淡麗系の雄 新たなスタート
めんや たくろうしょうてん
【改名】麺屋 卓朗商店

photo

SHOP DATA
住  所
電話番号
営業時間11:30~スープ終了まで(月~日)
17:30~スープ終了まで(月~日)
定休日不定期
席数カウンター7 テーブル12
駐車場あり
緯度経度
(日本測地系)
N  35゚06'19.2''
E138゚52'15.5''
地図を見る
最寄駅沼津駅(JR東海道本線)
沼津駅(JR御殿場線)
取材日2008/11/15その他の情報...

メニュー

にんにく香麺(塩)+くんたま
850円
らぁ麺(塩醤油)
650円
にたまごらぁ麺(塩醤油)
750円
くんたまらぁ麺(塩醤油)
750円
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取材歴

2009/03/29  取材分

今から9年前のこと。
「淡麗系」と言う新たなジャンルを開拓した中村屋と言うラヲタには有名すぎるラーメン店が神奈川の高座渋谷で産声を上げた。若干22歳の若き店主が作るラーメンはそのクオリティの高さから各メディアで紹介され、「天才」と言う名を欲しいがままにした。現在は海老名に店を移し、更に繁盛していると言う。
それから遅れること5年。静岡県東部にもその淡麗系をウリにする店が誕生した。言わずもがな卓朗商店である。
誰が付けたか「淡麗系」とはその字の如く、出汁感や塩味などの味付けなど全てにおいて淡い。石本家や沼津家などが開店し、家系ラーメンに代表されるとんこつを用いたラーメンがやっと広く市民権を得た当時の静岡県東部において、全くベクトルが真逆の存在を示した格好になった訳である。
私は元々が家系からラーメン好きになった人間である。中村屋然り、卓朗商店然り、私のストライクゾーンからは外れた存在であった淡麗系は私の心を掴むことはなかった。
しかし、ラーメン好きは千差万別。多くの淡麗系ファンに支持された店は東部でも屈指の繁盛店へと登り詰めた。そして開店から僅か3年でネクストブランドである「卓次朗商店」が開店。卓朗商店とは真逆のガツンとした出汁と節系を軸とした所謂「芳醇系」のラーメンやつけ麺はこれまでの卓朗商店とは違う、別の嗜好層のラーメンファンの獲得に成功したのである。
 
そして今回。卓朗商店が満を持して沼津へ移転すると言う話が掲示板やmixiなどから聞こえ始めた。実弟からも写メ付きメールが送られて来てその場所を知ることとなった。
今日の私と言えば午前中は会社のレクレーション。午後は会議で終わったのが夜7時。この時間から神奈川に行くのは不可能と言うか行っても営業時間が終わっている可能性がある。そこで急遽、明日に予定していた卓朗商店の新店の取材を前倒しにした訳である。早速、現地に向かった。
午後7時半。現地に到着。今回の店は店先に駐車場が完備されている。旧店舗は駐車場の狭さと公共交通機関がバスしかない立地だったので来店には多少ハードルが高かったのだが今回は駐車場完備。しかも沼津駅から直線距離で1km圏内という立地だ。入庫後。早速店内へ。
店内はカウンターとテーブルの構成。カウンター席に通された。正直、淡麗系ラーメンは得意分野ではないがメニューを覗くとちょっと気になるメニューを発見した。オーダーは口頭。にんにく香麺の塩味、くんたまをオーダーした。
厨房観察。
旧店舗はカウンターが高くで殆ど厨房観察が出来なかったが今回はほぼオープンキッチンである。調理自体は先ず、丼に湯を張って加温する所から始まる。営業用の寸胴はやや小ぶりな物を使用している。スープが少なくなっているのか、傾けてスープを掬っている。スープは片手鍋で加温してから提供される。麺は冷蔵庫から出して使用し、ひとつづつビニール袋に入れられた状態で保管されているようだ。麺茹では深ざるを使用したもの。湯切りは遠心力を利用した力強いものだ。
そしてラーメンがやってきた。取り合えずにんにくに汚染されていない部分のスープをすすった。
ベースのスープは鶏ガラをコトコトと炊き出した印象の透明感のあるもの。開店当初に飲んだスープより明らかに出汁感が増していて、物足りなさを感じることがない。塩ダレの塩梅は相変わらず薄味であるが、薄味であるが故に出汁の存在感がグッと前面に出ている。表層には鶏油と思しき黄金色の油が浮く。ニンニクチップと海苔の上に細かく刻んだ生にんにくが乗っている「ダブルにんにく仕様」であるが、これらを全量混ぜ込んでもなお、ベースの出汁感や風味はしっかり残る程度のにんにくの量である。
麺は中細のストレート麺。かん水の量は控えめ。加水率は標準的な印象を受けた。茹で加減は適当な硬さを持ち、しなやかですすり心地が良い。スープの持ち上げも悪くない。
具はチャーシュー、煮玉子、メンマ、焼き油揚げ、のり、ネギ。そして別注のくんたま。チャーシューは豚肩ロース使用の煮豚。穏やかな塩味が付いている。そして箸で掴めない驚愕の柔らかさを持つ。味玉は黄身が溶け出さない程度の茹で加減。そして別注のくんたま。初来店時にくんたまが大変美味だったことを思い出し別注した。当時のくんたまはベーコンのような香りだったのだが今回はカラメルソースのようなビターな印象の香りを抱いている。肝心な黄身はやはり溶け出さない程度の仕上がり。燻製にしてなお、この柔らかさが残るのである。
店も新しくなり、立地も良くなった。目の前には大型スポーツ用品店。さらに学園通りも近く集客も見込める。
しかし、繁盛店である「やくみや」「わさらび」など数多くの競合他店が存在するのも事実。
新たなスタートを切った淡麗系の雄。今後の展開から目が離せない一帯である。

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