BOCCO BAR ( ボッコバー ミサ )

| 住 所 | 静岡県富士宮市貴船町1-15 | |||
| 電話番号 | 0544-27-7851 | |||
| 営業時間 | 18:00~1:00(月~土) 19:00~0:00(日) | |||
| 定休日 | 不定期 | |||
| 席数 | カウンター6 テーブル8 | |||
| 駐車場 | なし | |||
| 緯度経度 (日本測地系) | N 35゚13'22.6'' E138゚36'19.1'' | 地図を見る | ||
| 最寄駅 | 西富士宮駅(JR身延線) | |||
| 取材日 | 2020/04/23 | その他の情報... | ||
この店の存在を初めて知ったのは、かれこれ3年以上前のことになる。
バー紀行をやっている関係でバーテンダーの知り合いが多くなるのは当たり前なのだが、そのバーテンダーの知り合いもバーテンダーが多い。
バーテンダー諸氏のFacebookのプロフィールを見ていると、勤務先が「〇〇BAR」となっている場合も多く、それを辿ってバーに赴く場合がある。
JR身延線の西富士宮駅という駅は初めて降り立つ駅だ。駅前のロータリーには数軒の飲食店が軒を連ねているが、その方向を無視して左手の駐輪場に向かう暗い道を歩いていくと、ポツンと一際明るい白い看板が見える。
その看板に描かれた可愛いキャラクターは「ちびくろサンボ」を彷彿とさせるどこか懐かしいもの。
そして、建物も相当古くて、屋号が体現化されたような老舗の風格。
それがBOCCO BAR ミサに初めて赴いた時の感想だ。
静岡県東部にお住まいの読者の方には、「ぼっこ」という意味が分かると思うがあえて説明しておこう。
「ぼっこ」とは本来、「ぼっこい」という方言から派生した言葉で、「古い」とか「使えない」という意味。
その「ぼっこ」を屋号にしてしまっているのだが、この屋号にした理由というのが面白い。
元々、このバーの前身は「バー ミサ」というお店で、マスターのおば様、その後はお母様がお店を引き継ぐ形で営業していたという。
「ミサ」というのは最初の店主であるおば様の源氏名らしく、当時のバー ミサは女性従業員もいるスナックに近いような業態で営業していたようだ。
バーミサの創業は1961年で既に59年が経過しているのだが、建物や店内はその当時のままを使用している。
その店内はお世辞にも綺麗ではなく、天井などは所々ガムテープで補修がされた跡が見られる。
お母様がお店を引き継いだ時、現在の「BOCCO BAR ミサ」に屋号を変えたらしいのだが、バー ミサの当時のお客さんが電話でこの店を説明する時、「バー ミサにいる」では女性がいる店と勘繰られてしまうことから、「駅前のボッコバーだよ 」と話していたことが屋号の由来になっているようだ。
現在のマスターが幼少の頃はこの屋号が元でよく揶揄 われたりと良い思い出がないそうだ。
そんなマスターが店を引き継いだのは約25年前なのだが屋号は変えなかったそうだ。長く続いた店なので屋号にも思い入れがあるのであろう。
とある雨の日に来店した時には、トタン屋根を叩く雨の音が心地よく、なんだか懐かしい不思議な雰囲気に浸った。
まぁ、私の自宅も昔はトタン屋根の古い家だったので、そういう郷愁を感じたのかもしれない。
現在の業態はオーセンティックバーに近い印象だが、そこまで畏まった雰囲気ではない。
初来店した私が最初から居心地がよく過ごせたのは、バーテンダーの人柄に他ならない。
ただ、バー紀行に掲載する以上はバー初心者が安心して時間を過ごすことができるか?というのが私の掲載基準の一つでもあるのだが、それを決定づけたある出来事があった。
私が愛して止まない山崎12年。私がバーに通い始めた頃は4000円前後で買えたジャパニーズウイスキーの代表格だったが、現在のウイスキー人気はその価格を倍以上に押し上げた。
バックバーの後列で人目を避けるかのように置かれていた山崎12年を見つけ、オーダーした時のことだ。
「このウイスキーは誰も幸せになれないウイスキーなんです」
原価が高いということはワンショットの値段も高い。お店としては倍まで値段を上げられないので利幅は薄い。この値段を出すならもっと別の良いウイスキーが飲めると考えているマスター。
この考えを聞いた時、街場のバーの相場をシッカリと意識しており、お客の得られるコスパをちゃんと考えているのだと感じ、初心者にお勧め出来る店であると確信したのだった。
店内についても触れてみよう。
店内はカウンター席とテーブル席の構成。
カウンター奥にあるバックバーには数多くのお酒が並ぶ。特にウイスキーの品揃えもローレンジからハイレンジまで多彩な酒瓶が並び、マスターのこだわりを感じる品揃えだ。
勿論、カクテルのオーダーも可能。好みを伝えれば最適な一杯に出会えるであろう。
また、店内ではシガーの取り扱いもしており、マスター自身が「シガーアドバイザー」の資格を持っていらっしゃることも特筆すべき点だ。
「タバコは良いけどシガーはダメ」というバーも多く見受けられるが、シガー愛好者も安心して煙をくゆらせることが出来るであろう。
勿論、シガーを試してみたいという方にも適切なアドバイスが頂けるであろう。
