個性的な味
めんや もとすけ
【閉店】めん屋 元助

photo

SHOP DATA
住  所
電話番号
営業時間11:30~16:30(火~日・祝)
定休日月曜
席数カウンター8
駐車場あり
緯度経度
(日本測地系)
N  35゚21'58.5''
E139゚21'12.8''
地図を見る
最寄駅
取材日2010/10/31その他の情報...

メニュー

つけめんしょう油並盛+味付玉子
850円
つけめんしょう油並盛
750円
つけめんしょう油中盛
800円
つけめんしょう油大盛
850円
more...

台風14号の影響を受け、土曜日の取材を断念した私は久しぶりに日曜の取材を行っている。日曜の取材は気分的にあまり良いもんじゃない。明日からまた仕事が始まると思うとサザエさんを見終わった後のような気分だ。(判る?)
そんな気持ちからか、取材自体を早めに切り上げようと考え始めていた。実は別に理由もあって、喪中の葉書を未だ書いていないことに気がついた。明日から11月。気の早い人なら年賀状の準備を始める頃だ。ラー紀の掲載準備でこの後、PCを立ち上げる事だし、同時に喪中葉書もやっつけちゃおう!等と考え始めていたのだった。
昼に茅ヶ崎の家系の店を取材した私はその足で平塚市内へ。ここ最近、県の条例か何かの関係で神奈川県内のマックは軒並み禁煙の店ばかり。なので最近の私はドトールで取材記を書く事が多くなった。長時間の時間潰しならネットカフェなのだが、取材記を書くだけならマックやドトールの方が安く済むのだ。
湘南界隈で私が知っているドトールは平塚駅前のドトールだ。そこで先ずは取材記をやっつけ、その足で次の取材先へ急いだ。
今回、取材先に考えていたのは「めん屋 元助」と言う店。この店、実は一度だけ店先まで行った事があるのだが、閉店時間が異様に早く夕方4時半には閉店になる。そして夜の営業もないのだ。
時計は3時過ぎ。閉店まで1時間半を切っている。平塚駅からだと車で20分もかからず到着。店先に駐車場があるので入庫する。ちなみに昼時を大きく外した3時過ぎで店先で待っている客も居る程の人気ぶり。嫌でも期待が高まった。
ちょうど、4名の客が一気に出てきた所に出くわし、待つことも無く入店することが出来た。
店内は前面にカウンターのみを配置し、奥は全て厨房と言う構造。その広い厨房に店主と思しき男性と女将と思しき女性が二人で切り盛りしている。この配置って「ほっともっと」などの持ち帰り弁当店に良くあるレイアウトに似ている。
店を入り右手奥に小さな券売機がある。オーダーは食券制。つけめん(しょう油)並盛、味付玉子をオーダーした。
店内は木材を多用した印象でカウンターも一枚板を使用した重厚なもの。それ以外にも客席と厨房を仕切る欄間(らんま)に当たる部分にも立派な板が使用されていた。
厨房観察。
客間と厨房の間の衝立(ついたて)が邪魔で寸胴の正確な数は確認出来ず。スープはオーダー毎に雪平鍋で加温する例のスタイルだ。麺は冷蔵保存されておりビニール袋に入っているのを見る限り外部発注しているものだろう。麺茹では深ざるを使用したもの。大量の流水で〆ているのが確認出来た。
そしてつけ麺がやってきた。先ずは麺から食してみた。
麺は太麺で軽いウェーブを持つもの。つけ麺の麺らしく太い物を使用している。かん水の量は標準的。加水率は高めの印象を持った。デフォルトの茹で加減はモッチリした食感でゴワついた所はない。麺肌も艶やかで喉越しも良好だ。そして、つけ汁の中へ。
つけ汁のベースはげん骨、豚背ガラを軸にした印象。乳化度合いは高めながら粘度は無くサラサラしたスープだ。そして表層には「ちょっと多いんじゃないの?」と思わせるほど大量のオイルが添加され、テラテラとした表情はオイリーな印象を与える。しかし、たまに顔を見せる柚子皮が一時の清涼感を与える。しかし、食べ進むと何度も顔を見せる柚子皮の存在に気付き、「一時の清涼感」ではなくもっと積極的に感じさせようとする作り手の意図を感じずにはいられない。そうやって全体のバランスを取ろうと考えているのであろうか。そして特筆すべきは味付けなのだが全体的に甘めの仕上がりで魚介の風味もかなり強い。ツナピコを思い出さずにはいられない。(静岡県外の方はツナピコって判るのか?)
具はチャーシュー、半身の味玉、メンマ、のり、ネギ。そして別注の味付玉子。チャーシューは豚バラ肉使用の煮豚渦巻きチャーシュー。脂身がトロトロで非常に柔らかい角煮状態だ。このチャーシューは好きな人は堪らないであろう。味玉は白身や黄身までシッカリと味が入ったネットリタイプ。味付け自体は穏やかだ。
麺が粗方食べ終わった所でスープ割りをお願いする。割りスープも雪平鍋で一杯づつ加温するため、オーダーが入っているタイミングだとコンロの口数の関係もありちょっと待たされることになる。私はオーダーが履けたタイミングだったのでそれほど待つ事は無かった。動物系のコクが若干増すがそれでも甘さがスポイルされることはなく、堪らず卓上にあった辛味噌を入れてみた。これはニンニクや豆板醤などを調合した自家製の調味料らしい。どれほど辛くなるのか加減して入れてみたが結構大量に入れても大丈夫かもしれない。それほど甘みが強いからだ。
失礼は承知の上だがけっして立地が良い訳でもないのにこの客の入りには正直驚いた。夕方になってもほぼ満席をキープする店ってそうそうあるもんじゃない。
とんこつ魚介系?もう飽きたよ」と言われるようになって久しい程、とんこつ魚介系を扱う店は本当に多くなり、この味自体が没個性になり始めている。
しかし、この強烈な甘みと強めに付けられた魚介の風味が良くも悪くも個性的な味に映り、お客を惹きつて止まないのであろう。

ページトップに戻る