仕方なく具の巨大な肉から食してみた。
具はトロコツ、もやし、キャベツ、メンマ、ネギ。そして別注の味玉。トロコツの正体はバラ先と呼ばれる部位で骨付きバラ肉の先端にある軟骨のこと。あくまで推測だが調理法としは圧力鍋で軟骨がトロトロになるまで煮込んであるのだと思われる。「トロトロの軟コツ=トロコツ」と言うのが正解であろう。軟骨にはコラーゲンも多く含まれているので女性の方には最適かと。ただ量がハンパねぇですけど何か?昔、取材した静岡市清水区にある「りょう」と言う店の「りょうそば一本乗せ」と言うメニューも確か同じようなトッピングだったと記憶している。味玉は黄身がトロトロのタイプで私好み。メンマはほんのりと甘く、自家製を思わせる出来である。
スープはメニューによれば鶏白湯ととんこつのダブルスープだと言う。合わせる醤油ダレの風味が良い。聞きかじりな知識で恐縮だが醤油は特別な物を使用しているらしい。明らかにその辺の醤油味とは一線を画す風味である。
麺は細縮れ麺。かん水の量は標準的。加水率はやや低めの印象を持った。黄色身を帯びた麺は多かん水を思わせるがあまりコシと言うかハリを感じることがないので卵麺である可能性も捨てきれない。強烈な縮れがスープを良く持ち上げる。
昨日から立て続けに大量のもやしと格闘する40過ぎのおっさんは今日も苦戦を強いられた。
左隣の奥さんの声が頭の中でリフレインしていた。
『やめなさい。どんなラーメンが出てくるか判らないし…』
あなたの言うことは正論です…
三島に戻ってきた私はそのまま行きつけのワンショットバーに出向いた。先日、東京に入院しているマスターの見舞いと称して取材した訳であるが、マスター不在の間は代わりの人が交代で夜だけ店を開けていると言う。その代役の方のmixiの日記にチョコっと店に伺う旨を当時書いていたのだった。
店に行くとお客が一人も居なかった。mixiの日記に書いた者だと告げた後、代役の方(チーママならぬチーパパか?)とマスターの回復振りについて話ながら飲んでいると徐々にお客さんが入ってきた。私もそうだが客はマスターと交友のある人が多く、また外国の方が多く来店される事も多い。今夜も外国の方が大勢来て、店の半数以上が外国の方というちょっと変わった店内。ガンバレ、日本人!状態である。閉店間際まで飲んだ私。楽しい夜であった。
翌日。
酒は残っていないが気だるい朝だ。時計は既にお昼前を告げている。起き上がり朝風呂に浸かる。昨日の取材のことを思い出していた。
「この冬は味噌ラーメンが来る!」と言われて取材した訳であるが、やっぱ私は偏食ラヲタである。自分の好みから外れたラーメンは何故かため息系のラーメンになってしまう。改めて思うが私の味噌ラーメンのストライクゾーンは針の穴のように狭いようだ。こと味噌ラーメンに関して言えばコッテリしているだけではダメらしい…
そんな訳でちょっとしたフラストレーションと言う名の澱みが出来ているようだ。この澱みを解消するのにはやはり、ラーメンしか術がないのである。
そんな訳で急遽、ラーメン取材を行うことにした。正直、昨日は40過ぎのおっさんには過酷な量のラーメンを立て続けに食べて、もやしが嫌になりつつある。ガッツリ行きたい訳じゃない。そこで先日、取材した裾野のゆき坊という店で気になっている「油そば」を食しに行こうと車を走らせた。
店までの道すがら。先日見ていた某掲示板のことを思い出していた。同じ裾野にあるかど乃やに関するカキコである。
最近のかど乃やはメニューを色々と変え、研究熱心である」的なカキコを思い出していた。更に年末だか正月に放送された県内のラーメン店を紹介する番組にもかど乃やが登場し、店主も顔を出していたのを思い出した。かど乃やの初取材をした当時。実は店主殿からメールを頂いたことがある。好き勝手を書いている私は店主殿から直々にメールを頂くと緊張するのだが、店主殿も元々読者の方だと言っていた。当時のメールにはこれからの店での商品の展望などが記されていたのを今でも覚えている。
そんな色々な思い出が頭を過ぎり、取材先を急遽、かど乃やに変えたのだった。
時計は午後1時を越えている。店先の駐車場は満車なので坂下の駐車場へ入庫した。この駐車場の事も当時、店主殿から教えてもらったものだった。店に向かうとお客でごった返している。噂には聞いていたが繁盛していて何よりである。店先には未就学の女の子を抱えた先客の家族連れの姿が見えたので私の番はこの家族連れの後であろう。
店の扉に「今日スペ トロコツらーめん」と貼り紙が見えた。「トロコツ」って何だ?
