背脂感が…
せあぶらぱんち
背脂パンチ

photo

SHOP DATA
住  所静岡県函南町間宮680
電話番号055-951-0788
営業時間11:00~15:00(月~火・木~日)
18:00~21:45(月~火・木~日)
定休日水曜
席数カウンター8
駐車場あり
緯度経度
(日本測地系)
N  35゚04'52.9''
E138゚56'28.8''
地図を見る
最寄駅伊豆仁田駅(伊豆箱根鉄道駿豆線)
取材日2026/04/04その他の情報...

メニュー

しょうゆラーメン+背脂増しギトギト
1000円
しょうゆチャーシューメン
1350円
しょうゆラーメン
950円
しょうゆネギチャーシューメン
1450円
more...

4月に入り、朝の静岡駅のコンコースには新入社員であろう若者を多く見るようになった。
毎年、この時季になると思うのは自身が20歳だった頃のこと。専門学校を卒業した私は近所のコンピューターソフトウェア会社に入社した。
まだ、インターネットはおろか、WindowsPCもない時代。コンピューターと言えば大型汎用機が主流で、言語も今となっては文化遺産となった感のあるCOBOL85でプログラムを組んでいた時代。あれから39年。気付けば還暦を目前に迎え、人生の黄昏時を迎えている。
そろそろ終活でもはじめますか。管理人です。

話は更に逸れて先日のこと。
義妹からLINEがやってきた。この義妹、これまでも何度かラーメン店の新店情報をもたらしてくれている。
その内容によれば、先日閉店したブッチャー函南店の跡地に新しい店が出来るという。しかも、背脂をウリにした店のようだ。

話を戻して今日は土曜日。
前述の新店を取材しようかと考えていたが朝から天気が良くない。新店なので長い行列が心配される中、外で待つのは正直本意ではない。
しかし、久しぶりの函南町の新店だ。ちなみに最後に函南町を取材したのは2024年7月ということでほぼ2年ぶりになる。身支度を整えると早速、自宅を出発した。

20分後。
目的の店の前までやってきた。その店を「背脂パンチ」といった。店の裏に駐車場があるのだが、停められる台数も少ないので近くにあるマックスバリューの駐車場に入庫する。帰りがけに駐車場代の代わりに買い物でもして帰りますか。

店先には予想通り、長い行列が出来ている。外観を撮影して早速、行列の最後尾に接続した。先客の数は14名。時計は11時20分を指している。

20分が経過した頃。後客5、6名が接続している。真後ろの客に聞いてみた。

「ウェイティングリストとかありましたか?」

この行列で待っていることが正解なのか、ウェイティングリストに記入する必要があるのか?確認していない事に気付いた。

「いや、私達も初めて来たのでよく判らないです」

「ちょっと、確認してきますよ」と言い残し、私は列を外れて店先に向かった。
しかし、店先にはウェイティングリストらしき物は見当たらない。その結果を後客の2人に告げ、暫し行列を成して待つことにした。

並び始めて40分が経過した時、ある異変に気が付いた。行列の2人前の客が女店員に食券を渡しているのだ。なんだ?食券を先に買っておく必要があるのか?
私は再び後客に確認してくる旨を伝え、列を離脱する。今度は券売機がある店内に入ると、そこにはウェイティングリストが置いてあった。
踵を返して列に戻り、後客2名にその旨を伝える。更に私の目の前の先客も食券を買っていないという。先ずは先客に食券を購入するように促し、帰ってくるのを待った。
しかし、私よりずっと後に並ぶ客たちが私の言葉を聞いて、店先に向かって歩き出す姿も散見された。

そして、食券を購入するために店内へ。店内に入ると左手に先ほど見たウェイティングリストと券売機が見えた。先ずはウェイティングリストに名前を記入し、券売機を眺める。醤油、塩、味噌、まぜそばの4枚看板のようだ。オーダーは食券制。しょうゆラーメン、背脂増しギトギト、ミニてりマヨ丼をオーダーした。
そして、女店員に「行列で待っている人の中にウェイティングリストの存在を知らない人、食券を買っていない人がいるからアナウンスして」と忠告して列に戻った。

並び始めて1時間5分後。名前を呼ばれたので店内へ。

店内は厨房をL字に囲うカウンター席のみ。前の店を居抜きで使用しており、寸胴の使い古された感を見るにつけ、店内備品もそのまま使用しているようだ。この店の看板に「萩原」と小さく書かれているのだが、萩原といって思い出すのが長泉町にある「麺匠 萩原」。萩原といえば沼津市大岡にある「大勝軒 ○秀」の系列店。そして、○秀の店主は麺屋 なか川の実弟にあたる人で、この店の前にあったブッチャー函南店はなか川の関連店である事を考えると、色々な事柄が繋がってくるように見えた。

厨房観察。
寸胴は大型の物が2器。営業用の寸胴は小型の物でオーダー毎に雪平鍋でスープを加温する小鍋系。麺茹では深ざるを使用したもの。茹で加減はキッチンタイマー管理。麺箱には製麺所等の名前はないが、前述した関係性を考えればなか川あたりで製麺した自家製麺である可能性を否定できない。オープンしたてなので仕方ないが、1クール1杯のラーメンを作っているように見えた。

そしてラーメンがやってきた。先ずはスープからすすってみた。

ベースのスープは豚ガラを軸にした印象の白湯スープ。合わせる醤油ダレは強めの塩味と強めの甘みが競合した印象で盛大な味付け。背脂増しにしたのでバランスが取れるのかとおもったが意外にも背脂感は穏やか。今回、背脂増しにしたのだが、更に上の「背脂増しギトMAX」という上位互換があるので、そちらを選んだ方が良かったであろうか。

麺は中太のストレート麺。かん水の量は若干多め。加水率は標準的な印象を受けた。密度感のある麺でコシがあるのだが、ストレート麺なので啜り心地は良好。麺量もそれなりに入っている。

具はチャーシュー、メンマ、もやし、ネギ。いつもの味玉はメニューにない。チャーシューは豚肩ロース使用の煮豚。味付けは穏やか。もやしの存在が二郎系を彷彿とさせるが、このラーメンのコンセプトやキャラクターは二郎系ではない。

ミニてりマヨ丼も遅れてやってきた。ライスの上のコロチャー、ネギ、マヨネーズの構成。こちらも丼も具のコロチャーが盛大に甘塩っぱくて閉口した。ラーメンのお供としてインターバルに使用するのは難しい。ライスと具のバランスがあまり良くない。結果、食中に水が恋しくなった。

帰りがけに車を停めていたマックスバリューでお買い物。少しばかりのカップ麺やお菓子などを購入して帰路に着いた。

背脂をウリにした店ではあるが、背脂感が中途半端な印象を受けた。背脂感のあるラーメンとして思い出されるのは東京の土佐っ子や平大周のような、圧倒的な背脂の存在感。丼の上の真っ白な雪原を思い浮かべるのではないだろうか。
まぁ、地域性もあるので一概には言えないが、「屋号に偽りなし」と共感されるかは食べ手であるお客に委ねられている。

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