創業年が古いバーというのを何軒も見てきたが、長い時間だけが作り出す事の出来る独特の雰囲気や味わいというのは、一朝一夕では出来ないウイスキーに通じる何かを感じずにはいられない。
マスター、おば様、お母様、そして常連さんなど多くの人々が関わり、混じり合い、相互作用して出来上がった特別な物である。
その空間に身を置き、酒を傾けながらその長い歴史に思いを馳せるのもまた一興である。
バー紀行をやっている関係でバーテンダーの知り合いが多くなるのは当たり前なのだが、そのバーテンダーの知り合いもバーテンダーが多い。
バーテンダー諸氏のFacebookのプロフィールを見ていると、勤務先が「〇〇BAR」となっている場合も多く、それを辿ってバーに赴く場合がある。
JR身延線の西富士宮駅という駅は初めて降り立つ駅だ。駅前のロータリーには数軒の飲食店が軒を連ねているが、その方向を無視して左手の駐輪場に向かう暗い道を歩いていくと、ポツンと一際明るい白い看板が見える。その看板に描かれた可愛いキャラクターは「ちびくろサンボ」を彷彿とさせるどこか懐かしいもの。
そして、建物も相当古くて、屋号が体現化されたような老舗の風格。
それがBOCCO BAR ミサに初めて赴いた時の感想だ。
静岡県東部にお住まいの読者の方には、「ぼっこ」という意味が分かると思うがあえて説明しておこう。「ぼっこ」とは本来、「ぼっこい」という方言から派生した言葉で、「古い」とか「使えない」という意味。
その「ぼっこ」を屋号にしてしまっているのだが、この屋号にした理由というのが面白い。
元々、このバーの前身は「バー ミサ」というお店で、マスターのおば様、その後はお母様がお店を引き継ぐ形で営業していたという。
「ミサ」というのは最初の店主であるおば様の源氏名らしく、当時のバー ミサは女性従業員もいるスナックに近いような業態で営業していたようだ。
バーミサの創業は1961年で既に59年が経過しているのだが、建物や店内はその当時のままを使用している。
その店内はお世辞にも綺麗ではなく、天井などは所々ガムテープで補修がされた跡が見られる。お母様がお店を引き継いだ時、現在の「BOCCO BAR ミサ」に屋号を変えたらしいのだが、バー ミサの当時のお客さんが電話でこの店を説明する時、「バー ミサにいる」では女性がいる店と勘繰られてしまうことから、「駅前のボッコバーだよ 」と話していたことが屋号の由来になっているようだ。
現在のマスターが幼少の頃はこの屋号が元でよく
そんなマスターが店を引き継いだのは約25年前なのだが屋号は変えなかったそうだ。長く続いた店なので屋号にも思い入れがあるのであろう。
とある雨の日に来店した時には、トタン屋根を叩く雨の音が心地よく、なんだか懐かしい不思議な雰囲気に浸った。
まぁ、私の自宅も昔はトタン屋根の古い家だったので、そういう郷愁を感じたのかもしれない。
現在の業態はオーセンティックバーに近い印象だが、そこまで畏まった雰囲気ではない。初来店した私が最初から居心地がよく過ごせたのは、バーテンダーの人柄に他ならない。
ただ、バー紀行に掲載する以上はバー初心者が安心して時間を過ごすことができるか?というのが私の掲載基準の一つでもあるのだが、それを決定づけたある出来事があった。
私が愛して止まない山崎12年。私がバーに通い始めた頃は4000円前後で買えたジャパニーズウイスキーの代表格だったが、現在のウイスキー人気はその価格を倍以上に押し上げた。バックバーの後列で人目を避けるかのように置かれていた山崎12年を見つけ、オーダーした時のことだ。
「このウイスキーは誰も幸せになれないウイスキーなんです」
原価が高いということはワンショットの値段も高い。お店としては倍まで値段を上げられないので利幅は薄い。この値段を出すならもっと別の良いウイスキーが飲めると考えているマスター。
この考えを聞いた時、街場のバーの相場をシッカリと意識しており、お客の得られるコスパをちゃんと考えているのだと感じ、初心者にお勧め出来る店であると確信したのだった。
店内についても触れてみよう。店内はカウンター席とテーブル席の構成。
カウンター奥にあるバックバーには数多くのお酒が並ぶ。特にウイスキーの品揃えもローレンジからハイレンジまで多彩な酒瓶が並び、マスターのこだわりを感じる品揃えだ。
勿論、カクテルのオーダーも可能。好みを伝えれば最適な一杯に出会えるであろう。
また、店内ではシガーの取り扱いもしており、マスター自身が「シガーアドバイザー」の資格を持っていらっしゃることも特筆すべき点だ。「タバコは良いけどシガーはダメ」というバーも多く見受けられるが、シガー愛好者も安心して煙をくゆらせることが出来るであろう。
勿論、シガーを試してみたいという方にも適切なアドバイスが頂けるであろう。
創業年が古いバーというのを何軒も見てきたが、長い時間だけが作り出す事の出来る独特の雰囲気や味わいというのは、一朝一夕では出来ないウイスキーに通じる何かを感じずにはいられない。
マスター、おば様、お母様、そして常連さんなど多くの人々が関わり、混じり合い、相互作用して出来上がった特別な物である。
その空間に身を置き、酒を傾けながらその長い歴史に思いを馳せるのもまた一興である。

