私の人生を変えたあの味?
かんなならーめん ひらたいしゅう
【閉店】環七ラーメン 平太周

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SHOP DATA
住  所
電話番号
営業時間16:00~2:00(日~祝)
19:00~4:00(火~土)
定休日月曜
席数カウンター7 テーブル4
駐車場なし
緯度経度
(日本測地系)
N  35゚45'25.1''
E139゚42'18.3''
地図を見る
最寄駅板橋本町駅(都営三田線)
中板橋駅(東急東武東上線)
取材日2004/04/04その他の情報...

メニュー

ラーメン
700円
塩ラーメン
700円
特製ラーメン
750円
味噌ラーメン
800円
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皆さんは「ここが人生の転換期」と聞いて、何を感じるであるでろうか?
通常の人なら進学、就職、結婚などをあげられると思います。私もそうですが特に男にとって就職は人生の大きな転換期となるでしょう。
しかし、私にはそれ以外にも「転換期」があります。前回の吉田家同様、「土佐っ子」と言う今は無き店の存在が私の人生に大きく関っている。
前回の吉田家の取材記でも記したが、吉田家が私の「ラーメン道」の出発点であるのは言うまでもない。しかしである。「食べ歩き」の出発点と言うか起爆剤となったのは吉田家ではない。
当時、吉田家の存在を知った私は約2年近く、事ある毎に吉田家へ通った。吉田家がベストであり、吉田家があれば他にラーメン屋は要らないと思っていた。
そんな頃、実兄の会社の元同僚の方でたまに掲示板にもカキコをして下さる「ラー研さん」と言う方が実兄に「土佐っ子」の存在を教えてくれた。ラー研さんは大学生時代、「ラーメン研究会」と言うサークルに所属し、色々なラーメン店を食べ歩いた経験を持つ方だった。その土佐っ子で供される背脂タップリのラーメンスープをすすった時、『世の中にはこんなに美味いラーメンがあるのか!』驚愕(きょうがく)した。そのスープは背脂にチャーシューのような甘辛い味付が施され、本当に美味いラーメンだった。私も実兄も言葉を無くし、ただひたすらスープを、そして麺をすすった。あの食後の充実感。昨日の事のように今でも思い出す事が出来る。
『もっと美味いラーメンがあるのかも知れない!』
「吉田家」と言う殻に閉じ篭もっていた自分に気が付き、現在の私が居る。それ位「土佐っ子」と言うラーメン店は私の人生を大きく変えたのだ。
現在、土佐っ子と言う店は無く、「環七下頭橋ラーメン」と言う名前で営業しているが、最近のネット等の情報ではヒドく味を落とし、あの頃の行列は現在はないと聞いている。
そんな土佐っ子に非常に酷似したラーメンがあると言う情報をゲットしたのは実兄からだった。平太周と言う店であると聞いてから随分と時間が経っている。私の人生を変えたその一杯を求め、新規店掲載300店目として実兄との緊急東京ラーメンツアーを計画した次第である。
平太周の日曜日の営業は夕方4時からとネットで知った私たちは昼過ぎに静岡を出発。なるべく一般道を使用し都内へ入り、営業時間が来るのを待った。
立地的には前述の環七下頭橋ラーメンも遠くない。店には駐車場もないので近所のコインパーキングへ入庫後、店へと急いだ。
店内はカウンターのみの構成。店内に入ると券売機がある。オーダーは食券制。特製ラーメンをオーダーした。
厨房は男女2名で切盛りし、その他1名、初老の男性がオーダーを取っていた。ラーメンの作成工程を見ていると背脂は2段階に入れられ、最初の背脂と2回目の背脂は異なる仕込みをしているようだ。心配になったのは2回目に降られる背脂。寸胴に湯が張られ、その中で背脂がグラグラと煮込まれていた。
『背脂に味は付いていないなぁ』
私が土佐っ子を気に入った理由は「チャーシューのような味の付いた背脂」である。俗に言うチャッチャ系ラーメンの背脂に味が付いている事は今まであまりなかった。(と言うか一度もなかった)ただダラダラとした無味の脂でしかなかった。私がチャッチャ系ラーメンを食す時、心の何処かで「土佐っ子」の味を期待し、そして裏切られてきた。
『食べ歩けばいつか、あの味に出会えるのではないか?』
そう考えてきたのである。その湯の中でプカプカと浮かぶ背脂の塊を見て、私は少しだけ失望した。
そしてラーメンがやって来た。ルックスだけは当時の土佐っ子を彷彿とさせた。早速スープをすすった。
やはり背脂には味はなかった。その代わり、にんにくの効いた濃口の醤油ダレとのマッチングは悪くない。相乗効果としてバランスが良い。ただ私の当時の記憶には若干ヒットしない。感動がないのだ。
麺は中太の縮れ麺。かん水の量は少なめの印象でスープが良く絡む。茹で加減は多少ゆるい。
具はチャーシュー、メンマ、茹で玉子、ネギ。チャーシューは豚バラ肉使用の煮豚。茹で玉子はカチカチのハードボイルドタイプのものだ。
土佐っ子に似た味を求め、下頭橋ラーメンの再食や、池袋の環七土佐っ子ラーメンなど似たようなラーメンをこれまでも食してきたが、私の記憶に残っているあの味を再現している店は今のところは無い。あの味に出会えるまで私の「食べ歩き」も続くのではないだろうかと感じた。

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