嗚呼、あれは母の味!
めんや おもと
【移転】麺屋 万年青

photo

SHOP DATA
住  所
電話番号
営業時間11:00~22:00(火~日)
定休日月曜
席数カウンター8 テーブル8
駐車場あり
緯度経度
(日本測地系)
N  35゚28'43.2''
E139゚23'50.2''
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最寄駅入谷駅(JR相模線)
座間駅(小田急小田原線)
取材日2004/01/31その他の情報...

メニュー

ラーメン+味卵
700円
ラーメン
600円
チャーシュー麺
800円
ネギラーメン
750円
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昼にラー博で井出商店のラーメンを食した私。実は横浜へ向かう途中、実兄からメールが届いていた。そのメールにはこう書かれていた。
「夕方五時から何か予定ありますか?なぜなららーめんが喰いたいからさ」
久しぶりのラー博だったが夕方5時のこの予定のため、ラー博をゆっくり見ることもなく、(きびす)を返して帰路に着いたのは言うまでもなかった。
何とか5時に自宅へ到着した私は実兄と合流。私は吉田家あたりへ行くのかと思っていたが、予想に反して神奈川の数軒のラーメン店を既にピックアップしていた。実は実兄は先日、自分の車にETCを付けたのだ。だから意地でも有料道路へ乗りたいのだ。
その数軒の中から比較的距離が近い「万年青」と言うラーメン店を目指す事とした。
ちなみに「万年青」と書いて「おもと」と読む。ネットで調べると「おもと」とは植物の名前のようで、実はコーヒーと同じような赤い実を付ける。
基本的に金の無いラーメンバカ兄弟は箱根新道を通り箱根を越え、小田厚を通って厚木市内へ入る。小田厚は昔からETC対応だったが最近は箱根新道もETC対応となった。余談ではあるが西湘バイパスもETC対応になった。どんどん便利になって行くのは非常にありがたい。
多少混雑した厚木市内を抜け、座間市内へ。店は座間警察署の隣りにある。実は去年取材した不知火と言うラーメン店から非常に近い。そして不知火へ行く道すがらでこの万年青と言う店を発見していた。知っていた訳だ。何と言う偶然だろうか。店を見た時は軽いデジャブ状態だった。
店先に駐車場はあるのだが、4台分の駐車場は調度満車になった。仕方がないので近所の本屋の駐車場を拝借して早速店へと急いだ。
店内は比較的新しい店舗で綺麗だ。カウンターとテーブル席の構成。L字にカウンターが囲む厨房は広々としたもの。オーダーは食券制。ラーメンに味卵をオーダーした。
私たちが入店した時は満席で数分間待たされた。待たされた結果テーブル席へ案内された。テーブル席は調理を見ることが出来ないので非常にツラい。仕方がないので黙ってラーメンを待った。
「○○ラーメンです。器が熱いのでお気をつけ下さい。お待たせしました。」
この店の接客係の青年は一杯一杯ラーメンを運んでくる度に大きな声でこのように連呼する。教育がシッカリ成されている証拠だ。と誉めておくが、何度も聞いていると多少耳障りだ。隣りのテーブルは四人組の客が4杯のラーメンを頼んだ訳だが、4回とも丁寧に連呼していた。でも、ビールを運んで来るときはどう変化するんだろう?
「ラーメン、味卵です。器が熱いので…(省略)」
そしてラーメンがやって来た。早速スープをすすった。
とんこつ醤油に魚系の香り。このスープを飲んでいて感じるのは母親が昔、よく作ってくれたお粥の味。そのお粥は醤油とかつお節、玉子で仕上げた一風変わった物なのだがそんな味がするのだ。と言うことは少なからずこの魚系の香りはかつお節である事が推測出来る。ベースのとんこつは強く炊き出された物だが獣臭はせず、あまつさえ油も抜いてあるのでかなりアッサリした印象を残す。とんこつもかつお節も斗出(としゅつ)していないので結果、バランスが良く、後味も気持ち良い。
麺は中太麺で軽いウェーブ。かん水の量は標準的な印象。加水率は高めの印象を持った。茹で加減はデフォルトで硬めに仕上げられている。スープはライト系なのだが塩分不足ではないので、この多加水麺でも充分なバランスを維持している。また軽い縮れがこのバランスに一役買っているようだ。
具はチャーシュー、ほうれん草、メンマ、のり、ネギ。そして別注の味卵。チャーシューは豚肩ロース使用の煮豚。ボキャ貧な表現で申し訳ないがコンビーフを彷彿とさせる味そして香り。何かの香辛料系を使うとこの味は出ると思う。単なる醤油味チャーシューではない。超柔らか仕上げ。ほうれん草は家系を彷彿とさせた。そして味卵は黄身がトロトロとろけ出しそうなタイプで私好み。先ほどの「母のお粥」の味はこの溶け出した味卵の黄身もその味を作り出すのに一役買っている。
全体的に見れば非常にバランスの取れた一杯である。今まで食してきた魚介系は「香り」として伝わって来る物が多かったが、今回は「香り」と共に「味」としても良く伝わってきた。何故そう感じたのか?
それは(ひとえ)「昔の味の記憶」に伝わっているからではないかと感じた。

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