| なんつッ亭のDNAを引き継ぐ店 |
豚骨ラーメン ぶたまるき

| SHOP DATA | ||||
| 住 所 | 神奈川県秦野市堀西89-3 | |||
| 電話番号 | 0463-79-8741 | |||
| 営業時間 | 11:00~14:00(月・水~日) 17:00~21:00(月・水~日) | |||
| 定休日 | 火曜 | |||
| 席数 | カウンター10 テーブル8 | |||
| 駐車場 | あり | |||
| 緯度経度 (日本測地系) | N 35゚22'23.3'' E139゚11'28.7'' | 地図を見る | ||
| 最寄駅 | 渋沢駅(小田急小田原線) | |||
| 取材日 | 2026/07/04 | その他の情報... | ||
メニュー
- 黒マー油つけ麺+味付玉子
- 1110円
- ■黒マー油豚骨
- 黒らーめん
- 930円
- 黒ねぎらーめん
- 1180円
昨日のこと。
昼休みにネットニュースを見ている時のことだ。
「なんつッ亭 本店 29年の歴史に終止符」というセンセーショナルな記事を目にし、内容を確認しようとリンク先に飛んだ。
そこでは創業者である古谷一郎氏自らがYouTubeで事の真相を発信していた。(詳しくはコチラから)
その内容を見て私自身が衝撃だったのは、なんつッ亭自体の経営権を2022年に譲渡しており、古谷氏が経営に携わっていないという事実だ。
なんつッ亭といえば2000年代初頭。黒マー油を浮かせたとんこつラーメンで一世を風靡した名店だ。ラー紀では2001年6月に旧店舗を取材(詳しくはコチラから)し、2005年5月には近所に移転した新店舗で取材(詳しくはコチラから)をしている。
今回、閉店した本店というのは移転後の新店舗のことで、旧店舗では「ぶたまるき」という屋号で元従業員がなんつッ亭の味を継承していることを知っており、大分前に食べログに保存してあった。
ラー紀が出来た頃の2000年代初頭って、ラーメン屋の店主がメディア(当時はラーメン本)に顔を出していた時期。吉村家の吉村実氏、支那そばやの故 佐野実氏、せたが屋の前島司氏、一風堂の河原成美氏、むつみ屋の竹麓輔氏、なんでんかんでんの川原ひろし氏等、挙げたらキリがない。
そんな「店の顔」である店主が既に経営から離れているという事実に個人的には驚いた。2022年と言えばコロナ禍の最中で、飲食業界は非常に厳しかった時期。特に店が大きくなり、多店舗展開していたラーメン屋なら尚のことであろう。
話を戻そう。
今日は土曜日。
本日はそのなんつッ亭の本店の味を継承しているという前述の「ぶたまるき」という店を取材してみたいと思う。
ちなみに「ぶたまるき」を「とんまるきじゃないのか?」と思った人。私と同年代です(笑)
「とんまるき」は漫画「いなかっぺ大将」に出てくる女性キャラの名前で「
豚丸木トン子」という。主人公の風 大左衛門 に恋をして付きまとうようになり、ドタバタを展開するのだった。
話が逸れた。
Googleマップで道のりを調べると1時間程度で到着するという。店の開店が11時なので10時過ぎに自宅を出発した。
1時間10分後。
意外とスムーズに現地近くに到着した。
なんつッ亭の本店がある国道246号線が若干混んでいたので途中から脇道に入り、細い路地から店先に到着した。
店前には多少の行列が出来ている。店先に女店員の姿が見えたので駐車場について聞いてみた。すると、「なんつッ亭の駐車場も利用できます」とのアナウンス。コチラとしても願ったり叶ったりなのでなんつッ亭に向かって車を進めた。
なんつッ亭の旧店舗と新店舗は距離にして200mも離れていないのでありがたい。
見覚えのある
新店舗に車を停め、改めて店の外観を撮影してみる。前述の動画内で古谷氏が言っていた通り、
店舗の壁には2022年に経営者が変わった旨が書かれている。何だか寂しい気分のまま、店には徒歩で向かった。
前述した通り、店先には10名以上の待ち行列が出来ている。ウェイティングリスト的な物も無かったので行列の最後尾に接続した。時計を見ると11時20分で開店後の第1クールのお客達が退店しているのが判る。この辺りから第2、第3クールに入っていく感じだ。
女店員からメニューを手渡された。ここでこれまでのなんつッ亭でのオーダーを振り返ると、通常のラーメンと「ぼくの空」というマー油レスの魚介豚骨ラーメンを食べている。
