築いてきた味を投げ打って
じかせいちゅうかそば めん まるい
自家製中華そば 麺 まる井

photo

SHOP DATA
住  所静岡県清水町的場96-5
電話番号055-982-1661
営業時間11:15~14:15(月~水・金~土)
18:00~20:00(月~水・金~土)
定休日木曜・日曜
席数カウンター10
駐車場あり
緯度経度
(日本測地系)
N  35゚05'08.5''
E138゚54'50.1''
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最寄駅
取材日2014/09/06その他の情報...

メニュー

つけ麺+煮玉子
900円
らー麺
750円
チャーシュー麺
950円
わんたん麺
950円
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取材歴

2010/04/10  取材分

話は文頭から逸れるがラーメン評論家としてメディアでも良く目にした北島秀一さんが亡くなった。
死因は胆管癌だったというが、51歳と言う若さが悔やまれてならない。
私がラーメンに興味を持ち始めた頃。ブログのないHPの黎明期に既にラーメンサイトとして有名だった電脳麺記。当時はお世話になったサイトでもある。
そう言えば私がラー紀をお休みしていた間にラーメンの鬼と言われた佐野実氏も亡くなったのを思い出した。
ラーメン関係者が亡くなると人は「ラーメンの食べ過ぎが原因だ」と言う人は多い。私自身はラーメンがいけないとは思わないが、遠征して一日5杯ラーメンを食べ、胃腸薬を飲んで頑張るとか、そう言う食べ方はどうかと思う。
精魂を込めて作られた一杯を、お腹が空いた状態で頂く。空腹は最高の調味料だと思います。
ラーメンにせよ、お酒にせよ、細く、長く付き合いたいものです。
ご冥福をお祈りします。管理人です。

昨年の夏。ラーメン紀行のPC版はサイトデザインをリニューアルし、その直後に自宅が火事になって更新停止と言う何とも私らしい事になった訳であるが、更新再開の最初を飾る店を実は再開の少し前から考えていた。
それが「麺 まる井」である。これまでリピーターに愛されてきた味を捨て、新たな味にリニューアルすると言う、リピーターにとっては居ても立っても居られない程の大事件であろう。何たって味が好きになって通っている店が味を変えちゃうって言うんだから。
でだ。私も何年もそのままにしてきたPC版のラー紀のサイトデザインを約10年振りに(と言うかPC版が始まってから初めて)リニューアルした訳である。
古い読者からしてみれば見慣れたサイトデザインがいきなり変わっちゃう訳であるが、まぁこちらはライターが変わる訳ではないので味は昔のまま、店舗だけ新しくなったイメージだが、そんなリニューアル繋がりで再開の一杯目はまる井のラーメンにしようと考えていた訳だ。
だが、蓋を開ければ休日出勤を余儀なくされ、勤務先の近所の新店でリカバリーと言う、これまで私らしい結末に落ち着いた訳である。

話を戻して今日は土曜日。
8月も終わり、急に気候が秋の装いを見せ始め、半袖が涼しくなってきたと思われた9月であるが、今日は朝から言い天気で気温も高い。
2ヶ月遅れではあるがリニューアルしたまる井の味を見に行こうと自宅を出発した。
まる井は所謂行列店であるのでシャッターでの入店が一番時間が掛からないのは言うまでもないが果たして何時間前に並べば良いだろうか想像が付かない。取り合えず開店30分前を目指して店へと向った。
20分後。
店に到着した。既に1台の車が入庫しており私は2番目。意外に拍子抜けした。店先にベンチがあるので腰を掛けてオープンを待つ事にした。
それにしても暑い。こんな炎天下の中、待ったのは六厘舎以来ではないだろうか。この時期のシャッターはツラい。
開店15分前の午前11時。堰を切ったように次々と車が入ってくる。しかも、浜松や静岡、果ては練馬や宇都宮ナンバーなども入って来て全国的にも有名な店になったのだと感じずにはいられない。
開店間際の行列は15名。定刻通りの開店である。
奥の席から順序良く座っていく。席に備え付けのメニューを眺めてみた。
ここで普通ならラーメンをオーダーするのだろうが、私にとってまる井は「つけ麺を開眼させてくれた店」である。そんな事もあってかつけ麺な気分である。オーダーは口頭。つけ麺、煮玉子をオーダーした。
何だか久しぶりの店内。厨房については特に変化を感じない。前回の来店から約4年が経過しており、前回の来店の翌々日に父親が他界したのを今でも覚えている。
そうこうする内に先ずは麺の器が。そしてつけ汁がやってきた。先ずは麺から食してみた。
麺は太縮れ麺。かん水の量は少なめ。加水率は高めの印象を持った。前回とあまり変わらない印象ながら明らかに変えてきたのがこの縮れ。茹でる前に店主が手もみしているのがわかる。不規則な太さも加わり、麺肌の滑らかさは若干スポイルされるがつけ汁自体の粘度が落ちているので汁を拾う方向での一手間なのだろうか。食感は相変わらずの程好い弾性に富んでおり美味。
つけ汁のベースは鶏ガラを軸にした印象。出汁を全く別のベクトルに変えて来たなぁと言うのが第一印象だ。酸味はなく、醤油ダレの塩味とほのかな甘み、唐辛子の辛みで構成されたつけ汁で、添加された表層のオイルが全体をまとめている感じである。粘度はなくサラサラのつけ汁なので味付けは若干濃いめにしてある。無論、この太麺と合わせるとなるとそれ相応の強さが必要になってくるのは想像に難くない。
具はチャーシュー、メンマ、なると、ネギ。そして別注の煮玉子。チャーシューは豚肩ロース使用の煮豚。肉入りつけ麺ではないのだが結構量が入っている。味玉は黄身が溶け出さない程度の茹で加減。味付けは意外とシッカリしている。斜め切りのネギの食感が良い。
麺を食べ終わり、スープ割りをお願いする。割りスープが足され、柚子粉が一緒に入ってきた。清涼感のある柚子の香りと酸味。割りスープで塩角の丸くなったスープを飲みきった。
まる井と言えば、所謂またおま系で有名になった店ではあるが何故、店の根底を覆すような冒険に出たのであろうと勝手な想像をしてみた。
豚骨魚介系と言う味は既に一つのジャンルとして定着した感はあり、一過性の物ではないと個人的には思っているが、やはりベーシックな醤油、味噌、塩の普遍性に敵うものではない。また、豚骨を時間をかけて炊き出すのも相当大変な作業であろう。開店当初と違い、年齢も重ねて来た訳で、私自身もそうだが体力的も無理が利かなくなる事もあるであろう。
時代に囚われない、長く愛される味を求めるとやはり行き着く味はこの辺りになると言うまる井からの一つの答えであるように思えた。

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