アンガ~ラ~
ふくめん
【改名】覆麺

photo

SHOP DATA
住  所
電話番号
営業時間11:00~22:00(月~金)
11:00~21:00(土~日)
定休日不定期
席数カウンター8
駐車場なし
緯度経度
(日本測地系)
N  35゚41'35.1''
E139゚45'37.5''
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最寄駅神保町駅(都営三田線)
神保町駅(都営新宿線)
神保町駅(東京メトロ半蔵門線)
取材日2008/08/23その他の情報...

メニュー

味玉油覆麺
900円
覆麺(正油)
780円
味玉覆麺
880円
チャーシュー覆麺
1100円
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先週の話。
鈍行に乗って東京へ出掛けた私はあるラーメン屋を目指していた。
この店をはじめて知ったのはラーメン界の重鎮、大崎裕史氏のブログである。覆麺というちょっとふざけた屋号のこの店は店員が覆面を被っていると言う、何とも珍しい店である。
先週は盆休みと重なっていたため、店先まで行ったのだが撃沈されリカバった。今回はリベンジ取材なのである。
今回も鈍行に乗って東京までやって来た。片道2時間の乗車。先週に比べると若干長く感じたが上手く寝ることが出来れば時間はそれほど気にならない。
2時間後。
東京駅に到着した私は丸の内線と半蔵門線を乗り継いで最寄り駅である神保町駅に降り立った。店の位置は先週確認済みなので迷うこともない。
店先に到着。先週と変わらない。オレンジ色の壁が一面を覆う外観。半間ほどの小さな入り口に小さな暖簾がかかっている。今日は営業しているようだ。店内に入ると女店員が立っていた。
「アンガーラ、いらっしゃいませ」
前述のブログにも書かれていたが、覆面をした店員は日本語をあまりしゃべれないと言う設定。しかし女店員はおもいっきり日本語をしゃべっている。まぁ、彼女の場合、覆面も被っていないので、この店の設定からは外れているのであろう。
入口を入るとすぐ券売機がある。オーダーは食券制。ここのラーメンはサッパリスープで好みではないのは事前に判っていたので味玉油覆麺と言う油そばをオーダーした。
「一番奥へどうぞ」
女店員に促されて店の一番奥の席に陣取る。白い覆面をした店員(ホワイトと言うらしい)に食券を手渡した。妙に緊張している私…座った位置は調理台の位置からは少し離れているが狭い店なので観察は出来そうである。
店内にある7席は私を含めて全て満席。前クールの調理の真っ最中だ。よく見ると全ての客が普通のラーメンをオーダーしていて油そばのオーダーはいなかった。
更に一名の客が後から入店する。食券を購入すると女店員は店の奥に行けと指示しているのが判った。えっ、何処に席があるのよ?
「ちょっと、すいません」
ホワイトがおもむろに跳ね上げ式のカウンターを降ろすと一席完成した。そんなギミックにビックリと言うよりはホワイトよ、お前も日本語をしゃべるのかっ!とそちらにツッコミを入れたくなった。
厨房観察。
調理全般は黒い覆面を被った店主と思しき人物(ブラックと言うらしい)が行っている。覆面越しに口ひげが見える。白髪混じりなので年の頃は50代と言うところであろうか。麺茹では深ざるを使用したもの。中細麺を使用している。
ベースのスープは鶏ガラを軸にした印象の清湯スープ。味は食べていないので判りません。だって油そばのオーダーですから…チャーシューは小さなスライサーを使用して調理毎に切り出している。揚げネギがトッピングされているのであるが、こちらも調理毎に毎回揚げている。しかも揚げ油は毎回、同じ油差しから中華なべに入れて使用するのであの油自体も揚げネギの香ばしい香りが移っていることであろう。
「イレルカ?」
マヨネーズのチューブを片手に変なイントネーションでブラックが私に問う。「油そばにマヨネーズは必要か?」と聞いているようである。折角なのでお願いした。
「アンガ~ラ~」
この声と共に油そばがやってきた。「アンガ~ラ」とはどうも「ありがとう」とか「お待ちどうさま」とか…まぁブラックは殆どこの単語しかしゃべらないので使っている方は便利で良いが…先ずは個々のトッピングから食してみた。
具はチャーシュー2種、味玉、揚げネギ2種、メンマ、もやし、ネギ。チャーシューは豚肩ロース使用の煮豚。スライスした物とブロック状の物がそれぞれ乗る。想像の域を超えないがスライサーで切られたチャーシューは最後の方は切り難い。(下手すると指の皮が切れてしまうから)なので小さく残ったチャーシューの塊をブロック状に切って使用しているのではないかと勝手な想像。揚げネギは直前に揚げられた物と事前に揚げてある物が2種類。事前に揚げた物は油が良く切れているが、直前に揚げた物は揚げ油自体を良く吸っている。生のネギも乗っているのでネギだけで3種類も乗っていることになる。味玉は黄身が溶け出さない程度の柔茹で。味付けは穏やかである。
麺は前述の通り中細のストレート麺。通常のラーメンと同じものを使用している。かん水の量はやや多め。加水率はやや少なめの印象を持った。細麺なのでよく絡み、もったりと重たい感じで全体的に混ぜ難い。麺自体にあまりコシはない。これは茹で加減云々と言うよりは元々そういう麺なんだろうと思われる。
「こちらの容器に豆板醤もありますので」
ホワイトが突如、私に話しかけてきた。ややビビくりながら相槌(あいづち)をうつ。今回の私はやっぱどこか緊張しているのがわかる。
後半になって豆板醤を足してみる。若干の辛味と豆板醤特有の香りがマヨネーズが支配的な味を引き締め、変化させる。豆板醤以外にテーブルにはおろしニンニクも用意されている。
麺量が結構多いので若干苦戦しながらも完食した私は早々に店を出る。
「ごちそうさまでした~」
ブラック「アンガ~ラ~」
最後の最後まで「アンガ~ラ」な店であった。

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