食べたことのない味
らーめん みなみ
らーめん 南

photo

SHOP DATA
住  所神奈川県藤沢市辻堂1-4-19 SURF 102
電話番号0466-37-4442
営業時間18:00~1:00(月~土)
定休日日曜
席数カウンター8 テーブル8
駐車場なし
緯度経度
(日本測地系)
N  35゚19'58.1''
E139゚27'08.1''
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最寄駅辻堂駅(JR東海道本線)
取材日2009/03/28その他の情報...

メニュー

ラーメン(並)+味付け半熟玉子
750円
ラーメン(並)
650円
ラーメン(中)
750円
ラーメン(大)
850円
more...

この店の話をはじめる前に、ある閉店した店の話から始めるとしよう。
その昔、この藤沢の地に高はし家(たかはしけ)という店があった。この店は私のラーメン取材の中でもかなり感慨深い部類の店に入る。
何が感慨深いかと言えば、先ずは取材が完了するまでに何度も店に足を運んでは、休みだったり、スープ切れだったり。私と全く波長が合わない店なのである。見事に私の意に反する営業形態なのである。まぁ、定休日が変わったのを知らずに店に行ったり、スープ切れになりそうな時間に店に行っている自分も悪いのだが…そこは否定しない。
そんな幾つかの出来事を越えて初めて営業している店を見た時は感無量で思わず泣きそうになったものだ(嘘です)。そしてラーメン自体も非常に美味いラーメンを出しているのだった。
 
話は反れて数年後。
ネット上で高はし家が閉店した旨の書き込みを発見した。私自身も藤沢近辺に寄った際に確認したが確かに店は違う店舗になっているのを確認して、ラー紀のデータを「閉店」にしたのだった。
 
話は更に反れて先月のこと。 
mixiのメッセージを通じてある読者の方からラーメン店情報を頂いた。メッセージの中には前述に高はし家のその後についてが記載してあり、実は高はし家は名前を変えて前の店から非常に近い場所で営業していると言うのだ。その店の名を「らーめん南」と言った。私は早速、取材予定店に掲載し、早速取材をしようと考えたのだったが、その日の昼に食べたラーメンが運悪く重量級のラーメンだった。コッテリラーメンのダブルヘッダーを身体が受け付けず急遽、取材先を変更したのであった。
 
話を戻そう。
そんな色んな経緯があって今回、ラーメン南の取材を行う為に藤沢の辻堂に向かうことにした。昼に取材した清勝丸は麺量200gと言う割りには少な目で、腹が空いていて丁度良い。また、昼飯が遅かった今日の私は所謂夕飯時である夜7時に腹が空く訳もなく、私の腹時計に多少のタイムラグが生じていたのだが、ラーメン南は営業時間が夜のみで深夜1時まで営業しているのが逆に好都合だったりするのである。早速、現地に向かった。
 
1時間後。
現地付近である辻堂駅近くに到着した。この場所も何度となく来ているので若干ではあるが明るい場所。駐車場の場所も判っているのでいつも入庫するコインパーキングへ入庫後。店へと急いだ。
新しい店舗は旧店舗から徒歩で20秒ほど。正に目と鼻の先ほどの位置にある。マンションと思しき建物の一階部分のテナントスペースで営業している。早速、店内へ。
店内に入ると直ぐ券売機がある。ラーメンの類は基本のラーメンとチャーシューメンしかなく、非常に潔いメニュー構成である。オーダーは食券制。ラーメン並、味付け半熟玉子をオーダーした。
店内は厨房をL字に囲むカウンター席とテーブル席の構成。店内は結構混んでいて必然的に空いている入り口に一番近いカウンター席に陣取る形となった。しかし、厨房観察をするには結構ベストポジションかもしれない。ラッキー!
厨房観察。
厨房には大きな寸胴が3器存在し、どれもが強火にかけられている。その内の一つが営業用らしく、スープは大きな寸胴から直接取っている。麺茹では深ざるを使用したものであるが湯切りは未確認。麺箱が見えるのだが「麻生製麺」「渡辺製麺」と書かれた2種類の麺箱が存在する。何故?多分、麻生製麺製ではないかと勝手な想像。店主は見覚えのある顔で気持ちの良い接客で好印象だ。
そしてラーメンがやってきた。早速、スープをすすった。
ベースのスープはげん骨、鶏ガラを軸に魚介系をブレンドしている印象ではあるが、良くあるかつを節系のそれとはちょっと違う。久しぶりに出会う「食べたことのない味」で、その何たるかがイメージ出来ない。複雑な味である。何故か頭の中では母親が風邪をひいた自分に作ってくれたおかかと玉子が入り、薄く醤油で味付けしたお粥が思い出された。
麺は太ストレート麺。かん水の量は標準的。加水率は高めの印象を持った。弾性に富み、ハリのある麺は堅茹でで仕上げられている。麺の端がプリンと弾け、若干のスープを飛ばす。スープとの馴染みは若干悪いが許容範囲である。
具はチャーシュー、鶉の玉子、ほうれん草、もやし、のり、揚げネギ。そして別注の味付け半熟玉子。チャーシューは豚肩ロース使用の茹で豚。味玉はハードボイルドの2歩手前と言った印象。味付けは穏やかである。この味玉。湯気が出るほど熱を持っていることから提供前に加温されていると思われる。
高はし家をはじめ、今回のらーめん南も行くまでにちょっとしたアクシデントが付きまとい、サッと行って、サクッと取材と言うわけにはいかない不思議な店である。それが故に私の記憶の中に深く印象付けられる結果となる。これまで多くの店を取材してきたが、ここまで手の掛かる店も珍しい。そんな店ほど、可愛いものである。

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