| 厄年最後の取材 |
横浜家系ラーメン 大原家

| SHOP DATA | ||||
| 住 所 | 神奈川県鎌倉市大船1-11-20 鎌倉石原ビル1階 | |||
| 電話番号 | 0467-45-4604 | |||
| 営業時間 | 11:00~22:00(火~土) 11:00~20:00(日・祝) | |||
| 定休日 | 月曜 | |||
| 席数 | カウンター13 | |||
| 駐車場 | なし | |||
| 緯度経度 (日本測地系) | N 35゚20'54.7'' E139゚32'05.7'' | 地図を見る | ||
| 最寄駅 | 大船駅(JR横浜線) | |||
| 取材日 | 2009/12/30 | その他の情報... | ||
メニュー
- つけ麺+半熟味付玉子
- 900円
- ラーメン
- 650円
- ラーメン 麺増し
- 750円
- チャーシューメン
- 850円
今年も残すところ2日余り。私は今年最後の取材を行おうとしていた。
最近、ちょっと思う事があるのだが、つけ麺を食べる頻度が落ちている傾向にある事に気が付いていた。最後につけ麺を食したのは先月中旬に東京で食べた「渕」と言う店のつけ麺。そこから約1ヶ月余り。つけ麺を食べる機会がない。まぁ、季節的にもつけ麺と言う雰囲気ではないのだが、たまに恋しくなる自分がいる。
また、今年最後の取材と言うことで何となく家系の店で〆たいと考えた。そんな私のリクエストに応えてくれる店は多くはないのだが、特に最近の家系はつけ麺を用意している店も結構ある。これも時代の流れなのかもしれない。
と言うわけで今回は大船にある「いちろく家」と言う宿題店を取材先とした。前述のような私のわがままを叶えてくれる。しかも、私の大好物である壱六家系の店だ。早速、取材を開始した。
年末の東名高速ならびに横浜市内は適度な混雑で順調とは行かないものの大した渋滞もない。時間通りに現着出来そうである。
2時間後。
ナビは大船駅を映し出していた。目的の店は駅からちょっと離れた場所にある。本当にこんな場所で営業しているのであろうか。
駅前の通りから裏通りへ入る。到着した場所は大きな団地っぽい場所だ。もちろん、店は見当たらない…
『何か、やっちまってるな』
取材予定店の住所の記載をミスってる可能性があるので超らーめんナビで調べてみることにした。やはり、番地の記載が違っている。ちなみにラー紀の住所は「栄区笠間2-11」に対し、らーナビは「栄区笠間2-1-1」だ。ハイフンを付け忘れたようだ。ナビに正しい住所をセットして再び店に急いだ。
車は裏路地から駅前通りに出てきた。ちょうど店がある変則的なT字交差点から出てくる形になったのだが、そこには驚愕の事実が待ち構えていた…
『閉まってる…』
看板などはあるのだが、
シャッターが閉まっている。年末で営業していないのかは判らないがとにかくやっていないのは事実だ。仕方なくリカバリー先を考えるために取材予定店を見てみる。
『ダメだ。同じ区内には予定店がないなぁ』
これだけ神奈川に来ているが、何区と何区が近いとか、そう言う感覚がない。仕方なく周辺検索に切り替えて行ったことのない店を探すことにした。周辺検索は既存店はもとより、取材予定店も検索対象となっている。
1km、2km、5kmと検索範囲を広げるも既存店ばかりが出てくる。10kmに範囲を広げるとやっと8.4km先の壱銀家。金沢区の店だった。
『結構遠いなぁ』
時計は既に13時過ぎ。実は今晩は飲み会の予定が入っているのであまり時間がない。大船周辺に何かないものか?