『トロトロの骨髄でトロコツ?』
一人、考えながら入店を待った。
「4名でお待ちのお客様、どうぞご案内します」
見覚えのない若い男性店員が出迎え、家族連れが入店していく。その後…
「お客様はお一人様ですか?」
先ほどの店員が案内してくれたのは座敷席であった。4回目にして初めて座敷に通された。「お一人様」なんだけど…
座敷席は古い民家の広間のような感じで床の間まである。案内された席の両端は共に家族連れ。更に左隣には先ほどの家族連れが座っていた。
「モンゴルらーめんにしようかな?」
隣の家族連れの若いお父さんの声が聞こえてきた。
「やめなさい。どんなラーメンが出てくるか判らないし」
その言葉を奥さんが制している。メニューが昔とは全く変わっていて前述の「研究熱心」と言う言葉を裏打ちしている。私自身もメニューを見ながら先ほどのトロコツらーめんにするか、モンゴルらーめんにするかで迷っていた。私も奥さんの言葉に賛同することにした。モンゴルらーめんは全くイメージが出来ない。トロコツらーめんの方がまだイメージ出来た。その「トロコツ」の解釈が間違っていることを知るのはもう少し後なのだが…オーダーは口頭。トロコツらーめん、煮たまごをオーダーした。
座敷席から厨房を望むことは出来ない。と言うかどの席に座っても厨房を望むことは出来ない。仕方なくメニューを読み返しながらラーメンを待つことにした。メニューを読み返すとトロコツらーめんの名前の脇に若干小さな文字でこんなことが書いてあった。
「本日トロコツらーめんは野菜トッピングサービスです」
嫌な予感がした。
『野菜→ヤサイ→二郎系→撃沈』
これじゃあ昨日の二の舞じゃマイカ!しかし、事はもっと重大であった。
20分程待たされたであろうか。右隣の家族連れのラーメンが運ばれてくる。左隣の家族連れとは違い、食べ盛りの男の子が3人もいる。その中にもやしが山盛りのラーメンがあったのだった。
「トロコツらーめんです」
運ばれて来たラーメンはもやしが山盛りと言うより、肉の量がハンパねぇ代物だった。程なくして私の所にも同じものが運ばれて来た。
『やっちまった!』
心の中で激しく後悔…。食べる前から嫌な汗が身体を伝ってくる…煮たまごもトッピングしちゃったぜΣ( ̄ロ ̄;)大量の具がスープをすすることを阻む。と言うか並々注がれたスープにレンゲを押し込むとスープがこぼれてしまう…仕方なく具の巨大な肉から食してみた。
具はトロコツ、もやし、キャベツ、メンマ、ネギ。そして別注の味玉。トロコツの正体はバラ先と呼ばれる部位で骨付きバラ肉の先端にある軟骨のこと。あくまで推測だが調理法としは圧力鍋で軟骨がトロトロになるまで煮込んであるのだと思われる。「トロトロの軟コツ=トロコツ」と言うのが正解であろう。軟骨にはコラーゲンも多く含まれているので女性の方には最適かと。ただ量がハンパねぇですけど何か?昔、取材した静岡市清水区にある「りょう」と言う店の「りょうそば一本乗せ」と言うメニューも確か同じようなトッピングだったと記憶している。味玉は黄身がトロトロのタイプで私好み。メンマはほんのりと甘く、自家製を思わせる出来である。
スープはメニューによれば鶏白湯ととんこつのダブルスープだと言う。合わせる醤油ダレの風味が良い。聞きかじりな知識で恐縮だが醤油は特別な物を使用しているらしい。明らかにその辺の醤油味とは一線を画す風味である。
麺は細縮れ麺。かん水の量は標準的。加水率はやや低めの印象を持った。黄色身を帯びた麺は多かん水を思わせるがあまりコシと言うかハリを感じることがないので卵麺である可能性も捨てきれない。強烈な縮れがスープを良く持ち上げる。
昨日から立て続けに大量のもやしと格闘する40過ぎのおっさんは今日も苦戦を強いられた。
左隣の奥さんの声が頭の中でリフレインしていた。
『やめなさい。どんなラーメンが出てくるか判らないし…』
あなたの言うことは正論です…