この店のメニュー構成は大別すると基本の黒マー油豚骨、赤マー油豚骨、魚介豚骨、塩豚骨、豚骨つけ麺になる。黒マー油豚骨と魚介豚骨はこれまでのオーダーと被るのでスルーするとして、赤マー油豚骨は辛いのが苦手なのでパス。残るは塩豚骨かつけ麺の2択になる。先日、静岡市内でつけ麺専門店に行こうとしたが臨休で食べられなかったことを思い出した。オーダーは口頭。黒マー油つけ麺、味付玉子、肉めし小をオーダーした。
行列に並んでいる間、窓ごしに店内を観察すると、厨房をL字に囲うカウンター席とテーブル席の構成。前述した通り、この店舗でラーメンを食べたのは25年前になるので記憶はあまり残っていない。当時、マー油の浮かんだラーメンにあまり良い思い出が無かった私。当時の取材記も「スゲー美味い!」と大絶賛している訳でもなく、その印象はあまり良いものではない。
ただ、新店舗で飲んだスープは非常に口に合ったようで、熊本系ラーメンに対する嫌悪感みたいな物を払拭してくれたのもこの店のラーメンである。
25分後。
店内に通された。オーダーは事前に終わっているので着席してから提供されるまでの時間も結構早かった。
「お待ちどうさまでした。肉めしはお待ちください」
女店員によってカウンター越しに商品が運ばれてきた。
おぉ、真っ黒なつけ汁だ(笑) 先ずは麺から食してみた。
麺は中細のストレート麺。聞きかじった話だと自家製麺のようだ。悪戯に太くなく、でもつけ麺として物足りなさのない太さを持っており、食べ応えは充分。ストレート麺なので啜り心地が良く、また麺肌が滑らかなのもその啜り心地に一役買っている。
そして、つけ汁に移行する。
つけ汁のベースはげん骨を軸にした印象の白湯スープ。表層にはマー油の姿も確認出来るがそこまで突出した印象はない。魚介の風味と意外と甘さが立った印象で、生姜なのか酸味にも似たアクセントで「甘・辛・酸」といった配合だ。乳化度合いは高いけどそこまでコッテリした印象はない。
具はチャーシュー、メンマ、のり、白ゴマ。そして別注の味付玉子。チャーシューは豚肩ロース使用の煮豚。適度な肉感が残っている。味玉は黄身がトロトロのタイプで私好み。味付けは穏やか。
麺を粗方、食べ終わり、スープ割りをお願いしながら、後から提供された肉めしにも手を出す。ライスの上にコロチャーとネギが乗ってタレがかかっているのだが、ライスの量に対してコロチャーが多くてうれしい誤算(笑)
スープ割りしてもらったつけ汁と共に堪能した。
前述の古谷氏って私と同い年らしく来年、還暦を迎える。
前述した店主達の中には亡くなった方もいれば、ラーメン業界から離れた方もいる。
30代半ばで始めたラーメン紀行であるが、当時の事を思い出すにつけ、今と比べれば不便で洗練されてない粗削りな時代。
だが、一つの事に熱く、ひたむきに向かう店主やラヲタがいっぱい居た良い時代で、そういう時期を一緒に過ごせたことを懐かしく思う今日この頃である。
昼休みにネットニュースを見ている時のことだ。
「なんつッ亭 本店 29年の歴史に終止符」というセンセーショナルな記事を目にし、内容を確認しようとリンク先に飛んだ。
そこでは創業者である古谷一郎氏自らがYouTubeで事の真相を発信していた。(詳しくはコチラから)
その内容を見て私自身が衝撃だったのは、なんつッ亭自体の経営権を2022年に譲渡しており、古谷氏が経営に携わっていないという事実だ。
なんつッ亭といえば2000年代初頭。黒マー油を浮かせたとんこつラーメンで一世を風靡した名店だ。ラー紀では2001年6月に旧店舗を取材(詳しくはコチラから)し、2005年5月には近所に移転した新店舗で取材(詳しくはコチラから)をしている。
今回、閉店した本店というのは移転後の新店舗のことで、旧店舗では「ぶたまるき」という屋号で元従業員がなんつッ亭の味を継承していることを知っており、大分前に食べログに保存してあった。
ラー紀が出来た頃の2000年代初頭って、ラーメン屋の店主がメディア(当時はラーメン本)に顔を出していた時期。吉村家の吉村実氏、支那そばやの故 佐野実氏、せたが屋の前島司氏、一風堂の河原成美氏、むつみ屋の竹麓輔氏、なんでんかんでんの川原ひろし氏等、挙げたらキリがない。
そんな「店の顔」である店主が既に経営から離れているという事実に個人的には驚いた。2022年と言えばコロナ禍の最中で、飲食業界は非常に厳しかった時期。特に店が大きくなり、多店舗展開していたラーメン屋なら尚のことであろう。
話を戻そう。
今日は土曜日。
本日はそのなんつッ亭の本店の味を継承しているという前述の「ぶたまるき」という店を取材してみたいと思う。