仕方なくらーナビの周辺検索を実行してみると見覚えのある店の名が出てきた。
『大原家、見たことあるなぁ』
携帯端末のRSSリーダーを見てみるとやはり取材予定店としてピックアップしてあった店だ。しかも、油そばなどの変化球もあるようだ。たまたま信号待ちをしていた交差点でコインパーキングから車が出庫する姿が見えたのでそのまま入庫後。店を探すために携帯の地図情報を頼りに店を探すことにした。
数分後。
店の前に到着した。歩道橋の階段前にある店が遠くからは発見し難い場所だ。また、歩道橋の階段が邪魔で店舗外観の撮影がし難い…看板の色が緑地に赤い文字なので、たかさご家系の店であろう。何とか撮影して早速、店内へ。
店内に入ると券売機がある。事前情報の油そばもあるのだが、お目当てのつけ麺もあった。オーダーは食券制。つけ麺、半熟味付玉子をオーダーした。
店内はL字のカウンターのみ。券売機前の空いているカウンター席に陣取り、食券を渡すと…
「つけ汁の味はどうされますか?」と問う。「何かあるのですか?」と返すと「とんこつ醤油、和風魚介、うま辛があります」とのこと。気分的にはとんこつ醤油の魚介系が食べたい気分だったので和風魚介でオーダーした。
厨房観察。
寸胴の数は未確認。と言うか座っている場所からはちょっと確認し辛い。麺茹では平ざるを使用したもの。湯切りは結構丁寧に行われているようで好印象。麺箱が置かれており、酒井製麺であることが判った。
そして、つけ麺がやってきた。先ずは麺から食してみた。
麺は太縮れ麺。かん水の量はやや多め。加水率はやや高めの印象を持った。食してみると香ばしい香りが鼻を抜ける。どうも、ゴマ油を麺全体にコーティングしているようである。乾燥防止のためであろうがこれは頂けない。これではこの後全てがゴマ風味で汚染されるであろう。麺は短いものを使用している。
つけ汁はげん骨、豚背ガラを軸にした印象。醤油ダレにそのまま魚粉を投入したようで、今流行の甘辛な感じではない。ごま油の風味も手伝ってかちょっと好みからは外れている。つけ汁らしく塩っ気は高い。ちなみに券売機に書いてあったのだがスープ割りは出来ないようだ。
具はチャーシュー、ほうれん草、のり、ネギ。そして別注の半熟味付玉子。チャーシューは豚バラ肉使用の煮豚。結構厚切りで供される。味玉は黄身が溶け出さない程度の茹で加減。味付けは結構塩角が立っており、食べた後は水が恋しくなってくる。
食中。背後から声を掛けられた。
「お食事中すいません。これ、落とされましたか?」
声の主である背後の女性から私の隣に座っていた初老の女性が受け取ったのは見覚えのあるスタイラス(タッチペンですな)だった。
「あっ、私のです。」
スタイラスを受け取った私は頭を下げ、お礼を言ったが拾ってくれた女性の顔を見ていなかった。
その後。隣の女性が席を立ち、ある女性が座った。声の感じは先ほどの方に似ているが私には確信がなかった。つけ麺も食べ終わり、席を立つ時に声をかけてみた。
「すみません。先ほどコレを拾ってくれた方ですか?」
ビンゴだった。先ほどは食事中と言うこともあり、大した礼も言えなかったので改めてお礼を言って店を後にした。これが厄年真っ直中なら、スタイラスを落とした事に気づかぬまま店を後にしていたことだろう。
厄年最後の取材であったが、ラーメンの内容はともかく、人の優しさに触れた取材だった。来年は良い年でありますように。
そして読者の皆さん。良いお年を。
最近、ちょっと思う事があるのだが、つけ麺を食べる頻度が落ちている傾向にある事に気が付いていた。最後につけ麺を食したのは先月中旬に東京で食べた「渕」と言う店のつけ麺。そこから約1ヶ月余り。つけ麺を食べる機会がない。まぁ、季節的にもつけ麺と言う雰囲気ではないのだが、たまに恋しくなる自分がいる。
また、今年最後の取材と言うことで何となく家系の店で〆たいと考えた。そんな私のリクエストに応えてくれる店は多くはないのだが、特に最近の家系はつけ麺を用意している店も結構ある。これも時代の流れなのかもしれない。
と言うわけで今回は大船にある「いちろく家」と言う宿題店を取材先とした。前述のような私のわがままを叶えてくれる。しかも、私の大好物である壱六家系の店だ。早速、取材を開始した。
年末の東名高速ならびに横浜市内は適度な混雑で順調とは行かないものの大した渋滞もない。時間通りに現着出来そうである。
2時間後。
ナビは大船駅を映し出していた。目的の店は駅からちょっと離れた場所にある。本当にこんな場所で営業しているのであろうか。
駅前の通りから裏通りへ入る。到着した場所は大きな団地っぽい場所だ。もちろん、店は見当たらない…
『何か、やっちまってるな』
取材予定店の住所の記載をミスってる可能性があるので超らーめんナビで調べてみることにした。やはり、番地の記載が違っている。ちなみにラー紀の住所は「栄区笠間2-11」に対し、らーナビは「栄区笠間2-1-1」だ。ハイフンを付け忘れたようだ。ナビに正しい住所をセットして再び店に急いだ。
車は裏路地から駅前通りに出てきた。ちょうど店がある変則的なT字交差点から出てくる形になったのだが、そこには驚愕の事実が待ち構えていた…
『閉まってる…』
看板などはあるのだが、
シャッターが閉まっている。年末で営業していないのかは判らないがとにかくやっていないのは事実だ。仕方なくリカバリー先を考えるために取材予定店を見てみる。『ダメだ。同じ区内には予定店がないなぁ』
これだけ神奈川に来ているが、何区と何区が近いとか、そう言う感覚がない。仕方なく周辺検索に切り替えて行ったことのない店を探すことにした。周辺検索は既存店はもとより、取材予定店も検索対象となっている。
1km、2km、5kmと検索範囲を広げるも既存店ばかりが出てくる。10kmに範囲を広げるとやっと8.4km先の壱銀家。金沢区の店だった。
『結構遠いなぁ』
時計は既に13時過ぎ。実は今晩は飲み会の予定が入っているのであまり時間がない。大船周辺に何かないものか?
