お客様は何様だ?
やまきや
やまき屋

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SHOP DATA
住  所神奈川県藤沢市鵠沼海岸2-5-6
電話番号0466-65-1230
営業時間11:00~20:00(火~日)
定休日月曜
席数カウンター7 テーブル8
駐車場なし
緯度経度
(日本測地系)
N  35゚19'00.5''
E139゚28'26.6''
地図を見る
最寄駅鵠沼駅(小田急江ノ島線)
取材日2009/02/14その他の情報...

メニュー

つけめん+味玉
800円
らーめん
600円
魚介とんこつ
600円
つけめん
700円
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ネットカフェで時間を潰して5時間。昼の取材で重量級のとんこつスープにヤラれ、なかなか腹が空かない自分に気が付いていた。
実は夜の取材先は既に決まっていて、昔取材した「高はし家」と言う店のリニューアル店の取材を考えていた。しかし、その店も実は重量級のとんこつを食べさせる店だったのである。自分の中での計算が狂い始めていた。
最近思うのだが、消化速度がやや低下しているように思えてならない。特に重量級のスープや暴力的な量のラーメンを食べると腹の空き方が異様に遅い。お腹いっぱいな感じが持続するのである。
昔の私なら実兄に付き合ってラーメンの後にミニストップのソフトクリームを食べ、甘くなった口の中に「おーいお茶」を流し込む。グビグビと飲みながら「プハーっ!」とか言っていた。あまり経験した事がないのだが、これって胃もたれって言うのだろうか?
話が反れた。
でだ。急遽、そのリニューアル店への取材を諦める事にした。何だか重量級のスープを想像しただけでお腹いっぱいな気分なのだ。
私は取材予定店を見直した。正直、取材予定店に掲載されている店は何処も似たような味を出す店が多い。最近は特に家系のラインナップが多く、しかも重量級揃いだ。
そんな中。まぜそばがメニューにあるという理由でエントリーした店が一つだけあった。それが今回取材した「やまき屋」である。場所も当初予定していた辻堂に近い藤沢市内だ。早速、取材を開始した。
40分後。
店まで数100mの所までやってきた所で急に道幅が狭くなってき。商店街風の町並みが前方に広がっている。車でこの道をこのまま進んで良いものであろうか?運良く横にコインパーキングが見えた。ナビの画面には店まで残り300mと表示されていた。店はこの道沿いにある。歩いて行っても迷うことはないだろうと判断した私は車をパーキングに入庫して店まで歩くことにした。
夜7時過ぎの商店街はやっている店もあるが閉めはじめている店もある。遠くで電車の音が聞こえる。事前に地図を見ていたのだが、近くに鵠沼と言う駅がある。この商店街は駅前商店街と言うことになる訳だ。それにしては人通りが多くない。
200mほど歩いた頃であろうか。猫のような小動物が道を横切った。一瞬、イタチやタヌキの類に見えた。向こうからアベック(死語?)が歩いてきていて同じ状況に遭遇して話をしている。
「たぬきか?」
彼女「フェレットじゃないの?」
『フェレットって何だ?』
結局、何だか判らなかったが海が近く、山が遠いこの地でイタチやタヌキが出る訳がない。天城の山奥ならあり得ない話ではないが。
そうこうする内に店が見えてきた。間接照明で青白く縁取られた大きな屋号が印象的。店の外観を撮影して早速、店内へ。
夜7時半過ぎの店内に客は一人も居なかった。土曜日の夕飯時にこの客の入りでは正直、心配になってしまう。店主と思しき男性は店の奥にいる。私の入店に最初は気が付かなかったようだ。店に入ると直ぐ券売機がある。オーダーは食券制。つけめん、味玉をオーダーした。
厨房は奥にありビューポジションはかなり限られる。入り口に一番近いカウンター席に陣取った。
店内はL字のカウンター席とテーブル席の構成。座面に白い合成皮革を使用した椅子が清潔感を演出する。カウンターは暗めの木材を使用したシックなもの。白と黒のコントラストが印象的な今時な店内である。
厨房観察。
厨房には寸胴が2器。麺茹では深ざるを使用したものだ。ガラス張りの厨房ではあるが、距離があるため調理台などは望めない。
意外と早くつけ麺がやってきた。それもそのはず。麺が細麺である。早速、麺から食してみることにした。
麺は前述の通り、細ストレート麺。三河屋製麺謹製。かん水の量、加水率共に標準的な印象を持った。冷水で〆てあるのも手伝ってかシコシコとした食感が心地良い。そしてつけ汁の中へ。
つけ汁は豚背ガラ、鶏ガラを軸にした印象であるが、乳化度合いは低く、サラッとした印象。揚げネギの風味が香ばしい。ごま油のような香りもする。つけ汁らしく、塩角が立っている。魚粉が入っているようだが揚げネギの香りが意外と支配的である。細麺なのですすり心地が良い。「ズルズルっ」と音を立てて一気にすするとつけ汁もいい感じで絡んでくる。
具はチャーシュー、メンマ、のり。つけ汁の方に揚げネギ、ネギ。そして別注の味玉。チャーシューは豚バラ肉使用の煮豚。写真をご覧いただくと判ると思うが脂が固まり、冷えた状態で供される。味玉は黄身が溶け出す程の柔茹で。味付けも穏やかで好印象だ。
麺を平らげ、スープ割をお願いする。実はこの時までチャーシューはとっておいた。この冷たいチャーシューを最初からつけ汁に投入すると、つけ汁自体の温度が急激に下がってしまうからだ。熱々のスープ割りにチャーシューを投入。若干加温されたそれを食して見るとシッカリ味である。割スープを投入することで魚介系の風味は更にその成りを潜め、動物系の出汁感が前面に出てくるようになる。この割スープを飲む段階で気が付いたのだが、この店にはレンゲがない。仕方なくつけ汁の丼を傾けて飲むことになった。
食後。幼女の元気な声と共に母子連れが入ってきた。よく見るとこの店の家族のようだ。しらーっと通り過ぎる母親。子供はともかく、母親は客に「いらっしゃいませ」の一言があって良いのではないかと感じた。
あなたがぶら下げているその買い物袋に入っている物は客である私達が払ったお金で買った物なのだから。

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