最後の望み
らーめん ひらたいしゅう あじあん
らーめん 平太周 味庵

photo

SHOP DATA
住  所東京都品川区大崎4-2-2
電話番号03-3493-1630
営業時間11:00~23:00(月~土)
11:00~18:00(日~祝)
定休日無休
席数カウンター12
駐車場なし
緯度経度
(日本測地系)
N  35゚37'08.9''
E139゚43'34.7''
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最寄駅大崎広小路駅(東急池上線)
五反田駅(JR山手線)
不動前駅(東急目蒲線)
取材日2006/12/16その他の情報...

メニュー

らーめん+煮たまご
750円
特製らーめん
800円
らーめん
650円
味噌らーめん
750円
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私のラーメン食べ歩きの原点に関して事ある毎に語ってきたと思う。約9年前。初めて東京にラーメンを食べるためだけの目的でやって来たラーメンバカ兄弟がセンセーショナルな感動を覚えた一杯。土佐っ子。かつて、環七に大行列を作るラーメン屋として一世を風靡したその店が出すラーメンは、丼に淵まで背脂が覆い尽くす個性的な一杯だった。そして甘辛く味付けされた背脂と共に濃口の醤油味のスープをすするとえも言われぬ旨さに身震いをした。あの味は私達ラーメンバカ兄弟に強烈に印象付けられ現在に至る。チャーシューの味付けがされた背脂。これまでチャッチャ系ラーメンも数知れず食したがそのような味にはこれまで出会った事がない。
9年間。その幻の味を追い求め、暖簾分けされた店をまわって見たこともあった。環七土佐っ子ラーメン、環七ラーメン平太周、練馬ラーメンなどがそれにあたるのだがそのどれも土佐っ子を忠実には模倣(もほう)しきれていない。とにかく背脂の旨さが違うのだった。
そして今回。平太周 味庵と言うやはり暖簾分けと思われる店を取材する。前に食した平太周の暖簾分けと思われる。この店がもし、かつて我々が食した味と違っていたとしたら、我々にはもう打つ手がなかった。最後の望みなのである。
午前中、二郎系のラーメンを食した我々は秋葉原で私の所用を終えると店に向かった。
味庵の店構えはラーメン本の類で何度も見たことがあった。その店が今、目の前にあるのだった。店先に駐車場はないので近所のゆうぽうとと言う簡易保険ホールの地下駐車場に入庫後。店までは徒歩で向かった。
店内に入ると直ぐ券売機がある。オーダーは食券制。らーめん、煮たまごをオーダーした。
店内は厨房をカウンターがコの字型に囲うような構成。入り口に一番近い席に陣取った。店内は少しだけ暗い感じで全体的に落ち着きのある雰囲気。ご夫婦なのか男女2名で切盛りする。午後5時半過ぎの店内に客は私達のみだ。
厨房観察。丼に向かって店主と思しき男性が背脂を振る。漆黒(しっこく)の丼がみるみる内に真っ白になっていく。
そしてラーメンがやって来た。早速スープをすすろうとした時だった。女店員がこんなことを言った。
「底の方からかき回して下さいね」
どこかで聞いたフレーズに嫌な予感が頭を過ぎった。そう、このフレーズを言ったのは前述の練馬ラーメンの店主だ。と言うことは練馬ラーメンと同じような味なのか?早速背脂と共にスープをすすった。
背脂はやはり味のないものであった。ベースのスープはとんこつを使用したものだと思われる。濃口の醤油ダレは多少の甘さもある。背脂と共に口に運ばれるそれは重厚な印象を与えるが、無味な背脂は私に空虚な印象も同時に与えた。
麺は中太のストレート麺。かん水の量は標準的。加水率は若干低めの印象を持った。コシはあまり強くない。麺茹でには深ざるを使用している。
具はチャーシュー、メンマ、半身の茹で玉子、ネギ。そして別注の煮たまご。チャーシューは豚バラ肉使用の煮豚。煮たまごは黄身が溶け出さない程度の柔茹で。味付けは穏やかで好印象だ。
帰り道。実兄と土佐っ子のことを話していた。
「実は環七下頭橋ラーメンが一番、土佐っ子に近いんじゃないのか?」
虚を()かれた思いだった。確かに土佐っ子は無くなってしまっている。しかし、その同じ場所で営業している環七下頭橋ラーメンこそ、土佐っ子に一番近いのかも知れない。しかし、最後に環七下頭橋ラーメンに行ったのは5年も前の話。潰れたと言う話も聞かないが、営業していると言う話も今はもう聞くことがない。チャッチャ系ラーメン自体が時代遅れであり、マスコミをはじめ、ネットでもそれを取り上げることの少なくなった今。その存在確認をする術がなくなりつつある。
正月のラーメンツアーは決まりだ!

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