仕方なくらーナビの周辺検索を実行してみると見覚えのある店の名が出てきた。
『大原家、見たことあるなぁ』
携帯端末のRSSリーダーを見てみるとやはり取材予定店としてピックアップしてあった店だ。しかも、油そばなどの変化球もあるようだ。たまたま信号待ちをしていた交差点でコインパーキングから車が出庫する姿が見えたのでそのまま入庫後。店を探すために携帯の地図情報を頼りに店を探すことにした。
数分後。
店の前に到着した。歩道橋の階段前にある店が遠くからは発見し難い場所だ。また、歩道橋の階段が邪魔で店舗外観の撮影がし難い…看板の色が緑地に赤い文字なので、たかさご家系の店であろう。何とか撮影して早速、店内へ。
店内に入ると券売機がある。事前情報の油そばもあるのだが、お目当てのつけ麺もあった。オーダーは食券制。つけ麺、半熟味付玉子をオーダーした。
店内はL字のカウンターのみ。券売機前の空いているカウンター席に陣取り、食券を渡すと…
「つけ汁の味はどうされますか?」と問う。「何かあるのですか?」と返すと「とんこつ醤油、和風魚介、うま辛があります」とのこと。気分的にはとんこつ醤油の魚介系が食べたい気分だったので和風魚介でオーダーした。
厨房観察。
寸胴の数は未確認。と言うか座っている場所からはちょっと確認し辛い。麺茹では平ざるを使用したもの。湯切りは結構丁寧に行われているようで好印象。麺箱が置かれており、酒井製麺であることが判った。
そして、つけ麺がやってきた。先ずは麺から食してみた。
麺は太縮れ麺。かん水の量はやや多め。加水率はやや高めの印象を持った。食してみると香ばしい香りが鼻を抜ける。どうも、ゴマ油を麺全体にコーティングしているようである。乾燥防止のためであろうがこれは頂けない。これではこの後全てがゴマ風味で汚染されるであろう。麺は短いものを使用している。
つけ汁はげん骨、豚背ガラを軸にした印象。醤油ダレにそのまま魚粉を投入したようで、今流行の甘辛な感じではない。ごま油の風味も手伝ってかちょっと好みからは外れている。つけ汁らしく塩っ気は高い。ちなみに券売機に書いてあったのだがスープ割りは出来ないようだ。
具はチャーシュー、ほうれん草、のり、ネギ。そして別注の半熟味付玉子。チャーシューは豚バラ肉使用の煮豚。結構厚切りで供される。味玉は黄身が溶け出さない程度の茹で加減。味付けは結構塩角が立っており、食べた後は水が恋しくなってくる。
食中。背後から声を掛けられた。
「お食事中すいません。これ、落とされましたか?」
声の主である背後の女性から私の隣に座っていた初老の女性が受け取ったのは見覚えのあるスタイラス(タッチペンですな)だった。
「あっ、私のです。」
スタイラスを受け取った私は頭を下げ、お礼を言ったが拾ってくれた女性の顔を見ていなかった。
その後。隣の女性が席を立ち、ある女性が座った。声の感じは先ほどの方に似ているが私には確信がなかった。つけ麺も食べ終わり、席を立つ時に声をかけてみた。
「すみません。先ほどコレを拾ってくれた方ですか?」
ビンゴだった。先ほどは食事中と言うこともあり、大した礼も言えなかったので改めてお礼を言って店を後にした。これが厄年真っ直中なら、スタイラスを落とした事に気づかぬまま店を後にしていたことだろう。
厄年最後の取材であったが、ラーメンの内容はともかく、人の優しさに触れた取材だった。来年は良い年でありますように。
そして読者の皆さん。良いお年を。