ちなみに「ぶたまるき」を「とんまるきじゃないのか?」と思った人。私と同年代です(笑)
「とんまるき」は漫画「いなかっぺ大将」に出てくる女性キャラの名前で「
豚丸木トン子」という。主人公の話が逸れた。
Googleマップで道のりを調べると1時間程度で到着するという。店の開店が11時なので10時過ぎに自宅を出発した。
1時間10分後。
意外とスムーズに現地近くに到着した。
なんつッ亭の本店がある国道246号線が若干混んでいたので途中から脇道に入り、細い路地から店先に到着した。
店前には多少の行列が出来ている。店先に女店員の姿が見えたので駐車場について聞いてみた。すると、「なんつッ亭の駐車場も利用できます」とのアナウンス。コチラとしても願ったり叶ったりなのでなんつッ亭に向かって車を進めた。
なんつッ亭の旧店舗と新店舗は距離にして200mも離れていないのでありがたい。
見覚えのある
新店舗に車を停め、改めて店の外観を撮影してみる。前述の動画内で古谷氏が言っていた通り、
店舗の壁には2022年に経営者が変わった旨が書かれている。何だか寂しい気分のまま、店には徒歩で向かった。前述した通り、店先には10名以上の待ち行列が出来ている。ウェイティングリスト的な物も無かったので行列の最後尾に接続した。時計を見ると11時20分で開店後の第1クールのお客達が退店しているのが判る。この辺りから第2、第3クールに入っていく感じだ。
女店員からメニューを手渡された。ここでこれまでのなんつッ亭でのオーダーを振り返ると、通常のラーメンと「ぼくの空」というマー油レスの魚介豚骨ラーメンを食べている。
この店のメニュー構成は大別すると基本の黒マー油豚骨、赤マー油豚骨、魚介豚骨、塩豚骨、豚骨つけ麺になる。黒マー油豚骨と魚介豚骨はこれまでのオーダーと被るのでスルーするとして、赤マー油豚骨は辛いのが苦手なのでパス。残るは塩豚骨かつけ麺の2択になる。先日、静岡市内でつけ麺専門店に行こうとしたが臨休で食べられなかったことを思い出した。オーダーは口頭。黒マー油つけ麺、味付玉子、肉めし小をオーダーした。
行列に並んでいる間、窓ごしに店内を観察すると、厨房をL字に囲うカウンター席とテーブル席の構成。前述した通り、この店舗でラーメンを食べたのは25年前になるので記憶はあまり残っていない。当時、マー油の浮かんだラーメンにあまり良い思い出が無かった私。当時の取材記も「スゲー美味い!」と大絶賛している訳でもなく、その印象はあまり良いものではない。
ただ、新店舗で飲んだスープは非常に口に合ったようで、熊本系ラーメンに対する嫌悪感みたいな物を払拭してくれたのもこの店のラーメンである。
25分後。
店内に通された。オーダーは事前に終わっているので着席してから提供されるまでの時間も結構早かった。
「お待ちどうさまでした。肉めしはお待ちください」
女店員によってカウンター越しに商品が運ばれてきた。
おぉ、真っ黒なつけ汁だ(笑) 先ずは麺から食してみた。
麺は中細のストレート麺。聞きかじった話だと自家製麺のようだ。悪戯に太くなく、でもつけ麺として物足りなさのない太さを持っており、食べ応えは充分。ストレート麺なので啜り心地が良く、また麺肌が滑らかなのもその啜り心地に一役買っている。
そして、つけ汁に移行する。
つけ汁のベースはげん骨を軸にした印象の白湯スープ。表層にはマー油の姿も確認出来るがそこまで突出した印象はない。魚介の風味と意外と甘さが立った印象で、生姜なのか酸味にも似たアクセントで「甘・辛・酸」といった配合だ。乳化度合いは高いけどそこまでコッテリした印象はない。
具はチャーシュー、メンマ、のり、白ゴマ。そして別注の味付玉子。チャーシューは豚肩ロース使用の煮豚。適度な肉感が残っている。味玉は黄身がトロトロのタイプで私好み。味付けは穏やか。
麺を粗方、食べ終わり、スープ割りをお願いしながら、後から提供された肉めしにも手を出す。ライスの上にコロチャーとネギが乗ってタレがかかっているのだが、ライスの量に対してコロチャーが多くてうれしい誤算(笑)
スープ割りしてもらったつけ汁と共に堪能した。
前述の古谷氏って私と同い年らしく来年、還暦を迎える。
前述した店主達の中には亡くなった方もいれば、ラーメン業界から離れた方もいる。
30代半ばで始めたラーメン紀行であるが、当時の事を思い出すにつけ、今と比べれば不便で洗練されてない粗削りな時代。
だが、一つの事に熱く、ひたむきに向かう店主やラヲタがいっぱい居た良い時代で、そういう時期を一緒に過ごせたことを懐かしく思う今日この頃である。
